【都道府県】 山口県
【市町村】 防府市
【面積】 189.37km2
【人口】 113,904人(2020年1月1日)
【人口密度】 601人/km2
【市役所】 山口県防府市寿町7番1号
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概要
山口県の中南部、周防灘(瀬戸内海)に面した市。
県の瀬戸内側の中央部、県内最大の防府平野を持ち、一級河川佐波川の河口に位置する都市である。
山口市街地とは国道262号で、旧小郡町・周南市とは国道2号や山陽本線で接するが、どちらとも山を隔てているため市街地の連続性はない。
山口市南部・旧秋穂町・旧阿知須町経由で宇部市にも近い。
商圏については、山口市南部・旧秋穂町・旧徳地町・周南市西部が防府市の商圏と重複している。
気候は盆地の山口市とは全く異なり、周南市など瀬戸内沿岸地域に近い。
テレビのチャンネルは本局の送信所のある大平山からの電波を受信するため、山口市や周南市の一部チャンネルとほぼ同一設定である。
昔は県下最大の都市である下関市と中国地方の拠点都市である広島市の中間点として銀行や企業の支店・営業所も多く設けられていたが、山口線開業に伴う陰陽交通拠点性の低下、山口宇部空港の宇部市設置、さらに山陽新幹線の駅が設けられなかったことにより拠点性が低下し、さまざまな企業の支店・営業所の新幹線駅周辺への移転が相次いだ。
現在は大型店舗の進出が相次ぐために、旧来からの商店街や門前町も衰退しており、商業都市よりも産業・工業都市の性格が強い。
また有数の観光・歴史資源を抱えているにもかかわらず、観光にはうまく生かされていない。
2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』は、主人公・杉文(楫取美和子)が現在の防府市内で晩年を過ごしたことにより、ルルサス防府内に大河ドラマ館が期間限定(2015年1月11日-2016年1月11日)で設置されるなど、観光振興策をとるようになった。
人口は10万人を超え山陽新幹線が市域を通過しているものの、新幹線駅が設けられていないこともあり、県内の他の都市と比較して全国的な知名度や拠点度は低くなっている。
かつてはNHK山口放送局(テレビ放送以前)や山口大学の一部学科も防府に設置されていたが、現在では国土交通省の出先機関を除いて主な官公庁はほとんどが山口市に移転している。
かつては三田尻(みたじり)、中関(なかのせき)、宮市(みやいち)と呼ばれることもあったが、奈良時代以後周防国の国府が置かれた都市(国府、府中)であり、現在の都市名も周防国の国府に因む。
又、国衙(こくが)など律令時代の遺跡や地名も多い。
山口県のほぼ中央に位置し、南を瀬戸内海に面する。
市の北西から瀬戸内海に向かって一級水系佐波川(さばがわ)が流れ、山口県では数少ない、河口付近に開けた平野部に都市が成り立っている。
さらに沖合側はかつての塩田の跡が干拓されて平野部を形成している。
東を周南市に、西・北を山口市に接する。
瀬戸内海には佐波島、向島、野島の3島が市に属している。
産業が堅調だったこともあり、1995年には118,803人とピークを迎えるが、以降横ばいもしくは逓減傾向にある。
古くは長州藩第7代藩主、毛利重就によって作られ、東の赤穂、西の三田尻と称されるほど製塩業で栄えた町である。
昭和に入り製塩業が廃れ、塩田の跡地や臨海部には大規模工場の進出が相次ぎ、近年ではマツダ、ブリヂストンなど輸送関連工場の進出している。
また防府市にあったカネボウ防府工場は閉鎖され、その工場跡地にはイオンタウン防府ショッピングセンターが建設され2008年3月14日にオープンした。
市内にはマツダ防府工場のほか輸送関連企業、ブリヂストン、協和発酵バイオ、東海カーボンなどがある。
航空自衛隊基地の街でもあり、市街地上空では練習機の姿がよく見られる。
古くは防府天満宮(松崎天神)を中心とした門前町の宮市地区(山陽道と萩往還の結節点周辺)と、三田尻港・中関港を中心とした港町の三田尻地区、中関地区として栄えてきた。
鉄道駅が港と門前町の中間点に設置され、天満宮と駅を結ぶ地域に中心商店街が形成されてきたが、防府天満宮が商店街から離れた防府競輪場の周囲に大規模な駐車場を設置し、中心商店街とは反対側の防府駅みなとぐち(南口)にシネマコンプレックスやボウリング場などを併設した大型店舗が出店するなど、商店街を取り巻く商環境には変化が生じている。
中心商店街には駅通り、栄町、天神町銀座、上天神町、立市、車塚、掘口などの商店街がある。
かつてジャスコや長崎屋といったスーパー、百貨店のそごうの出店構想があったが実現しなかった。
防府駅てんじんぐち(北口)地区には2004年、図書館を併設した複合商業施設・ルルサス防府が建設された。
2008年3月14日にはイオンタウン防府ショッピングセンターが開業し、老舗衣料店であるエムラが商店街から本店を移転するなど郊外化の動きがある一方、山口県内他都市と比較すると公共施設や大規模小売店舗が駅の周辺に立地しており、比較的コンパクトシティ化されている。
ハモ(鱧)の水揚高が多く、「天神はも」のブランドを立ち上げPRを行っている。
かつては三田尻駅とよばれ小郡(現・新山口)駅に移転するまでは機関区が設置されていた。
また鉄道唱歌にも歌われている。
防府駅と堀(山口市徳地)との間に防石鉄道があったが、現在は廃止されている。
鉄道高架化以前は市内臨海部の工場に向けての引き込み線があった。
山陽新幹線の岡山以西区間の開業以前は優等列車の発着が多かったが、市内に新幹線の駅が設置されていないため、新幹線の利用には東の徳山駅まで電車で25分、西の新山口駅まで電車で16分かけて行く必要がある。
防府市内に歴史・旧跡は多いものの知名度の低さが問題点となっている。
●【大型商業施設】
イオン防府店、イオンシネマ防府、ルルサス防府、ゆめタウン防府、市街地郊外、コスパ防府、イオンタウン防府、スーパーセンタートライアル防府店、ディオ防府南店、ディオ防府東店
【名産・特産品】
天神鱧、鮎
【短期大学】
山口短期大学
【専修学校】
山口県立農業大学校、防府看護専門学校、YIC看護福祉専門学校、山口ビジネス学院、防府文化家政専門学校
【高等学校】
防府高等学校、防府西高等学校、防府商工高等学校、誠英高等学校、高川学園高等学校
【中学校】
富海中学校、国府中学校、桑山中学校、野島中学校、華陽中学校、華西中学校、佐波中学校、小野中学校、右田中学校、大道中学校、牟礼中学校、高川学園中学校
【小学校】
富海小学校、牟礼小学校、勝間小学校、松崎小学校、華浦小学校、新田小学校、野島小学校、向島小学校、中関小学校、西浦小学校、華城小学校、佐波小学校、小野小学校、右田小学校、玉祖小学校、大道小学校、牟礼南小学校
【特別支援学校】
防府総合支援学校
【JR西日本 山陽本線 】
富海駅 – 防府駅 – 大道駅
【道路】
国道2号、国道262号、山口県道21号山口防府線、山口県道24号防府徳地線、山口県道25号宇部防府線、山口県道27号山口徳山線、山口県道54号防府停車場線、山口県道58号防府環状線
【神社・仏閣】
防府天満宮、周防国分寺、玉祖神社、佐波神社、多々良大仏、阿弥陀寺(東大寺別院)、春日神社、宇佐八幡宮、大楽寺、護国寺、正福寺
【名所・旧跡・観光スポット】
周防国衙跡、防府天満宮宝物館、宮市兄部家本陣跡、毛利邸(毛利博物館)、三田尻御茶屋跡、御舟倉跡、種田山頭火 生家跡、向島タヌキ生息地、防府市まちの駅「うめてらす」、山頭火ふるさと館、住吉神社石造灯台、大日古墳、車塚古墳、岩畠古墳
【社会文化・遊興施設】
防府市公会堂、ルルサス防府、防府市サイクリングターミナル、イオンタウン防府ショッピングセンター、イオン防府店、コスパ防府、防府市青少年科学館ソラール、防府競輪場
【祭事・催事・イベント】
占手神事、玉の祭、裸坊祭り、 御誕辰祭万灯、牛替神事、春の幸せますフェスタ、腰輪踊り、塩田まつり、御誕辰祭花火大会、防府読売マラソン、三田尻の女尻相撲大会、防府航空祭、笑い講、つつじ祭り、観月会、秋の公園祭り、大寒みそぎ、愛情防府フリーマーケット
【著名な出身人物】
前田吟(俳優)、春風亭正朝(落語家)、鈴々舎馬るこ(落語家)、山崎まさよし(シンガーソングライター)、常岡もい(タレント)、有馬三恵子(作詞家)、伊集院静(作家)、上田敏雄(詩人)、高樹のぶ子(作家)、宮岡寛(ゲームクリエイター)、山本貴嗣(漫画家)、岡野泰也(キーボーディスト)、貞光紳也(アニメ演出家)、鈴木淳(作曲家)、関誠一郎(音楽家)、安田悠基(作曲家)、悠木圭子(作詞家)、羽仁吉一(ジャーナリスト)、畑谷友幸(写真家)、栖来ひかり (ジャーナリスト)