【都道府県】 栃木県
【市町村】 栃木市
【面積】 331.50km2
【人口】 155,714人(2019年10月1日)
【人口密度】 470人/km2
【市役所】 栃木県栃木市万町9番25号
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概要
栃木県の南部にある人口約15万人の市。
栃木県内人口は宇都宮市、小山市、足利市にに次ぐ第4位。
市街地には蔵造りの家屋が並ぶ街並みが保存されていることから小江戸、小京都、関東の倉敷などと呼ばれ、観光地としての人気も高い。
また、市南部にはラムサール条約登録湿地に指定されている渡良瀬遊水地を保有している。
山梨市、沖縄市と並び、「県庁を持たない、県と同名の市」である。
江戸時代には市内を流れる巴波川を利用した江戸との舟運と、朝廷から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使)が通行した例幣使街道の宿場町として盛えた商都で、「小江戸」の別名を持つ。
戦災を免れたため、歴史的な寺院のほか、市街地には江戸時代から明治時代にかけての蔵や商家などが多く残っており、「美しいまちなみ大賞」を受賞している。
こうした歴史資産を観光資源化し、関東地方では埼玉県川越市や千葉県佐原市(現・香取市)とともに小江戸サミットを開くなど「蔵の街」として知られ、「関東の倉敷」とも呼ばれる。
また、市西部にある太平山からの景色は「陸の松島」として観光名所ともなっている他、市南部の渡良瀬遊水地・谷中湖は小型ヨットやウィンドサーフィンに適しており、貴重な植物も数多く生息している。
こうした市内の観光名所には、年間約200万人の観光客が訪れている。
国や県の各種出先機関や裁判所などの行政機関が集まるなど、栃木県南部における行政都市としての性格を持つ。
廃藩置県後の一時期には旧栃木県(現在の栃木県南部と群馬県の一部)、および宇都宮県との合併後の栃木県の県庁所在地であった。
渡良瀬遊水地付近には、全国でも珍しく平野部に存在する三県境(群馬県、埼玉県との県境)があり、県境マニアの間で話題になっており、2016年現在は県境が正式に決定した為、新たな名所として名を馳せている。
関東平野の北部に位置し、市北部には山並みが広がる。
市の中心部を巴波川、東部を思川、南部を渡良瀬川がそれぞれ流れ、これら3河川の合流部には渡良瀬遊水地がある。
鉄道では、東西にJR両毛線、南北に東武日光線・宇都宮線が通る。
道路では、藤岡地域から岩舟地域を経て宇都宮市へと向かう栃木バイパス等の幹線道路が市内を通過している。
また、市北部には国道293号、市南部には国道50号の国道2本が通っている。
市街地は主に栃木駅北側から新栃木駅西側にかけて集中している。
太平洋岸気候であるが、内陸部に位置するため夏暑く冬寒い気候である。
夏季は夕立が頻繁に発生し、発雷日数も日本有数である。
江戸時代には、栃木宿が設置されたこともあって、利根川水系の巴波川を利用した舟運により、江戸方面と今市・日光・足利など内陸方面とを結ぶ物資の集積所となり、商都として栄えた。
1889年4月に下都賀郡栃木町、藤岡町、大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村、国府村、谷中村、三鴨村、赤麻村、部屋村、富山村、瑞穂村、水代村、家中村、赤津村および上都賀郡西方村、真名子村がそれぞれ町村制を施行し、1906年に谷中村が藤岡町に編入合併、1937年4月には栃木町が市制を施行し、旧・栃木市になる。
旧・栃木市は「昭和の大合併」により1954年に近隣の大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村を編入合併、1957年には国府村を編入合併し市域を拡大した。
その後、各町村は合併や町制施行を行い、1994年に合併前の1市4町の形となった。
平成の大合併により、2010年に旧・栃木市、下都賀郡大平町、都賀町、藤岡町が新設合併し新栃木市を発足させた。
かつては栃木県の県庁所在地で名実ともに栃木県の中心地であったため、商業分野においても中心的な存在であった。
しかし宇都宮への県庁移転や、宇都宮-小山の国土軸ライン(JR宇都宮線や東北新幹線、国道4号、新4号国道)から外れていることなどが要因となり、商業基盤の中心性は弱まりつつあるが、近年においては大平地域を中心に土地整備が進み、カインズモール大平やケーズデンキ栃木大平店など、大規模なロードサイド店舗のショッピングセンターが進出している。
観光都市という性格もあってか、中心市街地は比較的商業中心地としての機能を保っており、地域住民向けの店舗だけでなく観光来訪者向けのサービスを提供する店舗も多い。
1970年に市街地の外郭を通過する栃木環状線(栃木バイパス)が開通した。
その後、1978年のいせやホームセンター栃木バイパス店(現・カインズホーム栃木店、因みに1号店である)の進出を皮切りとして、1986年にジャスコシティ栃木(現・イオン栃木店)や大手電機量販店などロードサイド店舗が続々と進出し、商業地は郊外へと拡大していった。
現在、栃木駅周辺は高層マンションを中心とした住宅地区となり、商業地区は中心市街地の倭町や万町を中心に、鉄道交通・道路交通ともに利便性の高い箱森町 – 新栃木駅のラインまで拡大している。
2014年には中心市街地に東武宇都宮百貨店栃木市役所店が開業し、中心市街地と郊外の商業競争は熾烈になりつつある。
日立アプライアンスやいすゞ自動車などの工場に代表される内陸型近代工業が発達し、これらは北関東工業地域の一部を形成している。
栃木市の特徴としてミツカンやサントリー、岩下食品の工場が立地するなど食品産業の発達があげられる。
特に岩下食品は市内に本社を置くほか、数多くの工場、倉庫群を市内に有している。
2006年の全国市町村別農業産出額において、栃木市の産出額は那須塩原市・大田原市に次いで栃木県内第3位、農家戸数は栃木県内第1位となっている。
また、農業産出額、耕種産出額は緩やかな減少傾向にあり、野菜産出額は増加傾向にある。
南北に東北自動車道が通り、佐野藤岡IC・栃木ICを有し、東西には2011年(平成23年)度に全線開通した北関東自動車道が通り、都賀ICを有している。
南部には、群馬、栃木、茨城を結ぶ一般国道50号が東西に通り、北部には一般国道293号が通るなど、県内外とのアクセス性に優れた道路網を形成している。
地域間を結ぶ主な道路としては、栃木県道11号栃木藤岡線(栃木環状線)・栃木県道3号宇都宮亀和田栃木線(日光例幣使街道)がある。
公共交通では、東武日光線・東武宇都宮線・JR両毛線の3路線11駅があり、市内や近隣自治体への通勤通学の足として、また、東京・埼玉方面への交通手段となっている。
かつては東武バス、関東自動車により数多くの路線バスが運行されており、関東自動車だけでも10を超える系統があった。
しかし、バス利用者の大半を占めていた鉄道駅から離れた集落で少子高齢化、過疎化が進行したことにより、路線や営業所の廃止・撤退が相次ぎ、関東自動車により大平山方面に運行される國學院線がわずかに1路線残るのみであった。
一部の廃止路線はコミュニティバスとして栃木市営バスや鹿沼市民バスに引き継がれたが、多くの地域が公共交通機関の空白地帯として残された。
このような状況の中で、公共交通機関空白地帯の解消、および地域活性化を主眼としてコミュニティバスの路線新設が相次いで行われた。
中心市街地から各方面に向かって放射線状に道路が延びている。
環状道路である栃木県道309号栃木環状線(栃木バイパス)や、市南部を通過する国道50号岩舟小山バイパスは交通量が激しい。
これらの主要幹線道路は高速道路のインターチェンジが近いため長距離トラックなどの物流目的車両の利用が多く、道路沿いには物流倉庫が多い。
これに加えて郊外型商業施設がこれら沿線に立地するため、商業目的のマイカーの流入も見られ、混雑の一因となっている。
●【山】
太平山、錦着山、晃石山、三峰山(鍋山)、谷倉山、三毳山
【河川】
巴波川、永野川、小倉川、思川、赤津川、藤川、渡良瀬川、与良川、三杉川、蓮華川
【湖沼】
谷中湖
【大学・短期大学】
國學院大學栃木短期大学
【専修学校】
栃木県県南高等看護専門学院、マロニエ医療福祉専門学校、ハイテックビューティー学院専門学校、ヤマト文化専門学校、荒川編物服飾専門学校
【高等学校】
栃木高等学校、栃木女子高等学校、栃木農業高等学校、栃木工業高等学校、栃木商業高等学校、栃木翔南高等学校、学悠館高等学校、國學院大學栃木高等学校
【中学校】
栃木東中学校、栃木西中学校、栃木南中学校、東陽中学校、吹上中学校、皆川中学校、寺尾中学校、大平中学校、大平南中学校、藤岡第一中学校、藤岡第二中学校、都賀中学校、西方中学校、岩舟中学校、國學院大學栃木中学校
【小学校】
栃木中央小学校、栃木第三小学校、栃木第四小学校、栃木第五小学校、南小学校、大宮南小学校、大宮北小学校、国府南小学校、国府北小学校、皆川城東小学校、吹上小学校、千塚小学校、寺尾小学校、大平中央小学校、大平東小学校、大平西小学校、大平南小学校、藤岡小学校、赤麻小学校、三鴨小学校、部屋小学校、赤津小学校、家中小学校、合戦場小学校、西方小学校、真名子小学校、岩舟小学校、静和小学校、小野寺南小学校、小野寺北小学校
【特別支援学校】
栃木県立栃木特別支援学校
【幼稚園・保育園】
認定西方なかよし子ども園、アルス幼稚園、アルス南幼稚園、おおみや幼児教育センター、國學院大學栃木二杉幼稚園、さくら学園SEI、こども園さくら、栃木幼稚園、ひらかわ幼稚園、吹上幼稚園、若葉幼稚園、おおひらふじ幼稚園、大平みなみ幼稚園、バンビ幼稚園、ふじおか幼稚園、都賀幼稚園、岩舟幼稚園、しずわでら幼稚園、いまいずみ保育園、くらのまち保育園、おおつか保育園、はこのもり保育園、大平西保育園、大平南第1保育園、大平南第2保育園、藤岡はーとらんど保育園、都賀よつば保育園、いわふね保育園、さくら第2保育園、けやき保育園、大平中央保育園、ひかり保育園、フォレストキッズ保育園、すみれ保育園
【博物館・美術館】
とちぎ山車会館、とちぎ蔵の街美術館、栃木市郷土参考館、横山郷土館、下野国庁跡資料館、星野遺跡地層たんけん館、栃木市おおひら歴史民俗資料館、栃木市おおひら郷土資料館「白石家戸長屋敷」、栃木市藤岡歴史民俗資料館、栃木市都賀歴史民俗資料館
【道路】
国道50号(岩舟小山バイパス)、国道293号、栃木県道2号宇都宮栃木線(宇都宮街道)、栃木県道3号宇都宮亀和田栃木線(蔵の街大通り・日光例幣使街道)、栃木県道9号佐野古河線、栃木県道11号栃木藤岡線(蔵の街大通り・藤岡街道)、栃木県道18号小山壬生線(壬生通り)、栃木県道31号栃木小山線(小山街道)、栃木県道32号栃木粕尾線(鍋山街道・インター通り)、栃木県道36号岩舟小山線(旧50号)、栃木県道37号栃木粟野線(粟野街道)、栃木県道44号栃木二宮線(小金井街道)、栃木県道50号藤岡乙女線、栃木県道57号館林藤岡線(館林街道)、栃木県道67号桐生岩舟線(旧・国道50号)、栃木県道75号栃木佐野線(皆川街道)、栃木県道117号新栃木停車場線、栃木県道122号藤岡停車場線、栃木県道126号栃木田沼線、栃木県道130号静和停車場線、栃木県道131号金崎停車場線、栃木県道133号岩舟停車場線、栃木県道153号南小林栃木線、栃木県道160号和泉間々田線、栃木県道168号静藤岡線、栃木県道174号南小林松原線、栃木県道177号上久我栃木線、栃木県道202号仙波鍋山線、栃木県道210号柏倉葛生線、栃木県道213号栃木停車場線、栃木県道221号国谷家中停車場線、栃木県道243号小山城内線、栃木県道252号蛭沼川連線、栃木県道269号太平山公園線(女子高通り)、栃木県道282号中岩舟線、栃木県道288号大橋家中線、栃木県道296号小山都賀線、栃木県道300号新大平下停車場線、栃木県道309号栃木環状線(栃木バイパス)、栃木県道311号小山大平線、栃木県道313号渡良瀬遊水地壬生自転車道線、栃木県道402号桐生足利藤岡自転車道線
【道の駅】
みかも、にしかた
【名所・旧跡】
巴波川沿いに広がる蔵屋敷、嘉右衛門町の街並み、とちぎ山車会館、とちぎ蔵の街観光館(旧・田村家見世蔵)、とちぎ蔵の街美術館(おたすけ蔵、旧・善野家土蔵)、岡田記念館(畠山陣屋跡及び岡田家翁島別邸)、岩下記念館、横山郷土館、塚田歴史伝説館、あだち好古館(旧・安達屋呉服店)、山本有三ふるさと記念館、古久磯提灯店、神明宮、満福寺、近龍寺、定願寺、蔵の街遊歩道、巴波川綱手道、県庁堀栃木城址、皆川城址、信行寺、太平山、太平山神社、謙信平、六角堂、大中寺、太平山あじさい坂、錦着山、下野国庁跡、星野遺跡、出流山満願寺、宮町桜堤、太山寺しだれ桜、東宮神社、大神神社、一乗院、柴謙介の墓、花之江の郷、大平町ぶどう団地、三毳不動尊、渡良瀬遊水地、旧・谷中村跡、栃木・群馬・埼玉の三県境、篠山貝塚、とちぎ花センター、みかも山公園(三毳山)、観光農園みかも、岩船山、岩船山高勝寺、岩船山クリフステージ、小野小町の墓、小野寺城跡、小野寺山大慈寺、村檜神社
【祭事・イベント】
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【出身の有名人】
白根一男(歌手)、古川登志夫(声優)、渡辺英紀(フリーアナウンサー)、山口智子(女優)、八津弘幸(脚本家)、ゆっきー(ローカルタレント)、高村麻代(フリーアナウンサー)、飯田浩志(元俳優・声優・演出家)、中川真吾(俳優)、菊池優(フリーアナウンサー)、義達祐未(女優)、みさわ大福(元芸人)、砂岡春奈(モデル)、桜祐(声優・歌手)、石川恋(女優)、日高真理(ラジオパーソナリティ)