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【地方】:関東地方
【都道府県】:神奈川県
【市町村】:横浜市中区
【面積】:22.01km2
【総人口】:154,333人(2025年6月1日)

●概要(掲載時)

■ 中区とはどのような場所か?
横浜市の中核を担う中区(なかく)は、まさに「横浜の顔」とも言える存在だ。行政区としての中区は、市内18区のひとつでありながら、観光、歴史、文化、外交、そして商業といったさまざまな側面において横浜市全体の象徴的役割を果たしている。東京湾に面したこの地は、ペリー来航から現代に至るまで日本の近代化の舞台であり続けており、古さと新しさ、和と洋、静と動が共存する街並みが特徴だ。

■ 地理と地形
丘と海が織り成す風景の妙
中区は、横浜市のほぼ中央東部に位置している。北東部は横浜港と東京湾に面し、南西部には山手の高台が広がる。中心市街地の平地部分と、その背後に連なる丘陵地帯が織りなす立体的な地形が中区の個性を形作っている。海沿いにはみなとみらい地区や山下公園、大さん橋などの近代的な景観が整備される一方で、山手方面には洋館が点在し、レトロな街並みが保存されている。
また、中区の南部は本牧地区を含み、埋立地や開発地域も多く、新旧の街並みが自然と都市開発のリズムに乗って変化してきた歴史が感じられる。中区の面積は約20.86平方キロメートル。海岸線の曲線と山の稜線が見事に調和し、見る者に地形のドラマを感じさせる。

■ 中区の成り立ち
外国との出会いから始まった都市形成
中区の歴史を語るうえで、1859年(安政6年)の「横浜開港」は外せない。日米修好通商条約に基づき、日本が鎖国を解いたことで横浜港が開かれた際、当時の神奈川宿の近くにあった村落「横浜村」が国際貿易港として整備され、その中心となったのが現在の中区エリアだ。
その後、外国人居留地として整備された山下町や山手町には、西洋風の建築が並び、洋菓子、新聞、アイスクリーム、さらにはビールなど、日本初のものがいくつも誕生した。外国の文化を受け入れながら、異国との融合を図ってきたこの地域は、まさに“国際都市・横浜”の礎を築いたエリアである。
中区は、1927年(昭和2年)の区制施行により正式に行政区となった。当初は現在の南区、磯子区、西区、港南区をも含む広範な範囲だったが、その後の市政改革や分区により、現在の中区として定まった。

■ 観光と文化の交差点
中区の魅力のひとつは、何と言っても観光資源の豊かさにある。たとえば、以下のような人気スポットが集中的に存在している。
山下公園:港を望む美しい景観と、氷川丸、インド水塔など歴史的構造物が魅力。
横浜中華街:アジア最大級の中華街であり、食文化と商業が融合する活気あふれるスポット。
赤レンガ倉庫:明治時代の倉庫をリノベーションした複合施設で、文化イベントやライブが開催される。
元町・山手エリア:洋館や教会、国際学校などが立ち並ぶ異国情緒漂う街並み。
みなとみらい:観覧車や大型ショッピングモール、近代建築が集積した未来志向の街区。
これらのスポットは、いずれも徒歩やバスでアクセス可能な距離に密集しており、「街全体がテーマパークのようだ」と観光客から称賛されることも多い。

■ 異文化が融合した生活空間
中区には、外国人向けのインターナショナルスクール、外国人墓地、教会、モスクなどが点在し、異文化理解と共存の精神が日常生活に溶け込んでいる。このような多様性は、単なる観光資源ではなく、実際に生活する人々にとっても豊かな文化的刺激となっている。
また、横浜港は現在も国際貿易やクルーズ船の寄港地として活躍しており、街中で外国人観光客を見かけるのも日常茶飯事。世界とつながる街――それが中区の本質だ。

■ 市政・経済・文化の中枢
中区は横浜市役所の所在地であり、行政の中心地でもある。2020年に新庁舎がみなとみらいに移転し、より近代的な都市機能が集約された。さらに、神奈川県庁も近隣にあり、文字通り「神奈川の政治・行政の心臓部」として機能している。
経済面でも、横浜銀行や多くの金融機関、商社、新聞社などが集中しており、オフィス街としても高い稼働率を誇る。企業と文化施設、教育機関が共存するバランスの取れた都市空間は、住むにも働くにも魅力的である。

■ 歴史の足跡
震災・戦災・復興を経て
中区は多くの困難を乗り越えてきた街でもある。1923年の関東大震災では、横浜全体が壊滅的な打撃を受け、中区の中心街も多くが焼失した。復興には数年を要したが、それを機に耐震建築や近代都市計画が導入され、以降の都市発展の礎が築かれた。
さらに、第二次世界大戦中の空襲でも大きな被害を受けたが、戦後は米軍の接収を受けながらも経済活動を再開。復興の歩みは文化的な発展にもつながり、ジャズ、ファッション、映画などがいち早く浸透する“流行の最先端”として再び注目を集めることとなった。

■ 教育・文化・芸術
知と感性が磨かれる場所
中区は、教育文化施設にも恵まれている。神奈川県立図書館や横浜開港資料館、横浜ユーラシア文化館などは、歴史や国際交流の学びの場となっている。また、KAAT神奈川芸術劇場や横浜にぎわい座では、演劇・落語・パフォーミングアーツなどが定期的に開催され、地域文化の発信地としても機能している。
また、美術やクラフトのイベントも多く、創造的な活動に触れ合える街という点でも、中区は他の行政区と一線を画している。

■ 地域の特色あるイベントと風習
中区では通年で数多くの祭りや催し物が開かれている。特に有名なのが「横浜開港祭」や「みなとみらい大盆踊り」、中華街での春節祭など。これらは単なる地域行事ではなく、市民と観光客、国籍を超えた参加者がともに楽しむ「横浜らしさ」を象徴するイベントとなっている。
また、地元密着型の商店街も健在で、元町ショッピングストリートや伊勢佐木町商店街には個性あふれる店が並び、レトロな雰囲気と現代的なライフスタイルが同居している。

■ 中区がこれからも輝き続ける理由
中区は、単なる行政区を超えた存在である。過去と未来、伝統と革新、国内と国外――すべてが共存するこのエリアは、横浜の「心臓」として鼓動し続けている。歴史に裏打ちされた風格と、絶え間ない変化への柔軟性が、この街を魅力的なものにしているのだ。
都市としての完成度と、文化的な奥行きの両方を兼ね備えた中区。訪れる者に驚きと発見を、住まう者に誇りと安心を与えるこの街は、これからも横浜という都市の「顔」であり続けるだろう。

●地域(掲載時)

■ 山手エリア
異国情緒と西洋の影を辿る丘
中区の東側、海に面した丘陵地帯に広がる山手エリアは、かつての外国人居留地として知られる。その歴史は幕末にさかのぼり、港の開港とともに西洋人が多く住み始めたことで、西洋建築が建ち並び、異国文化が根付いた。
現在も「山手西洋館」として保存された洋館群が、明治・大正の香りをそのまま残している。イギリス館や外交官の家などが一般公開され、訪れる者をまるで100年前のヨコハマへタイムスリップさせる。春やクリスマス時期には館内が季節の装飾で彩られ、写真好きやカップルにも人気のスポットだ。
この地にはまた、横浜雙葉やフェリス女学院といったミッション系の名門学校も点在し、静かな文教地区としての顔もある。横浜の開国の面影が、現代に溶け込む場所。それが山手である。

■ 元町・中華街エリア
商人と文化が交差する華やぎの街
山手の丘を下ると、そこには元町と中華街が隣り合って広がっている。元町は、明治期に外国人向けの雑貨・洋品を扱う店が軒を連ねたエリアで、今なおモダンなブティックや老舗洋品店が並ぶ。週末になると歩行者天国となり、しゃれた買い物客で賑わう。
一方、中華街は東アジア最大級とも称される中華街で、広東・北京・四川・上海など多彩な料理店がひしめく。ランチタイムには点心を頬張る観光客の行列が絶えず、夜には中華提灯の光が街を幻想的に照らす。横浜媽祖廟や関帝廟などの華やかな宗教建築も、アジアの文化的ダイナミズムを感じさせてくれる。
この2つの地区は文化の交差点であり、和・洋・中の様式美が競演する独自の世界観を築いている。

■ 本牧エリア
軍港から市民の憩いへと変貌を遂げた海辺の街
かつて米軍の住宅地だった本牧は、昭和後期まで関係者以外の立ち入りが制限されていた。だが、返還後は再開発が進み、広々とした本牧山頂公園や、本牧海づり施設などが整備され、地域住民の憩いの場として人気を集めている。
現在では、イオン本牧やDULTONなどの大型商業施設も進出し、生活圏としての利便性が高まっている。本牧通りにはオシャレなカフェや輸入雑貨店が点在し、どこか外国の片田舎を思わせる空気感が漂っている。
また、近くには三溪園という広大な日本庭園があり、桜、紅葉、梅など四季折々の自然とともに、茶室や古建築が静かに佇む。「にぎわい」と「静けさ」が共存する、懐の深いエリアだ。

■ 関内・馬車道エリア
近代日本の礎を築いたオフィス街の顔
関内・馬車道は、かつて日本で最初にガス灯が灯され、文明開化の舞台となった場所だ。現在は横浜市の行政機関や裁判所、オフィスビルが建ち並び、官公庁街としての性格が強い。
しかし、その一角には「開港記念会館」「横浜赤レンガ倉庫」など、明治の面影を残す建築物が点在しており、歴史と現代の融合がこの地域の特徴を際立たせている。
馬車道通りには明治・大正の雰囲気を模した街灯やレンガ調の舗道が整備されており、夜に歩くとどこかロマンチックな感情を呼び起こす。横浜市民にはお馴染みの「関内ホール」では多くの音楽・演劇イベントが催され、文化発信の地としても機能している。

■ 野毛・伊勢佐木町エリア
庶民の息づく夜の街
観光の華やかさとは異なる、横浜の「地元の顔」を見せるのが野毛・伊勢佐木町エリアだ。昭和の面影を残す商店街、立ち飲み屋、スナックが並ぶこの界隈は、サラリーマンや地元住民の息抜きの場として、また観光客の「通好み」なスポットとして人気が高まっている。
近年は「野毛飲み歩き」といったイベントも盛んになり、若い世代も増加傾向にある。古くから続く焼き鳥店や寿司屋の隣に、ビールバーやバル風の店が出店し、世代や文化の混在が楽しい空間をつくっている。
また、野毛山動物園や横浜にぎわい座なども近く、家族連れや文化愛好者も訪れる、意外に懐の深い地区でもある。

■ 山下公園・大さん橋エリア
海と空と風が語る港の風景
山下公園は、中区を代表する海辺の公園であり、1930年に開園された歴史ある緑地だ。横浜港に面した芝生の広場や遊歩道、氷川丸の停泊、遠くにベイブリッジを望む風景は、まさに「横浜の顔」として愛されている。
そのすぐ隣には、大さん橋国際客船ターミナルが位置し、豪華客船の入港時には観光客で賑わう。ターミナルの屋上広場「くじらのせなか」は、港と市街地を一望できるフォトジェニックな名所でもある。
ここは時間帯によっても魅力が変わる。朝は静謐な海辺散歩、昼は観光と賑わい、夜は光の海が広がるロマンティックなデートスポット――同じ場所でも、一日の中で何度も感動をくれる。

●代表的な観光スポット(掲載時)

★横浜中華街
概要:300店以上が軒を連ねる日本最大級の中華街。レストランや食べ歩き、雑貨まで多彩。
おすすめ時期:一年中楽しめますが、旧正月など祝祭イベント時が特に活気あり。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」すぐ、JR根岸線「石川町駅」徒歩約5分/「関内駅」徒歩約7分
費用:入場無料。飲食は店舗により500円~数千円。

★山下公園
概要:海に面した広場にベンチ、水の塔、赤い靴の少女像などが並び、散歩や景観鑑賞に最適 。
おすすめ時期:春と秋のバラが美しく、特に見頃の季節は◎。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩3分、JR「関内駅」徒歩20分
費用:無料。

★横浜赤レンガ倉庫
概要:明治~大正期の倉庫を再利用した複合施設。店舗・イベントスペース・展望や広場あり 。
おすすめ時期:春のフラワーフェスや冬のクリスマスマーケットが魅力。
アクセス:みなとみらい線「馬車道/日本大通り駅」徒歩6分、JR「桜木町/関内駅」徒歩15分 。
費用:建屋入場無料、店舗・イベントは別途料金。

★横浜ランドマークタワー
概要:高さ296m・70階建ての超高層ビル。展望フロアからの360度ビューが壮観 。
おすすめ時期:夜景が美しい冬~春にかけてが特にロマンティック。
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」直結、JR「桜木町駅」徒歩約12分。
費用:展望台入場約1,000円~。

★横浜スタジアム
概要:プロ野球・ベイスターズの本拠地で、スポーツ観戦や各種イベントが開催。
おすすめ時期:春~秋の野球シーズン中が活気満点。
アクセス:JR「関内駅」北口すぐ。
費用:入場券はイベント次第で1,500円~。

★YOKOHAMA AIR CABIN(ロープウェイ)
概要:桜木町駅前の運河を跨ぐ空中散歩。夜間はLEDライトアップも 。
おすすめ時期:晴れた日の夕景や冬以外の夜景が◎。
アクセス:JR「桜木町駅」徒歩約1分、みなとみらい線「馬車道/日本大通り駅」徒歩6分 。
費用:片道 大人1,000円・子ども500円、往復1,800円/900円 。

★象の鼻パーク
概要:象の鼻地区として再整備された海辺の公園。港開きの歴史を感じられるスポット 。
おすすめ時期:海風が心地いい春~秋が最適。
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩5分。
費用:無料。

★港の見える丘公園
概要:丘上から横浜港・ベイブリッジを一望。バラ園&欧風庭園が美しい 。
おすすめ時期:春・秋のバラの季節がベスト。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩5分 。
費用:無料。

★三溪園
概要:明治期商人が造園した日本庭園。重要文化財建築が点在 。
おすすめ時期:紅葉や梅・桜の季節が特に風情あり。
アクセス:JR「根岸駅」/「桜木町駅」からバス10分+徒歩5~10分 。
費用:大人700円前後。

★日本郵船氷川丸
概要:1930年進水の豪華客船、当時そのままに保存された海上博物館 。
おすすめ時期:晴れた日の船上散策がおすすめ。
アクセス:山下公園内に停泊。みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩5分。
費用:乗船料約300円~500円。

★旧英国七番館
概要:大正期建築の洋館で当時の異国情緒を体感 。
おすすめ時期:通年楽しめ、周囲の緑が映える春秋もよし。
アクセス:山下公園沿い。みなとみらい線/JR「石川町駅」徒歩約10分。
費用:見学は無料または少額寄付制。

★横浜マリンタワー
概要:1961年建築。展望室からランドマークタワーや海景色を360度楽しめる 。
おすすめ時期:夜景や夕景が美しい春秋。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩すぐ。
費用:展望台入場500円前後。

★横浜開港記念会館
概要:1917年完成、重要文化財。古典様式の外観と塔がシンボルの歴史館 。
おすすめ時期:建築鑑賞は四季問わず。周辺の通年散策とセットで。
アクセス:「関内駅」徒歩5分。
費用:展示室は数百円程度。

★大佛次郎記念館
概要:横浜ゆかりの作家・大佛次郎の資料館。猫や文学好きに人気 。
おすすめ時期:年中。企画展が豊富な時期狙いが◎。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」または JR「石川町駅」徒歩10分。
費用:展示により300–600円程度。

★横浜人形の家
概要:世界各国の人形展示、子供向け体験施設あり 。
おすすめ時期:春夏の親子連れに人気。雨の日でもOK。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩3分。
費用:大人500円前後、子ども250円程度。

★ベビースターランド
概要:ベビースターラーメンの製造工程を見学/体験できる日本唯一の店 。
おすすめ時期:通年営業。見学は朝~夕方がベスト。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩5分 。
費用:入場無料、製造体験有料(約300円~)。

★マリーンルージュ(観光クルーズ)
概要:赤レンガ倉庫やベイブリッジを巡るランチやディナークルーズ 。
おすすめ時期:風の穏やかな春秋の昼・夜便が快適。
アクセス:山下公園桟橋。みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩4分 。
費用:プランにより2,000~10,000円台。

★汽車道
概要:旧鉄道橋を遊歩道化。夜はライトアップがロマンティック 。
おすすめ時期:春の花咲く季節や夜景を楽しむ冬の散策に◎。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅/桜木町駅」徒歩数分。
費用:無料。

★よこはまコスモワールド
概要:観覧車・アトラクション多数の都市型遊園地。中区側もアクセス便利 。
おすすめ時期:夏の夕景や冬ナイトアトラクションにぴったり。
アクセス:みなとみらい線「桜木町駅」徒歩3分。
費用:ライド毎300~800円、1日券2,500円前後。

★横浜ワールドポーターズ(トリックアート・ショッピング)
概要:映画館や飲食店、トリックアート美術館も備えた複合施設 。
おすすめ時期:雨天・夏・冬に最適。家族で1日遊べます。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」徒歩約5分。
費用:入場無料(一部施設のみ有料数百円)。

★赤レンガCaféクルーズ
概要:赤レンガ倉庫前出発の船上カフェで海景色を堪能 。
おすすめ時期:春秋の午後や夕暮れクルーズにオススメ。
アクセス:赤レンガ倉庫海側桟橋。みなとみらい線「馬車道駅」徒歩5分。
費用:1,000円~2,500円程度(飲食込み)。

★JICA横浜(国際協力機構)
概要:国際協力に触れられる展示やセミナーが開催される学び場 。
おすすめ時期:企画展示や民族フェスがある時期が◎。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」徒歩2分。
費用:入場無料、イベントによっては別途。

★シーバス(海上交通)
概要:山下公園・赤レンガ倉庫・みなとみらい間を水上バスで結ぶ 。
おすすめ時期:春~秋の晴れた日が爽快。
アクセス:各桟橋から乗船。
費用:片道500円/往復900円程度。

★横浜アンパンマンこどもミュージアム
概要:人気キャラクター・アンパンマンの世界を体感できる子ども向け施設 。
おすすめ時期:幼児~小学生の家族連れに年間通じて人気。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅/元町・中華街駅」徒歩10分。
費用:大人1,800円前後/子ども1,500円前後。

★崎陽軒本店(シウマイ)
概要:横浜名物シウマイの老舗本店。お弁当や名産品を販売 。
おすすめ時期:一品一品選びながらの食べ歩きに通年◎。
アクセス:JR「横浜駅」徒歩数分(中区管轄外ですが念のため)。
費用:商品200~2,000円。

★イセザキ・モール
概要:商店街で下町の情緒を感じられる食とショッピングの通り 。
おすすめ時期:夕方以降が賑わい、食べ歩きに最適。
アクセス:JR「関内駅」徒歩すぐ。
費用:入場無料、店舗により設定。

★パシフィコ横浜/横浜みなと博物館
概要:大型展示施設・会議場と港の歴史を伝える資料館が併設 。
おすすめ時期:展示イベントに合わせて訪れると◎。
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」徒歩3分。
費用:博物館数百円、展示イベントは別途。

★横浜開港資料館
概要:開港時代の資料や模型を展示。開港150周年記念などに関連展示あり。
おすすめ時期:歴史好きに四季問わず。特別展開催時など◎。
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩2分。
費用:無料~300円。

★横浜国際客船ターミナル(大さん橋)
概要:大桟橋で客船の発着を間近に見学できる。展望デッキあり 。
おすすめ時期:豪華客船入港日に合わせると迫力あり。
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅/関内駅」徒歩10分。
費用:無料。

★横浜イングリッシュガーデン
概要:四季の花々を洋風庭園で鑑賞。中区寄りに位置 。
おすすめ時期:春~秋(バラ・チューリップ季節)が華やか。
アクセス:JR「桜木町駅」またはみなとみらい線から徒歩15分。
費用:入園1,000円程度。

★横浜ランドマークプラザ/クイーンズスクエア
概要:商業施設と屋内イベントスペースが多数。展望台も近隣。
おすすめ時期:雨の日や夏・冬の室内遊びに最適。
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」直結。
費用:入場無料、ショッピング・見学はそれぞれ。

★赤レンガパーク(広場)
概要:赤レンガ倉庫脇の広場で海を感じながら散策や休憩が可能。
おすすめ時期:春~秋の昼間が気持ちいい。
アクセス:赤レンガ倉庫隣接。
費用:無料。

★山手公園
概要:日本初の洋風公園で、横浜の公園文化発祥地 。
おすすめ時期:初夏の新緑、秋の紅葉が静かで美しい。
アクセス:JR「石川町駅」南口徒歩5分。
費用:無料。

★汽車道夜景スポット
概要:鉄道廃線跡を整備した歩道。夜の照明と背景の観覧車が映える。
おすすめ時期:夜景を映える冬~春にかけてがおすすめ。
アクセス:桜木町駅からすぐ。
費用:無料。

★パシフィコ横浜周辺の散策路
概要:海沿いを歩くコースで、みなとみらいエリアを一望可能。
おすすめ時期:春・秋の晴れた日。
アクセス:みなとみらい駅直結~徒歩圏。
費用:無料。

★元町商店街(元町ショッピングストリート)
概要:洋風建築が並ぶ買い物通り。カフェやブティックが多彩 。
おすすめ時期:週末の午後散策に◎。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩すぐ。
費用:無料、店舗利用は別途。

★関内・馬車道エリアの歴史建築巡り
概要:大正~昭和建築のビルが並びレトロ散策にぴったり。
おすすめ時期:春秋に歩くと映えます。
アクセス:JR関内駅~馬車道駅エリア。
費用:無料(外観見学)。

★赤レンガテラス(カフェ)
概要:赤レンガ倉庫内・隣接にある軽飲食スペース。港ビューを満喫。
おすすめ時期:春~秋のテラス席が快適。
アクセス:赤レンガ倉庫敷地内。
費用:コーヒー500円~、軽食1,000円前後。

★開港のデザイン散策
概要:象の鼻~開港記念館~氷川丸まで歴史を辿る徒歩ルート。
おすすめ時期:秋の澄んだ青空の下で歩きたい。
アクセス:元町・中華街駅~日本大通り駅周回。
費用:施設ごとに数百円。

★中華街グルメ屋台巡り
概要:フカヒレ小皿・小籠包・肉まんなどの食べ歩きに最適。
おすすめ時期:冬~春の寒い時期に熱々がより美味。
アクセス:中華街全域。
費用:1品200~600円程度。

★アイスバー「フォーチュンアクアリウム」
概要:中華街そばの小規模水族館併設バー 。
おすすめ時期:雨天・夏の日に涼しく楽しめる。
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩4分。
費用:入場500円+飲食代。

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●主な交通手段(掲載時)

■ 鉄道で横浜を自在に動く
●JR根岸線(関内駅・石川町駅など)
横浜の中枢を東西に貫くJR根岸線。中区内では「関内駅」「石川町駅」などが観光の起点となります。野球観戦なら関内、横浜スタジアムへ。異国情緒を味わいたいなら石川町から元町・中華街方面へ。
この路線の魅力は、他路線との連携の良さ。たとえば関内駅ではブルーライン(横浜市営地下鉄)とも接続しており、横浜市の内外へスムーズにアクセスできます。
●みなとみらい線(馬車道駅・日本大通り駅・元町・中華街駅など)
中区観光の「心臓」とも言えるのがこの地下路線。各駅が観光名所の玄関口として機能しており、「馬車道駅」からは赤レンガ倉庫、「日本大通り駅」からは開港記念会館や神奈川県庁、「元町・中華街駅」からは山下公園や中華街への玄関が開きます。
この路線は東急東横線とも直通しているため、渋谷方面からそのまま乗り入れられるのもポイント。ただし中区観光だけなら、乗り降り自由の「みなとぶらりチケット」などを活用するのも賢い方法です。

■ 市営地下鉄ブルーライン
横浜市営地下鉄ブルーラインは、中区の関内駅を通る重要な移動ルート。新横浜や上大岡といった周辺エリアとの接続にも強く、天候が悪い日でも快適に移動できるのが利点です。商業施設や行政施設へのアクセスにも便利で、「関内駅」周辺では地下通路と連携した都市構造も特徴です。

■ 観光の味方!横浜市営バス
●観光ルートバス「あかいくつ」
横浜観光に欠かせない存在といえば、レトロな風貌が目を引く「あかいくつ」バス。ルートAとBの2つがあり、それぞれ中華街・山下公園・元町・港の見える丘公園・赤レンガ倉庫・ランドマークタワーなどを網羅。主要観光地をループ形式で巡るため、時間を有効に使いたい旅行者には打ってつけです。
料金は1回乗車220円(IC対応)。また1日乗車券もあり、数カ所をまわりたい方には経済的にも非常にお得です。
●市営バス一般路線(8系統・26系統など)
あかいくつ以外にも、横浜市営バスは実用的。特に観光の要所を通過する「8系統」や「26系統」は利用価値が高く、時間帯によっては鉄道よりもスムーズな移動が叶います。

■ 自由度重視ならレンタカー
中区の中心地、たとえば関内駅周辺や元町・中華街駅近くには複数のレンタカー営業所(トヨタレンタカー、日産レンタカー、タイムズカーなど)があり、予約もネットやアプリで簡単に行えます。
市内移動だけでなく、横浜・鎌倉・三浦半島といった広域観光を検討しているなら、レンタカーの利便性は抜群。ただし、中区中心部は一方通行や駐車場不足もあるため、プランニングは入念に。観光用駐車場も点在していますが、週末は混雑するため注意が必要です。

■ エコで快適!レンタサイクル
●横浜コミュニティサイクル「baybike」
観光地をサクサク移動したい方に人気なのが、横浜市のレンタサイクル「baybike(ベイバイク)」。市内各所に設置されたサイクルポートから、電動アシスト付き自転車を自由に借りられ、好きなポートで返却可能。スマホアプリで操作でき、観光途中の気まぐれな寄り道も思いのままです。
赤レンガ倉庫~山下公園~元町商店街~港の見える丘公園といったルートは特にサイクリング向き。海沿いの心地よい風と絶景を味わえる、特別な旅の演出に最適です。
料金は30分ごとの従量課金と、1日パスの2種があり、用途に合わせて選択可能。観光メインの利用なら、1日乗り放題プランがおすすめです。

■ 徒歩も立派な移動手段
横浜中区の観光地は意外とコンパクトにまとまっており、徒歩での移動も十分に可能。たとえば以下のルートは、散策しながら名所を巡る旅に最適です。
関内駅 → 横浜スタジアム → 日本大通り → 赤レンガ倉庫 → 山下公園 → 中華街 → 元町商店街
元町・中華街駅 → 港の見える丘公園 → 外人墓地 → 山手西洋館巡り
歴史や文化を感じながら、ゆったりと歩くことで見えるものも多く、歩く旅の奥深さを実感できます。

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●代表的な名物・名産品・特産品(掲載時)

★横濱ローズサブレ(えの木てい)
概要:赤いバラを模した香り高いサブレ。ほのかなバターと卵の香りにほんのりローズの花びらが混ざる。女子へのプチギフトにも最適。
必要な費用:5枚入り 約760円(税別)~

★横濱ハーバー ダブルマロン(ありあけ)
概要:薄く柔らかなカステラ生地で、刻み栗と栗あんをたっぷり包んだしっとりケーキ。船の形で包装デザインも魅力。
必要な費用:1箱(5個)約1,000円前後

★馬車道ミルフィユ(ガトー・ド・ボワイヤージュ)
概要:薄く層を重ねたパイ生地にクリーム。そのパリパリ感と滑らかなクリーム感のバランスが秀逸。
必要な費用:1箱(約8枚)約1,200円~

★三塔物語スティックケーキ(モンテローザ)
概要:「キング」「クイーン」「ジャック」の三塔をモチーフにしたケーキ。チョコ、紅茶、オレンジ味の3種詰め合わせ。
必要な費用:1本約200円、6本セット約1,200円

★かをりレーズンサンド(かをり)
概要:ラム酒香るレーズンとバタークリームをふんわりクッキーで挟んだ名物。老舗・かをりの逸品。
必要な費用:20個入り約3,600円

★横浜シューマイ(崎陽軒など)
概要:ジューシーな具を皮で包んだ一口サイズ。崎陽軒は鉄板のお土産。
必要な費用:15個入り870円前後

★横浜家庭風太巻き寿司「サンマーメン」
概要:とろみのある野菜あんがかかったあっさり中華風太麺。横浜駅周辺の食堂で人気。
必要な費用:1杯約700~900円

★横浜家系ラーメン(吉村家系など)
概要:豚骨醤油スープに太麺、チャーシューとほうれん草・海苔が定番。横浜発祥の味。
必要な費用:1杯700~900円前後

★ホテルニューグランド発祥プリン・ナポリタン・シーフードドリア
概要:昭和の洋食文化を象徴する、プリン・ドリア・ナポリタンの三姉妹。歴史ある味をホテルで。
必要な費用:いずれも1,000円~1,500円程度

★梅蘭焼きそば(梅蘭)
概要:麺で餡を挟んで焼いた「中華街の名物焼きそば」。外はパリ、中は熱々の仕上がり。
必要な費用:単品1,200~1,500円、セットで約1,800円

★岩井の胡麻油
概要:横浜で150年以上続く老舗が製造する、芳醇で風味豊かな胡麻油。
必要な費用:小瓶(100g)500円~、大瓶(200g)1,000円~

★横浜ビール(地ビール)
概要:地元・横浜ブルワリーのクラフトビール。定番から季節限定まで多彩。
必要な費用:缶または小瓶1本約300~500円

★舞岡米
概要:横浜市南部の舞岡地区で育てられた、ふっくらと甘みのある米。
必要な費用:5kg袋 約2,000円~

★完熟トマト
概要:横浜周辺で栽培された濃厚で糖度の高い完熟トマト。出汁にも◎。
必要な費用:1袋(1kg前後)500~800円

★タケノコ(横浜産)
概要:春に採れた地元のタケノコは風味抜群でアクひき不要に近い。
必要な費用:1本300~500円(時期による)

★地元漬物(本物志向の漬物)
概要:横浜近隣の契約農家産野菜を使った昔ながらの手作り漬物。
必要な費用:1パック400~700円

★岩井のキムチ
概要:横浜の老舗漬物店が作る、ピリ辛かつ深いコクの国産キムチ。状態が安定して人気。
必要な費用:250gパック600~900円

★文明開化牛鍋膳(荒井屋万國橋店)
概要:明治時代創業、砂糖醤油で煮込む牛鍋の名店メニュー。甘辛割下がクセになる。
必要な費用:1膳定食2,000円前後

★勝烈庵かつれつ定食
概要:創業以来の秘伝パン粉とソースで仕上げた、昔ながらのとんかつ定食。
必要な費用:定食1,500~2,000円

★馬車道モイスト化粧水
概要:ハトムギや馬油、ヒアルロン酸配合。歴史ある薬局発祥のナチュラル化粧水。
必要な費用:100mlボトル2,000~3,000円

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●人気のお土産(掲載時)

★横濱ハーバー(ありあけ)
・内容:しっとりしたカステラ生地に栗あんが包まれたレトロな船形ケーキ。パッケージのイラストも魅力的
・価格目安:1個約220円/5個入り1,080円~

★横濱ミルフィユ(フランセ)
・内容:紅茶とミルククリームをパイで挟み、チョコでコーティングした洋菓子
・価格目安:8個入り1,620円・12個入り2,160円

★馬車道十番館 ビスカウト
・内容:レモン/チョコ/ピーナツのクリームをサンドした厚焼きビスケット
・価格目安:9枚入2,040円~18枚入4,150円

★幸せを呼ぶ馬車道馬蹄パイ(ガトー・ド・ボワイヤージュ)
・内容:馬蹄モチーフのサクサクパイ。シュガーバター&キャラメルやストロベリーなど多彩
・価格目安:5個594円・10個1,188円・20個2,376円

★横濱煉瓦(霧笛楼)
・内容:煉瓦をかたどった濃密チョコケーキ。くるみとブランデーの香りが上品
・価格目安:1個324円~8個2,700円程度

★横浜三塔物語スティックケーキ(モンテローザ本店)
・内容:横浜三塔(キング/クイーン/ジャック)を模したスティックケーキ。チョコ・紅茶・オレンジの3種入り
・価格目安:約777円

★ラムボール(喜久屋)
・内容:ラム酒たっぷりのスポンジをチョコで包んだ大人のお菓子
・価格目安:4個入り~(1,000円前後)

★横浜キャラメルラボ『横濱生キャラメル』
・内容:とろける口どけの生キャラメル。色鮮やかなパッケージも◎
・価格目安:1,350円程度

★公園通りの石畳(シルスマリア)
・内容:濃厚ミルクチョコレートを石畳模様で仕上げた生チョコ
・価格目安:1,296円前後

★にじいろラスク(プチ・フルール)
・内容:カラフルチョコでコーティングされた見た目も楽しいラスク
・価格目安:1,080円

★ブルーダルチョコレート(エクスポート)
・内容:横浜キャラクター“ブルーダル”をモチーフにした粒チョコレート
・価格目安:1本約183円・5本セット864円

★横浜チョコレート 赤い靴(横浜赤い靴本舗)
・内容:赤い靴型のミルクチョコをマッチ箱風パッケージに収めたチョコ菓子
・価格目安:不明(百貨店取扱)

★横浜あられ(美濃屋あられ製造本舗)
・内容:昔ながらの製法で作るあられ。さまざまなフレーバーあり
・価格目安:数百円~

★崎陽軒 シウマイ(横浜名物)
・内容:横浜発の定番中華。冷凍・常温もあり、職場などでも重宝
・価格目安:9個入1,000円前後

★江戸清 ブタまん(冷凍可)
・内容:肉汁たっぷり、大ぶりサイズの肉まん
・価格目安:1,200円前後/3~6個セット

★華月餅(横浜大飯店)
・内容:一口サイズの月餅詰め合わせ(小豆、栗、マンゴーなど多彩)
・価格目安:10個セットで1,500円前後

★重慶飯店 杏仁酥(アンニンスー)
・内容:香ばしいサクサクのアーモンドクッキー
・価格目安:600~1,200円程度

★中華街万能調味料セット(横浜大飯店)
・内容:麻婆豆腐や回鍋肉などの調味ソース。家庭用に便利な瓶入り
・価格目安:1本約508円

★聘珍樓 中華まん詰合せ(聘珍樓)
・内容:肉まん・海鮮まん・野菜まんの詰合せセット
・価格目安:9個入りで3,780円程度

★霧笛楼 フレンチカレー
・内容:本格的レストラン品質のレトルトカレー
・価格目安:1,080円

★重慶飯店 麻婆豆腐醤
・内容:本格四川風麻婆豆腐の素。瓶入り
・価格目安:5,400円(業務用・たっぷりセット)

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●代表的な食文化・ご当地グルメ(掲載時)

■ 「ヨコハマ中華街」
一大中華ワールドの宝庫
横浜中華街は言わずと知れた、日本最大級の中華料理エリア。500店を超える店舗がひしめき、飲茶、点心、本格四川料理から広東風海鮮料理まで網羅する、まさに「食のテーマパーク」です。中でも「小籠包」は外せません。ぷるんとした皮を割れば、中から旨みのスープが溢れ出す感動体験は、初訪問者もリピーターも魅了します。
さらに忘れてならないのが「北京ダック」や「フカヒレ姿煮」。高級料理でありながらも観光客向けにリーズナブルなコースも用意され、非日常感あふれる中華のフルコースを気軽に楽しめます。

■ 「洋食の原風景」
開港とともにやってきた欧風の味
中区の山下町や元町界隈には、明治時代から続く洋食の老舗が点在します。「ナポリタン」や「ハヤシライス」といったメニューは、もはや日本独自の進化系西洋料理ですが、これらが発祥したのもこの地。とあるホテルのシェフが余ったスパゲッティとケチャップで考案したと言われる「ナポリタン」は、いまや横浜グルメのシンボルとも言えます。
とろけるようなデミグラスソースがかかった「ビーフシチュー」、ふっくら仕上げられた「オムライス」もまた、昔ながらの西洋の風情をまとった料理たち。こうしたレトロモダンな味は、まさに“食べるタイムスリップ”です。

■ 「ハマのソウルフード」
牛鍋から進化したすき焼き文化
横浜の食文化を語る上で「牛鍋」は外せません。文明開化の象徴とされた牛肉料理が日本に根付くきっかけとなったのが、ここ中区の伊勢佐木町周辺。明治時代、庶民に牛肉を提供する数少ない店舗として誕生した牛鍋屋は、和洋折衷の味で人々を魅了しました。
現在でも、当時のレシピを守る老舗では、濃口の割り下とネギ、焼き豆腐、春菊などを使い、香ばしく焼いた牛肉と共に楽しめる「関東風すき焼き」を提供。シンプルながらも深みのある味わいは、歴史の重みすら感じさせてくれます。

■ 「港のカレー物語」
スパイスが香るもうひとつの顔
横浜の港には、船員たちが好んだスパイス料理の名残が今も生きています。その象徴とも言えるのが「横浜海軍カレー」。もともとは、明治期の日本海軍が食べていた栄養バランス食であり、今ではレストランや観光施設で再現されています。
牛肉や野菜を煮込んだ濃厚なルウに、ライスとサラダがワンプレートで添えられる海軍スタイルは、古き良き時代の洋食を想起させる一皿です。また中区では、欧風カレーの名店も多く、じっくり煮込んだこってり系からスパイシーな本格派まで、バリエーションの幅も豊かです。

■ 「モダンなパンの文化」
ベーカリー天国・元町通り
横浜市中区の元町界隈は、ベーカリーの激戦区でもあります。西洋文化とともに持ち込まれたパンは、この地で独自の進化を遂げ、今では高級食パンや創作系の調理パンが軒を連ねています。
特に人気なのは、クリームたっぷりの「クリームパン」や、横浜発祥とされる「ホテルブレッド」。ふんわりと柔らかく、しっとりとした甘さの奥に、職人のこだわりが見え隠れします。また、地元食材を使った「横浜野菜のフォカッチャ」なども好評で、朝食や軽食にぴったりです。

■ 「シーサイドスイーツ」
洋菓子と海の余韻
中区のスイーツ文化も見逃せません。開港以来、異国文化の影響を受けたこの地では、「バターケーキ」「カスタードプリン」「チーズケーキ」といった洋菓子がいち早く根付きました。特に元町や山手のカフェでは、海を眺めながらアフタヌーンティーを楽しむ文化が根づいています。
老舗パティスリーでは、濃厚なレアチーズケーキや、ラム酒が効いた大人のシュークリームが名物。観光客には「横浜煉瓦(チョコブラウニー)」や「赤い靴の女の子クッキー」といったご当地スイーツも人気で、お土産としても定番です。

■ 「横浜ナイトの定番」
お洒落な居酒屋と海鮮バル文化
夜の横浜中区には、華やかなナイトグルメの文化も広がっています。特に関内・馬車道エリアには、地元食材を使った創作料理や鮮魚を味わえるバル風居酒屋が多く並び、若者から大人までが集います。
横浜近海で獲れるシラスやマグロを使った「海鮮ユッケ」や「炙り握り寿司」、また「湘南野菜のグリル」など、素材の個性を活かしたメニューは、ワインや地酒との相性も抜群。観光の最後に立ち寄る一軒としてもおすすめです。

■ 「老舗の喫茶文化」
香り高きコーヒーの記憶
中区のもうひとつの顔が、喫茶文化。昭和の香り漂う喫茶店が今も健在で、サイフォン式コーヒーやトースト、昔懐かしいプリン・ア・ラ・モードが並ぶ店内は、レトロな空間そのもの。
地元の人が新聞を片手にコーヒーをすする風景があり、観光で訪れる人々にとっては時が止まったような不思議な安心感があります。チェーンカフェでは味わえない、オーナーの哲学が詰まった一杯がここにはあります。

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●代表的な祭・イベント(掲載時)

★横浜開港祭とザ・よこはまパレード
概要:開港を祝って行われる港町ならではの祝祭。色鮮やかな山車や仮装隊、踊り連が山下公園から元町・伊勢佐木町まで練り歩きます。
ベスト時期:毎年5月3日前後。
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」または「元町・中華街駅」から徒歩圏。
費用:無料(屋台や飲食は別途)

★大岡川桜まつり
概要:川沿いに桜が咲き誇る夜、ライトアップと屋台が人気。多彩な週末イベントもあり。
ベスト時期:4月上旬の満開期。
アクセス:京急日ノ出町駅・地下鉄阪東橋駅から徒歩すぐ。
費用:無料(飲食等別)

★野毛大道芸
概要:ジャグリングやマジック、アクロバットなどプロのパフォーマーが路上で華麗な演技を披露。
ベスト時期:4月中旬の週末。
アクセス:JR・市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩すぐ。
費用:無料(投げ銭歓迎)

★横浜ナイトフラワーズ(旧スパークリングトワイライト)
概要:新港ふ頭や大さん橋から毎週末打ち上げられるショート花火。夜の港街を彩ります。
ベスト時期:春から秋にかけて週末中心、特に夏。
アクセス:みなとみらい線「馬車道」「日本大通り」駅、京急「日の出町」駅。
費用:無料観覧

★横浜七夕祭り in 山下公園
概要:笹飾りや短冊に願いを込める伝統行事。夜には幻想的な灯りも。
ベスト時期:7月上旬の週末。
アクセス:「元町・中華街駅」すぐ。
費用:無料

★Umi‑Haku(海の博覧会)
概要:海洋文化の展示やワークショップ、船の体験航海まで楽しめる海尽くしイベント。
ベスト時期:7月半ばの週末。
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」より歩3分、大さん橋周辺。
費用:無料(体験には一部有料)

★Red Brick Breeze(横浜赤レンガ倉庫)
概要:真夏の赤レンガ倉庫前で開催される屋外音楽祭。地元アーティストが集います。
ベスト時期:8月初~末。
アクセス:みなとみらい線「馬車道」「日本大通り」駅より徒歩8分。
費用:観覧無料(飲食等別途)

★BAY WALK MARKET
概要:赤レンガ~MARINE & WALK間の海沿い遊歩道で開催されるマルシェ。雑貨やグルメが並びます。
ベスト時期:7月第3週末。
アクセス:赤レンガ倉庫周辺、みなとみらい線「馬車道駅」下車。
費用:無料だが買物は有料

★みなとみらいスマートフェスティバル
概要:イルミネーション・ライトアート・屋台が織りなす夜の新港地区の演出イベント。
ベスト時期:8月初旬の祝日前。
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」徒歩圏。
費用:無料

★マイナビ All‑Star Game THE FESTIVAL
概要:横浜スタジアムを中心に、野球のオールスターゲームに併設されるファミリーイベント。ステージや体験型ブース多数。
ベスト時期:7月下旬(オールスター期間)。
アクセス:JR「関内駅」、地下鉄・みなとみらい線「日本大通り駅」。
費用:観覧無料、体験は別途有料

★Hello Yokohama(中区区民まつり)
概要:地域の賑わいをテーマに、こども達のパフォーマンスや体験ブース、横浜DeNA ベイスターズ等の展示も。
ベスト時期:11月中旬の日曜日。
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩3分、象の鼻パーク。
費用:無料(ワークショップは有料)

★中区スタンプラリー(地域施設巡り)
概要:区内にある公共施設を巡ってスタンプを集め、オリジナルグッズをゲット。健康散策にもぴったり。
ベスト時期:10月中旬~11月下旬。
アクセス:区内各所(象の鼻パーク・区役所など)徒歩または公共交通で巡る。
費用:無料

★アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫
概要:冬期限定の屋外アイスリンク。アート展示や特設演出が魅力です。
ベスト時期:12月~2月中旬。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」徒歩6分。
費用:滑走は有料(約1,500~2,000円)。観覧無料

★三溪園桜めぐり(中区外れ)
概要:歴史ある庭園で春の桜を鑑賞。古民家や名勝との組み合わせが写真映え。
ベスト時期:3月下旬~4月上旬。
アクセス:JR「根岸駅」からバスで三溪園下車、徒歩5分。
費用:大人700円/小人200円

★横浜フリューリングスフェスト(春祭り)
概要:ドイツのビアフェストを再現。クラフトビールとソーセージが愉しめます。
ベスト時期:4月下旬~5月上旬。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」・「日本大通り駅」から徒歩。
費用:入場無料、飲食は有料

★African Festival Yokohama
概要:赤レンガ倉庫で開催されるアフリカ文化満載の音楽・踊り・料理の祭典。
ベスト時期:4月初旬週末。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」徒歩6分。
費用:入場無料

★Yokohama Jazz Festival(本牧ジャズ)
概要:横浜におけるジャズのルーツを伝える野外ライブ。世界中から奏者が集結。
ベスト時期:8月下旬の週末。
アクセス:JR「根岸駅」または市営バスで本牧市民公園へ。
費用:観覧無料(一部有料ステージあり)

★氷川丸オープンデッキ開放
概要:港に停泊する豪華客船・氷川丸のデッキを無料で開放。船内見学ツアーなども実施。
ベスト時期:春~秋の不定期。
アクセス:「元町・中華街駅」徒歩5分、山下公園内。
費用:デッキ無料、船内観覧は有料(300円程度)

★春節灯花 in 横浜中華街
概要:旧正月に合わせた提灯飾りと灯りの演出。獅子舞パフォーマンスも必見。
ベスト時期:旧暦の1月~2月(2025年は2月中旬)。
アクセス:「元町・中華街駅」すぐ。
費用:無料(飲食・体験ごとに有料)

★Yokohama Photo Contest「Nakaku ii ne」
概要:中区の日常シーンをテーマにした写真コンテスト。入賞作品は展示・冊子掲載されます。
ベスト時期:応募受付:2025年7月~2026年1月。
アクセス:提出のみ区役所またはウェブ。
費用:無料

★Minato Mirai Smart Festival
概要:最新技術を使ったイルミ演出や体験型デジタルアートが集結する、港未来エリアの最先端イベント。
ベスト時期:8月上旬夜。
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」すぐ。
費用:無料

★Icebreaker(アイスクリーム発祥記念)
概要:開港期のアイスクリーム発祥を記念し、馬車道界隈で冷たいスイーツ配布・販売。
ベスト時期:5月上旬。
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」徒歩数分。
費用:無料配布あり、販売は別途有料

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●特性(掲載時)

■ 海と文明が交差する街の個性
横浜市中区は、海風と都市文化が絶妙に混じり合う街だ。山下公園から港の見える丘、そして歴史的な開港の記憶が息づく関内の風景まで、この地域には“日本が世界とつながった瞬間”が今もなお生きている。中区は横浜市のほぼ中央に位置し、海に面しながらも商業と観光の中心として重要な役割を果たしてきた。
中区の顔ともいえる“みなとみらい21”の開発地域は隣の西区にまたがるが、中区内の山下町や本牧エリアに広がる景色は、古きと新しきが交錯する“港町の風格”を感じさせる。

■ 経済と文化のハブ機能
中区は観光都市としての側面が強く知られているが、実は行政・経済・文化の中心地としても機能している。関内地区には横浜市役所が位置し、官公庁や銀行、法律事務所なども数多く点在している。地元住民だけでなく、周辺区からの通勤者も非常に多く、日中の人口は夜間人口の数倍に達するほどの“都市としての鼓動”がある。
また、文化面では神奈川県立歴史博物館やKAAT神奈川芸術劇場など、歴史と芸術の両輪が中区に軸を置く。市民レベルでも演劇やジャズ、バンド活動などが根付き、夜の伊勢佐木町ではアーティストたちが奏でる自由な音色が街に溶け込んでいる。

■ 地域性「多国籍な日常」が織りなす多彩な空気感
中区の最大の特色のひとつが、多国籍文化の自然な共生だ。横浜中華街をはじめ、インド・タイ・ベトナム料理店や多言語対応の雑貨店が至る所にある。これは観光のための演出ではなく、長年にわたって多文化が根を張り、市民として生きる外国籍住民たちが築いた“リアルな国際性”である。
山手の丘には歴史的な洋館が並び、開港当時から欧米文化の香りを色濃く残している。また本牧方面にはアメリカ軍の影響が残る基地文化の名残があり、ハンバーガーショップや輸入雑貨店も多い。週末にはこうしたエリアに、地元だけでなく広域から観光客や感度の高い若者が集まり、独特のグローバルな空気が街に流れる。

■ 中区に息づく言葉の風景
横浜弁という懐かしさ
中区に根付く方言には“横浜弁”と呼ばれる独自の温かみがある。ただし、強烈な語尾の変化や語彙の奇抜さは少なく、標準語に近い中に微妙なイントネーションや語尾の揺らぎが混ざるのが特徴だ。
たとえば、「~じゃん」は若者言葉として全国に広がったが、もともとは横浜・川崎エリアに根付いた表現。「そうじゃん」「いいじゃん」といった肯定的な意味合いで用いられる。また、「べっぴん(美人)」や「めんこい(可愛い)」といった言葉も年配層にとっては日常的で、中区では懐かしさとともに受け継がれている。
港町という背景からか、柔らかで人懐っこい語り口が多く、初対面でもどこか親しみやすさを感じさせるのが中区の言葉の魅力だ。

■ 近隣地域とのゆるやかな結びつき
中区は西区・南区・磯子区・港南区などと接しており、それぞれに対して異なる顔を見せている。
たとえば、西区とは商業と観光の連携が強く、みなとみらいや桜木町界隈ではまるで一体の都市空間のような賑わいを創出している。南区とは住宅街としての交流が根強く、昔ながらの商店街や祭りを通じてのつながりが深い。
一方、本牧を通じて磯子区方面へ向かうと、ややローカルな住宅・工業の景色が広がり、中区の賑わいとは異なる“日常の顔”が立ち上がってくる。こうしたバランスの中で、中区は周辺地域と有機的に結びつき、経済・文化・住民の動線を柔らかに絡めている。

■ 歴史に根差した土地柄とその誇り
中区は幕末・開港の地であり、ペリー来航や開港5港の一つとしての歴史が深く刻まれている。横浜赤レンガ倉庫や開港記念会館、外国人居留地の名残などは、街の随所でその記憶を感じさせる。
横浜港は単なる海の玄関口ではなく、時代を変えた「情報と文化の入口」でもあった。その意識が今も地元の人々の中に根付いており、新しいことを受け入れる懐の深さ、そして外からの文化を吸収して再構築する創造力がこの土地には存在する。

■ 商業と下町情緒の絶妙なハーモニー
伊勢佐木町や横浜橋商店街といったエリアでは、商業の利便性と下町らしい人情味が共存している。個人商店や老舗が多く、顔なじみの客とのやりとりが日常の一コマとなっている。
一方で、元町・中華街ではハイセンスなブティックや飲食店が軒を連ね、観光客で賑わいを見せる。これらが徒歩圏内でつながっているため、買い物や食事の選択肢が広く、利用者の年齢層や国籍も非常に多様だ。

■ 人が集い、文化が育つ都市空間
イベント面でも中区は群を抜いている。横浜開港祭、ジャズプロムナード、花火大会、グルメフェスタなど、年間を通して様々なイベントが展開される。地元の企業や市民団体との連携も盛んで、“イベントの街・横浜中区”というイメージは定着している。
また、こうした催しに地元の学生やボランティアが積極的に関わることも多く、世代や背景を越えて“中区で何かをやりたい”という思いが人々をつなげている。

■ 多面性のなかに宿る中区の魅力
中区はその成り立ちからして、多様な顔を持つ街だ。歴史の重厚さと最先端の都市性、港の景観と庶民的な商店街、異文化の混ざり合いと地域社会のつながり。どれか一つを切り取っても街の全貌は見えてこないが、それらすべてが中区という地域の“個性”を形作っている。
海とともに歩み、変化を受け入れ、常に何か新しいものを生み出す――そのような土地として、中区はこれからも横浜の中枢としての役割を果たしていくだろう。

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●過去に人気だった店(掲載時)

■ 開港の記憶が息づく「カフェ・ド・ラ・メール」
横浜開港資料館にほど近い場所に、かつて「カフェ・ド・ラ・メール」という欧風喫茶が存在していた。1950年代に創業したこの店は、旧外国人居留地の雰囲気をそのまま残し、真鍮の取っ手にレースのカーテン、ジャズが流れるクラシックな空間で来客を迎えていた。特に人気だったのは、シンプルながら味わい深いレモンタルトとネルドリップのコーヒー。長らく地元の常連客と観光客に愛されたが、再開発の波に抗えず2003年に閉店。今では、語る人の記憶の中にしか存在しないが、横浜の港町文化のひとつの象徴だったことは間違いない。

■ 伊勢佐木町の顔「横浜松坂屋」
伊勢佐木モールの一角にどっしりと構えていたのが「横浜松坂屋」である。かつては“浜の高級百貨店”の代名詞でもあり、昭和の人々にとっては「特別な買い物」の聖地だった。屋上遊園地では小さな観覧車が回り、子どもたちの笑い声が響いていた。大人たちは地下食品売り場で贈答用の菓子折を買い、特別な日に備えた。2008年に閉店となったが、その存在は中区の百貨店文化の礎となっており、現在の商業施設にもそのDNAが引き継がれている。

■ 老舗の洋食文化「グリル・エス」
元町の裏通りにひっそりと構える「グリル・エス」は、戦後間もなく開店し、ハイカラな横浜洋食を現代まで提供し続けている数少ない店のひとつだ。看板メニューのビーフシチューは、じっくり煮込んだ赤ワインベースの濃厚な味わいで、昔ながらの銀皿に美しく盛りつけられる。全国の洋食ファンを惹きつけるこの場所は、中区の食文化を支えてきた歴史的な存在でもある。

■ 横浜中華街の「聘珍樓本店」
中華街の顔とも言える名店「聘珍樓本店」は、1884年の創業以来、常に横浜中華の最先端を行く存在だった。エレガントな内装と丁寧な接客、コース料理の美しさに心を打たれた客は数知れない。特に婚礼や接待など“ハレの日”の料理店として絶大な支持を受けていたが、近年は時代の流れと共に営業形態を見直し、現在はリニューアル後のスタイルで再出発を果たしている。過去と現在をつなぐ食のランドマークだ。

■ 山下公園前の名建築「ホテルニューグランド」
観光施設というよりも、もはや「横浜の歴史を語る生きた文化財」として知られる「ホテルニューグランド」。開業は1927年、マッカーサーが宿泊したことでも知られている。フランス料理の草分けとしても有名で、ここで初めてナポリタンやドリアを口にしたという日本人も多い。贅沢なインテリアと重厚な雰囲気は、今なお“古き良き時代の横浜”を体感できる場所として訪れる人が絶えない。

■ 横浜博覧会が生んだ「赤レンガパーク」
1989年の「YES’89 横浜博覧会」をきっかけに再整備された赤レンガ倉庫地区は、単なる観光名所ではなく、新旧の文化が交錯するエンタメ拠点として定着した。博覧会の閉幕後、一時的に寂れた時期もあったが、2000年代に再活性化し、今やライブやマルシェ、イベントの拠点として新たな賑わいを見せている。ここにも「再生」という中区らしい軌跡が刻まれている。

■ 伝説のジャズ喫茶「ちぐさ」
関内駅からほど近い路地裏にあった「ジャズ喫茶ちぐさ」は、1933年創業、日本最古とも言われるジャズ喫茶だった。戦後、進駐軍相手に本場のジャズレコードを流し、若き日の渡辺貞夫や日野皓正など、多くのミュージシャンがここに通った。2007年に一度幕を下ろしたが、その文化遺産的価値を惜しむ声により復活。現在も、ジャズの生演奏やアナログレコードの音色に包まれる空間として愛され続けている。

■ マリンタワーの展望台喫茶「ブルームーン」
1961年に開業した横浜マリンタワーの展望台には、かつて「ブルームーン」という幻想的な名前の喫茶が存在していた。海を一望できるこの場所で供されるアイスコーヒーとチーズケーキは格別で、恋人たちのデートスポットとしても名高かった。マリンタワー自体のリニューアルにより閉店したが、横浜の空と海を眺めながら過ごした記憶は、今も多くの市民の心に息づいている。

■ 伊勢佐木町のレトロ映画館「横浜日劇」
今では姿を消したが、伊勢佐木町通りにかつて存在した「横浜日劇」は、昭和の人々の娯楽の中心だった。ハリウッド映画の二本立てが定番で、学生たちやカップルが列をなした。館内にはクラシックな赤い椅子と手書きポスターがあり、映画愛好家にとっては“聖地”ともいえる存在だった。シネコンの台頭で2000年代初頭に閉館したが、その文化的影響力はいまだ根強い。

■ 商人が集った「野毛の闇市から続く飲み屋街」
戦後の混乱期に自然発生的にできた野毛の闇市は、その後「野毛都橋商店街ビル」などを中心に合法化・再構築され、現在でも庶民的な飲み屋街として独特の雰囲気を醸し出している。焼きとん、立ち飲み、昭和歌謡が流れる小料理屋――まるで時代が止まったかのような空間で、地元民と観光客の垣根を越えた交流が日々繰り広げられている。個性的な店が軒を連ね、何十年も続いている老舗も珍しくない。

■ 元町ショッピングストリートの名ブティック「ミカエラ」
1970年代から90年代にかけて、元町のファッション文化をリードしていたのが「ミカエラ」である。海外からの輸入服を扱うブティックで、横浜マダムや若い女性たちの憧れの的だった。特に“ヨーロピアン・カジュアル”の走りとも言われたラインアップは、元町ブランドを確立する一助となった。惜しまれつつも2000年代初頭に閉店したが、街に残る記憶は鮮烈だ。

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●過去の出来事(掲載時)

■ 戦後復興と伊勢佐木町のにぎわい
戦後の横浜港に近い中区の商業の中心地・伊勢佐木町は、焼け野原から見事に蘇り、色とりどりの看板、賑やかな商店街が再生されました。洋服屋や映画館、書店が立ち並び、活気あふれる街並みは当時の人々にとって「復興の象徴」となりました。海外からの文化や商品も流入し、モダニズムの息吹を感じさせる場所へと変貌しました。
代表的な古写真として、1950年代の伊勢佐木町の鮮明な風景が残る絵はがきもあり、この時代の繁栄ぶりを今に伝えています。

■ 山下公園のインド水飲み場と国際交流
1958年に寄贈されたインド式の水飲み場は、横浜港と山下公園を訪れる人々の注目を集めました。異国情緒あふれる意匠は市民のみならず外国人観光客にも好評で、「国際都市・横浜」を象徴するモニュメントとして位置づけられました。公園内の散策とともにこのスポットが語り草となり、文化交流の場として親しまれ続けています。

■ 横浜中華街の拡大と活況
中区山下町に位置する横浜中華街は、1972年ごろから店舗数が急増。グルメ・観光スポットとして全国的な注目を浴びるようになりました。1980年代以降は春節に合わせた大規模な祝賀行事も開催されるようになり、毎年数十万人が押し寄せる風物詩へと成長しました。赤い中華門や回廊、パレードや龍舞は、横浜を代表する光景のひとつです。

■ 緑豊かな三溪園の保存努力とリニューアル
1906年開園の三溪園は、戦後の荒廃を乗り越え、80年代以降は文化財としての価値が改めて見直されました。庭園建築の修復、自然景観の保全に注力し、国内外からの自然・歴史愛好者に人気を博します。重要文化財建築の移築や植物の再植栽により、伝統文化と現代の融合した癒やしの空間として再認識されました。

■ 新港埠頭周辺の再開発と赤レンガ倉庫
1990年代には新港埠頭エリアの再開発が本格化し、象徴的建築として赤レンガ倉庫が再生されました。1997年のオープン以来、ライブ・マーケット・展覧会会場として人々を引きつけ、街のランドマークとして定着しました。水辺に映える風情ある外観とインテリアのカフェ&ショップは、国内外観光客で常に賑わっています。

■ マリンタワー・港の見える丘公園のリフレッシュ
みなとみらい地区の再整備にともない、近隣の港の見える丘公園とともに、マリンタワーも大規模なメンテナンスを実施。照明演出や展望フロアの改装、園内の景観整備が進められ、ロマンチックな夜景スポットとしてさらに人気が高まりました。夜景撮影やプロポーズスポットとしても話題となり、若い世代にも支持されています。

■ 大規模イベントの開催:ジャパン・アニメ・フェスティバルなど
中区では観光・文化振興の一環として大規模イベントが多数開催されるようになりました。アニメ・マンガ関連のイベントや、港を活用したフォトジェニックな「地元ブランドフェア」、国際映画祭などが市街地や野外スペースを舞台に行われ、集客性・話題性ともに大きな注目を集めています。

■ コロナ時代~観光の再定義と新様式
新型コロナウイルス流行により観光・イベント業界も大打撃を受けた中区ですが、デジタル体験導入や屋外イベントの再構築、安全対策導入を契機に、新たな観光モデルの模索が進んでいます。XR技術を生かした夜間観光、スマホを活用した歴史散策ツアーなどが試みられるようになり、非接触・体験重視の観光が芽吹き始めています。

■ 地元アート&交流の拠点「山下公園・象の鼻パーク」連携
山下地区一帯で展開される象の鼻パークのリニューアルにより、野外展示、アートワークショップ、音楽ライブなど多彩な試みが実施されています。地元クリエイターや学生アーティスト、国際交流団体との連携イベントが増え、横浜港を背景にした緑豊かな文化交流エリアへと進化しました。

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