【都道府県】 滋賀県
【市町村】 彦根市
【面積】 196.87km2
【人口】 113,818人(2019年10月1日)
【人口密度】 578人/km2
【市役所】 滋賀県彦根市元町4番2号
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概要
滋賀県北東部に所在する市。
滋賀県北部、東部の中心となる都市である。
旧坂田郡鳥居本村と旧愛知郡稲枝町を除き、かつては犬上郡に属していた。
彦根市域を含む旧・犬上郡は古より近江国の交通の結節点であった。
中世から近世にかけては、全国に信者を持つ多賀大社(在・犬上郡多賀町多賀)の参詣道(高宮村も経由)が隆盛し、江戸時代初期に整備された中山道の宿場町としては彦根市域では鳥居本宿(元・坂田郡内、現・彦根市鳥居本町)と高宮宿(元・犬上郡内、現・彦根市高宮町)が置かれ、なかでも鳥居本宿は中仙道中近江国内で随一の賑わいを見せた。
現在の市街地の近郊に佐和山城を築城した豊臣秀吉の重臣石田三成が関ヶ原の戦いで敗れたのち、江戸時代には、徳川家譜代の大名である井伊家の知行するところとなり、琵琶湖に面した山に築城された彦根城を中核として佐和山藩改め彦根藩が置かれた。
この彦根藩および彦根城は、西日本の外様大名に睨みを利かせる幕藩体制上きわめて重要な役割を、さらなる前線に位置する播磨国の姫路藩および姫路城や備後国の備後福山藩と共に担ったが、福山城を除く2つの城は想定し得る外様大名による謀反が起こらなかった(あるいは、抑え込まれた)ために攻められること無く、太平の世に存在し続けた。
そのような彦根藩のお膝元にあって、大藩がひしめく京都周辺でも有数の城下町として彦根は発達を見せた。
近現代では、市制施行以来数十年間は大津市に次ぐ県下第二の都市であったが、平成の大合併後の人口では、大津市・草津市・長浜市・東近江市に次いで県下第5位となった(2010年4月時点)。
しかし、地方気象台(彦根地方気象台)、国立大学(滋賀大学)、裁判所支部などといった各種機関が現在も市内に集中し、滋賀県東部における商工業の中心地である。
大規模な都市空襲を受けなかったことから近世以来の城下町や宿場町の町並みが比較的保存されており、2009年(平成21年)1月19日には亀山市・金沢市・高山市・萩市と共に第1回歴史まちづくり法(国土交通省)に認定されている。
現代では、毎年7月に松原水泳場で開催される「鳥人間コンテスト選手権大会」や、マスコット「ひこにゃん」を通じても、広く知られている。
琵琶湖に面するが、内陸部に位置しており、伊吹山地が近接しているため、気候は内陸性気候である。
気象庁の区分では滋賀県北部に分類されているが、彦根市は中部と言うべき位置にあり、積雪は他の県北部の市町村に比べて少ない。
「彦根」という地名は天照大御神の御子であるアマツヒコネ(天津日子根命、天津彦根命;アマツヒコネノミコト)とイクツヒコネ(活津日子命、活津彦根命;イクツヒコネのミコト)2柱のうち、後者が活津彦根明神として彦根山(彦根城が築かれた、琵琶湖岸の山)に祀られたことに由来するとされる。
文政12年(1829年)、彦根城下で呉服商・古着商を営んでいた絹屋半兵衛が、伊万里焼の職人を招き、彦根油屋町の古着商・島屋平助と彦根藩御蔵手代・西村宇兵衛を誘って共同で彦根城南(芹川沿い)の晒山(晒屋地区)に「絹屋窯」を開き、湖東焼の創始者となった。
現在の彦根市では全域で近畿方言(関西弁)の一種である近江弁が話され、そのなかでも湖東方言に分類される。
湖東方言は京都色が強い湖南方言と特殊な湖北方言の中間的な方言であり、湖北方言圏と隣接する彦根市・犬上郡は湖東地方南部と比べて湖北方言との共通面が多い。
また市山間部で交通の便が悪かった武奈町や男鬼町の方言は平野部と異なる特徴を持ち、多くの古語が残されていた。
彦根周辺の方言の特徴としては、間投助詞「なあし」(「なあ」の上品な表現。主に高齢女性が使用)や終助詞「ほん」(柔らかな強調や念押しを表す)などが挙げられ、彦根を中心に湖北から湖東にかけて広く使われてきた。
また旧城下町では「おみ(=お前)」や「たのみましょう(=ごめんください)」など、武家言葉に由来する独特の表現があった。
琵琶湖に面した彦根地方は、古来、鮎に代表される琵琶湖産淡水魚と、鮒寿司に代表されるその水産加工品を特産としてきた。
また、紅かぶら、彦根梨、彦根りんごでも知られる。
中世から近世にかけての代表的特産には、彦根の仏壇(彦根仏壇)や陶磁器(湖東焼)、鳥居本宿の薬(赤玉神教丸など)や道中合羽(鳥居本合羽)などがあったが、このうち、彦根仏壇と赤玉神教丸は現代にまで受け継がれている。
彦根市は工業都市でもあり、工業生産額は滋賀県でも上位である。
この分野では、バルブ(彦根バルブ)、ファンデーション(彦根ファンデーション)が地場産業として挙げられる。
市中心部には銀座商店街や市場商店街など複数の商店街が形成されており、第二次世界大戦前や戦後の高度経済成長期には市内や周辺農村部からの集客で賑わった。
現在そうした既存商店街はロードサイド・郊外型商業施設の発達などで活気を失っているが、活性化に向けた様々な方策が模索されている。
滋賀県に空港は無く、彦根市に最寄りの空港は、名神高速道路彦根ICより約1時間40分の距離にある大阪国際空港(兵庫県伊丹市・大阪府豊中市・池田市)である。
他にも中部国際空港(愛知県常滑市)へは同インターから約2時間、更には関西国際空港(大阪府泉佐野市・泉南市・田尻町)へは同インターから約2時間30分ほどである。
「彦根城天守 附櫓及び多聞櫓」と「紙本金地著色風俗図(彦根屏風)」は国宝である。
建造物、彫刻、工芸品、古文書など、国の重要文化財も多く、また、彦根城跡(埋木舎を含む)は特別史跡である。
玄宮園と楽々園は合わせて名勝に指定されている。
市内の食堂で出される和風ちゃんぽんが、1990年代末からご当地グルメとして注目されつつある。
●【山】
向山(659.8m)、男鬼山(683m)、イワス山(640m)、比婆之山(670m)、物生山(190m)、弁天山(196m)、大洞山(211m)、佐和山(232.5m)、彦根山(163m)、野田山(364m)、大堀山(150m)、亀甲山(120m)、雨壺山(136.94m)、荒神山(284m)
【河川】
芹川 、犬上川、宇曽川、来迎川、愛知川
【大学】
国立滋賀大学、滋賀県立大学、聖泉大学・聖泉大学短期大学部、ミシガン州立大学連合日本センター
【高等学校】
彦根東高等学校、彦根翔西館高等学校、彦根西高等学校、彦根翔陽高等学校、彦根工業高等学校
【中学校】
河瀬中学校、東中学校、西中学校、南中学校、鳥居本中学校、稲枝中学校、中央中学校、彦根中学校
【小学校】
城東小学校、城西小学校、城南小学校、城北小学校、佐和山小学校、旭森小学校、城陽小学校、金城小学校、鳥居本小学校、河瀬小学校、亀山小学校、高宮小学校、平田小学校、稲枝北小学校、稲枝東小学校、稲枝西小学校、若葉小学校
【特別支援学校】
滋賀県立盲学校、滋賀県立鳥居本養護学校
【幼稚園】
彦根幼稚園、彦根幼稚園池州分園、高宮幼稚園、平田幼稚園、稲枝東幼稚園、旭森幼稚園、城北幼稚園、金城幼稚園
【JR西日本 東海道本線(琵琶湖線)】
彦根駅 – 南彦根駅 – 河瀬駅 – 稲枝駅
【近江鉄道 本線】
フジテック前駅 – 鳥居本駅 – 彦根駅 – ひこね芹川駅 – 彦根口駅 – 高宮駅
【近江鉄道 多賀線】
高宮駅 – スクリーン駅
【道路】
国道8号、国道306号、滋賀県道2号大津能登川長浜線、滋賀県道6号彦根停車場線、滋賀県道13号彦根八日市甲西線、滋賀県道17号多賀醒井線、滋賀県道20号愛知川彦根線、滋賀県道25号彦根近江八幡線
【名所・旧跡・観光スポット】
琵琶湖、多景島、十王村の水、荒神山古墳、彦根城跡、彦根城、埋木舎、彦根城博物館、旧彦根藩松原下屋敷庭園、佐和山城址、河瀬城、中山道中磨針峠望湖堂跡、滋賀中央信用金庫銀座支店ビル、ひこね市民活動センター、俳遊館、滋賀大学経済学部講堂、滋賀大学陵水会館、夏川記念館、佐和山遊園、夢京橋キャッスルロード、四番町スクエア
【祭事・恒例イベント】
彦根市消防出初式(1月)、北野蛭子神社彦根十日えびす祭(1月)、梅まつり(3月)、桜まつり(4月)、高宮神社春例大祭(4月)、高宮納涼花火大会(7月)、ゆかたまつり(7月)、鳥人間コンテスト選手権大会(7月)、彦根大花火大会(8月)、彦根七夕まつり(8月)、ひこね万灯流し(8月)、彦根ばやし総おどり大会(8月)、玄宮園で虫の音を聞く会(9月)、小江戸彦根の城まつり(10月)、彦根シティマラソン(11月)、錦秋の玄宮園ライトアップ(11月)、彦根えびす講(11月)、彦根城除夜の鐘をつく集い(12月)
【著名な出身人物】
団鬼六(小説家)、田原総一朗(ジャーナリスト、評論家)、藤木てるみ(漫画家)、加川良(歌手)、深尾吉英(元・バレーボール選手)、大木ひびき(漫才師(大木こだま・ひびき))、姫野カオルコ(作家)、中溝裕子(プロゴルファー)、tetsuya(音楽家(L’Arc~en~Ciel)、枝川秀樹(元・大相撲力士)、西川貴教(歌手)、南晶人(ミュージカル俳優(劇団四季))、大橋悠依(競泳選手)、桐生祥秀(陸上選手)