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【地方】:北海道地方
【都道府県】:北海道
【市町村】:札幌市東区
【面積】:56.97km2
【総人口】:260,179人(2025年2月28日)
●概要(掲載時)
■ 札幌の東側に広がる多彩な都市エリア
北海道の中心都市・札幌市を構成する10の行政区のひとつ「東区(ひがしく)」は、市の北東部に位置し、札幌駅からのアクセスにも優れた利便性の高いエリアです。農業地帯の顔を残しつつも、住宅街や商業地、さらに工業団地も抱える多面的な特徴を持つのが東区の魅力といえるでしょう。
人口は約26万人にのぼり、市内でも比較的人口の多い区です。世帯構成はファミリー世帯から単身者、高齢者層まで幅広く、教育施設や医療機関も充実しています。鉄道や幹線道路、バス路線の整備も進んでおり、日常生活と通勤通学に便利な都市型エリアとして高い評価を得ています。
■ 地理と風土:石狩平野の恵みと豊かな自然環境
東区の地形は、石狩川の流れが創り出した平野部に広がっており、札幌市の中でも比較的標高が低く、土地の傾斜が緩やかなエリアです。区の北部には石狩川が流れ、古くから肥沃な土壌を活かした農業が営まれてきました。特にモエレ沼周辺や丘珠地区では今なお農地が広がり、都市と田園が共存する珍しい風景が見られます。
また、札幌の気候の中でも東区は冬季の積雪がやや多い傾向にあり、風下となる場面も多く、厳しい寒さの中に四季の移ろいが感じられる地域です。春にはモエレ沼公園の緑が芽吹き、夏は豊平川花火大会、秋には収穫の喜び、そして冬は白銀の世界が広がります。
■ 東区の成り立ちと歴史:開拓から都市化へ
明治時代の北海道開拓により、現在の東区にあたる地域にも人々が移り住み、農地として開発が始まりました。特に明治30年代には「苗穂村」「丘珠村」などが存在しており、札幌市の周縁部として農耕や果樹園、牧畜などが営まれていました。
昭和に入ると都市化の波が押し寄せ、工場誘致が進められたことで住宅街と工業地帯の両方が形成されるようになりました。特に戦後は「札幌鉄道工場」などの大規模施設の発展によって人口が急増し、住宅開発も活発化。1972年の政令指定都市移行時に正式に「東区」として区分され、現在の行政区体制の一翼を担うこととなりました。
■ 東区の魅力:自然・産業・文化が織りなす独自の個性
1. 都市公園の傑作「モエレ沼公園」
東区を象徴するランドマークのひとつが、「モエレ沼公園」です。世界的彫刻家イサム・ノグチの設計によって生まれたこの総合公園は、都市と芸術、そして自然を融合させたユニークな空間です。ピラミッド型の「ガラスの山」や、人工の丘「モエレ山」、大規模な噴水施設など、デザイン性の高い構造物が点在し、四季を通じて観光客や市民の憩いの場となっています。
2. 北海道の空の玄関「丘珠空港」
東区の北東部には「札幌飛行場(通称:丘珠空港)」があり、道内各地を結ぶローカル空港として重要な役割を担っています。新千歳空港とは異なり、都市部に近いという立地上、ビジネス客や急ぎの旅行者にとっては利便性が非常に高く、道民の生活インフラとして根付いています。
3. 歴史と技術の粋「サッポロビール博物館」
明治時代からの歴史を持つ「サッポロビール」のルーツを体験できる「サッポロビール博物館」も、東区の誇りのひとつです。赤レンガのクラシカルな建物の中には、醸造の歴史を学べる展示が広がり、試飲コーナーでは北海道限定の生ビールも楽しめます。
■ 工業と農業の交差点:経済的多様性のある地域
東区は一方で「札幌市苗穂工業団地」や「北8条通沿いの商業施設」などを擁し、経済的にも多面的な地域です。工場や物流施設が立地する一方で、丘珠地区などではネギやキャベツなどの都市型農業が盛んに行われており、地元直売所も充実しています。
特に「丘珠たまねぎ」はブランド化が進んでおり、札幌市内外から高い需要を誇ります。農業が都市と密接に関係している点も、東区ならではの特徴です。
■ 教育と文化の発信地として
教育機関についても、小中学校から高校、さらには札幌大谷大学といった高等教育機関が立地しており、学びの場としても充実しています。特に文化系教育に力を入れる学校も多く、吹奏楽や美術、演劇といった文化的活動の拠点にもなっています。
さらに、東区には「北海道立文学館」や地域文化センターなど、学びと文化を育む施設も点在しており、地域に根差した文化振興活動が活発です。
■ 地域のつながりと暮らしやすさ
東区は町内会や地域の自治活動が盛んであり、住民同士のつながりが強い地域としても知られています。地域まつりや清掃活動、農産物の直売イベントなど、地域ぐるみでの交流行事が多く開催されており、都市に住みながらも人と人との温もりを感じられるのが東区の魅力です。
また、区役所をはじめとする行政機関のサポートも手厚く、子育て支援や高齢者福祉、防災活動などに積極的に取り組んでいます。そうした「安心して暮らせる基盤」が整っていることも、東区に移り住む人々にとっての大きな安心材料です。
■ 今後の展望と可能性
都市化が進む中でも、東区は「人と自然と産業の調和」を掲げ、持続可能なまちづくりを推進しています。丘珠空港周辺の再開発構想や、公共交通のさらなる利便性向上、モエレ沼公園周辺の観光資源化など、未来に向けた動きも加速しています。
また、地域資源を活かした観光振興や、農業の6次産業化といった取り組みも進行中で、ただの住宅地にとどまらない「可能性のまち」としての姿が見え始めています。
■ おわりに:静かな躍動が広がる札幌の東側
札幌市東区は、決して派手ではありませんが、訪れる人に温かさと発見を与えてくれる魅力に満ちた地域です。四季折々の自然、歴史の風、地域に息づく暮らしのリズム。これらが交差するこの場所には、確かな個性と未来への期待が同居しています。
札幌の玄関口ともいえる丘珠空港の空を見上げながら、東区は今日も静かに、しかし力強く躍動し続けています。
●地域(掲載時)
■ 【丘珠(おかだま)地区】
― 北の空港と農の大地が共存する風景
東区の北東部に広がる丘珠地域は、都市近郊にして田園風景が広がる稀有な地域です。この地域のシンボルである「札幌丘珠空港」は、道内各地への航空アクセスを担う重要な空の玄関口。ビジネス・観光の両面で高い利便性を誇りながらも、空港の周囲には広大な畑が広がり、ネギやキャベツなどの野菜が栽培されています。
「丘珠たまねぎ」は特に有名で、東区ブランドとして札幌市内外で高い知名度を誇っています。農業と空港、都市インフラと自然景観が絶妙なバランスで共存しているのが丘珠の魅力といえるでしょう。
■ 【栄町・北41条周辺】
― 地下鉄延伸とともに開花した住宅地
東豊線の終着駅「栄町」周辺は、地下鉄が整備されたことで急速に発展した地域です。栄町駅は東区の交通要衝としてだけでなく、大型スーパーや飲食店、医療施設、公共施設が集中する生活拠点としても人気があります。
通勤・通学に便利なアクセス性と、比較的閑静な住宅街としての落ち着いた雰囲気が共存しており、ファミリー世帯にとって理想的な暮らしの場といえるエリアです。近年では新築マンションも増え、若年層からも注目されています。
■ 【元町・東苗穂エリア】
― 商業と住宅が融合する活気ある郊外
地下鉄「元町駅」周辺と、そこから続く「東苗穂」地区は、東区の中でも特に活気がある商業エリアのひとつです。元町には地域密着型の商店街が今も息づいており、古くからの住民と新たに転入した世帯が共存するエリアです。
東苗穂はさらに広範囲にわたる住宅地で、近年ではロードサイド型の大型店舗や家電量販店、ホームセンターなどが並び、車での買い物需要にも対応しています。区画整理が進んでおり、道路も広く、子育て世帯に人気の街並みが形成されています。
■ 【苗穂(なえぼ)地区】
― ものづくりと鉄道の記憶が刻まれる街
東区の南西端に位置する「苗穂」は、札幌駅にも近く、交通の要所であるとともに、北海道の鉄道史を語るうえで欠かせない地域です。かつてこの地には「苗穂工場」と呼ばれるJR北海道の大規模な車両整備拠点があり、地域経済と雇用の柱でした。
現在は再開発が進められ、旧工場跡地の一部には新たな住宅や商業施設が誕生しつつあります。近年建て替えられた「苗穂駅」はモダンな構造になり、周辺の都市景観にも新たな風が吹き込んでいます。
■ 【北丘珠・伏古(ふしこ)エリア】
― 農村の面影と静かな住宅街
東区の北部から中央にかけて広がる北丘珠・伏古地域は、戦後の宅地開発によって形成された住宅街が中心です。特に伏古周辺は緑の多い公園や学校が点在し、子どもたちが安心して暮らせる街として高く評価されています。
一方、北丘珠には今なお農地が残っており、都市農業と住環境が隣り合わせになった東区らしい風景を見ることができます。また、冬には雪原に囲まれた閑静な町並みが広がり、都市でありながらも“北海道らしさ”を感じられる希少なエリアといえるでしょう。
■ 【北8条通・北13条通沿線】
― 商業・物流・生活の動脈が通る都市軸
東区を南北に縦断する「北8条通」「北13条通」は、東区のライフラインともいえる重要な幹線道路です。この沿線には、大型スーパー、業務用卸売市場、飲食店が多く立地し、日常的な買い物や食事の利便性が高いエリアとなっています。
物流センターや小規模工場なども点在し、札幌市の経済を支える重要な拠点でもあります。道路沿いには集合住宅も多く、働く人たちの暮らしが色濃く反映された地域性が感じられます。
■ 【モエレ沼・中沼地区】
― アートと自然が呼応する幻想的な空間
東区の最東端に広がる「モエレ沼」周辺および「中沼」地区は、札幌市民の中でも知る人ぞ知る自然と芸術の融合地帯です。ここに位置する「モエレ沼公園」は、世界的彫刻家イサム・ノグチによって設計された都市公園で、巨大な噴水やピラミッド型のガラスの丘「ガラスのピラミッド」などが人気です。
中沼地区は宅地化が緩やかに進みながらも、広い土地と自然環境を活かした戸建て住宅や農地が多く、ゆとりある暮らしを求める人々に支持されています。モエレ沼を望むこの地は、まさに“自然と人の共生地”といえるでしょう。
■ 【北23条・北24条界隈】
― 生活のリズムが息づく町の中心
北24条通とその周辺は、かつてから交通と商業の要としてにぎわいを見せてきた地域です。特に「北24条東」駅周辺には昔ながらの食堂や個人商店が点在し、地元の人たちの生活が感じられるエリアです。
また、教育施設や病院も充実しており、徒歩圏内で生活に必要なものがほぼ揃う「コンパクト・タウン」としての魅力を備えています。交通の利便性と、地域コミュニティの温かさが共存する場所でもあります。
■ 地域ごとの魅力が織りなす「一つの東区」
東区は一見すると「東側の住宅街」といった単一的な印象を持たれることもありますが、地域ごとに異なる空気と色彩をまとっているのが最大の魅力です。都市的な暮らしを求める人にも、自然と向き合いたい人にも、歴史に親しみたい人にも、東区にはそれぞれの「答え」が存在します。
住宅地・農地・工業・文化・芸術・空港――これほど多様な顔を一つの行政区で抱えている例は、全国的にも珍しいといえるでしょう。
■ おわりに:多彩な表情を持つ札幌東区の地図
東区を知るには、地図の上で見るだけでは足りません。それぞれの町並みを歩き、地元の人々の声に耳を傾け、四季折々の表情に触れることが必要です。一見控えめに見えるこの区は、実は札幌の魅力をぎゅっと凝縮した“多面体”のような存在。
東区の地域たちは、それぞれが独立した個性を持ちつつ、見えない絆でつながっています。それはまるで、一つの大きな家族のように互いを支えあい、未来へと共に歩んでいく姿に重なります。
●代表的な観光スポット(掲載時)
★モエレ沼公園
概要:世界的彫刻家イサム・ノグチが手掛けた都市型公園。幾何学的な人工の山やガラスのピラミッド、噴水のダイナミックな演出が特徴。
おすすめ時期:春から秋。特に5月の新緑、秋の紅葉が見事。
アクセス:地下鉄東豊線「環状通東駅」からバスで約25分。
費用:入園無料。駐車場は1回300円。
★サッポロさとらんど
概要:農業体験や乗馬、地元グルメが楽しめる体験型農業テーマパーク。ファミリー層に人気。
おすすめ時期:夏休みシーズン(7月~8月)が最も活気あり。
アクセス:地下鉄東豊線「新道東駅」からバスで20分程度。
費用:入園無料。アクティビティにより別途有料(100~1000円)。
★サッポロビール園
概要:赤レンガ倉庫が印象的なビール工場。ジンギスカンと一緒に地ビールを楽しめる。
おすすめ時期:一年中楽しめるが、冬のイルミネーション時期は特に人気。
アクセス:地下鉄東豊線「東区役所前駅」から徒歩10分。
費用:見学無料。食事は3000円~程度。
★アリオ札幌
概要:大型ショッピングモール。映画館やグルメ街、ファッションなど多彩な施設が集結。
おすすめ時期:悪天候時の観光に最適。
アクセス:JR「苗穂駅」から徒歩5分。地下鉄からもアクセス可能。
費用:入場無料。利用内容により異なる。
★北海道鉄道技術館
概要:JR北海道の旧苗穂工場内にある非公開日限定の技術館。鉄道好きにはたまらない。
おすすめ時期:イベント開催日に合わせて訪れるのがおすすめ。
アクセス:JR「苗穂駅」から徒歩約10分。
費用:無料(要予約の日もあり)。
★百合が原公園
概要:80種類以上のユリを中心とした花の公園。温室やリリートレインがある。
おすすめ時期:6月~8月が百合の最盛期。
アクセス:JR「百合が原駅」から徒歩3分。
費用:入園無料。温室は130円。
★丘珠空港緑地
概要:札幌市街にある地方空港を間近で楽しめる公園。飛行機の離着陸が大迫力。
おすすめ時期:晴れた日の昼。夏の滑走路周辺は特に開放的。
アクセス:地下鉄「栄町駅」からバス10分。
費用:無料。
★札幌村神社
概要:開拓期に建立された神社で、地域の守護を担う。初詣やお祭りが盛ん。
おすすめ時期:正月や秋の例大祭時期。
アクセス:地下鉄東豊線「東区役所前駅」から徒歩10分。
費用:参拝無料。
★つどーむ
概要:多目的ドーム施設。雪まつり会場としても有名。
おすすめ時期:2月の雪まつり期間や夏休みのイベント開催時。
アクセス:地下鉄東豊線「栄町駅」からバスで10分。
費用:イベントにより異なるが、多くは無料~500円程度。
★開拓の村(東区近接)
概要:明治~昭和初期の建築物を再現した屋外博物館。タイムスリップ感が魅力。
おすすめ時期:秋の紅葉シーズン、または雪の中の風景が幻想的な冬。
アクセス:地下鉄東豊線「新道東駅」からバスで約20分。
費用:800円(高校生以下無料)。
★苗穂本町緑道
概要:旧国鉄跡地を活用した緑道で、地域住民の憩いの散歩道。春には桜並木が続く。
おすすめ時期:4月下旬~5月上旬の桜が見頃。
アクセス:JR「苗穂駅」から徒歩約7分。
費用:無料。
★栄町公園
概要:広い芝生と遊具が整備されている都市公園。地元の親子連れに人気。
おすすめ時期:春~秋が快適。特に5月の芝生と青空の組み合わせが美しい。
アクセス:地下鉄東豊線「栄町駅」すぐそば。
費用:無料。
★札幌市青少年科学館(東区近接)
概要:科学の仕組みを遊びながら学べる体験型ミュージアム。プラネタリウムも完備。
おすすめ時期:夏休みや冬休みの自由研究シーズン。
アクセス:地下鉄東豊線「新さっぽろ駅」から徒歩5分。
費用:展示室700円、プラネタリウム500円(セット券あり)。
★アカシア公園
概要:アカシアの木々が並び、初夏に甘い香りが漂う穴場的なスポット。
おすすめ時期:6月頃の開花期がベスト。
アクセス:地下鉄「元町駅」から徒歩約10分。
費用:無料。
★札幌市リサイクルプラザ宮の森(サブ拠点)
概要:環境学習の拠点。リユース品の展示販売や環境工作体験が楽しめる。
おすすめ時期:雨の日の室内体験にもおすすめ。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバスで15分。
費用:見学無料、一部体験は有料(300~500円程度)。
★丘珠縄文遺跡群
概要:北海道の縄文文化を伝える貴重な遺跡。発掘調査の痕跡とパネル展示あり。
おすすめ時期:夏期限定公開時がベスト。
アクセス:地下鉄「元町駅」からバスで10分。
費用:無料。
★伏古拓北自転車道
概要:自然に囲まれた舗装されたサイクリングロード。ファミリーでも楽しめる。
おすすめ時期:4月~10月の無雪期。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」より自転車レンタルやバスでアクセス可能。
費用:無料。レンタサイクルがあれば数百円。
★丘珠空港ビル展望デッキ
概要:国内線専用の空港ビル屋上にある展望エリア。プロペラ機が間近に見える。
おすすめ時期:夏場の晴れた日中が迫力満点。
アクセス:地下鉄「栄町駅」からバス10分。
費用:無料。
★あいの里教育大駅前の自然遊歩道(東区一部接続)
概要:都市と自然の融合が感じられる遊歩道。鳥のさえずりが響く静けさが魅力。
おすすめ時期:秋の紅葉が映える10月。
アクセス:JR「あいの里教育大駅」から徒歩圏。
費用:無料。
★北光公園
概要:運動施設と芝生広場が揃い、地域イベントも開催される大型公園。
おすすめ時期:5月~10月。
アクセス:地下鉄東豊線「東区役所前駅」から徒歩7分。
費用:無料。
★苗穂小学校前の蒸気機関車モニュメント
概要:鉄道の町・苗穂を象徴する機関車の静態展示。鉄道の歴史を感じる。
おすすめ時期:通年訪問可能。
アクセス:JR「苗穂駅」から徒歩5分。
費用:無料。
★北13条東緑地
概要:東区中心部を横断する遊歩道型の緑地。散歩やジョギングに最適。
おすすめ時期:春の花と秋の紅葉の時期。
アクセス:地下鉄「東区役所前駅」からすぐ。
費用:無料。
★東雁来公園
概要:住宅街に広がる静かな公園。遊具と自然観察ゾーンが魅力。
おすすめ時期:夏のピクニックにぴったり。
アクセス:地下鉄「新道東駅」からバス10分。
費用:無料。
★アートヴィレッジ(イベント型施設)
概要:地元アーティストの作品展示やワークショップを不定期開催。
おすすめ時期:夏~秋にイベントが多く開催される。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバスで15分。
費用:展示・体験により無料~1000円。
★北園公園
概要:緑豊かで市民の花見スポットとして親しまれている公園。
おすすめ時期:5月の桜、9月の秋空が美しい。
アクセス:地下鉄「元町駅」から徒歩7分。
費用:無料。
★伏古公園
概要:運動広場と池が調和した地域密着型の公園。春の散歩に人気。
おすすめ時期:春~秋の休日がおすすめ。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」から徒歩約15分。
費用:無料。
★東苗穂温泉・ほのか(入浴施設)
概要:癒しとリラクゼーションを求める人に人気のスーパー銭湯。岩盤浴完備。
おすすめ時期:冬の冷え込む夜が最高。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバスで15分。
費用:入浴料平日950円~。
★本町地区の「こどもみらい館」
概要:子ども向け遊具、図書スペース、親子向け教室などが充実した施設。
おすすめ時期:雨の日や夏休み。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」から徒歩圏内。
費用:無料。
★北光緑地
概要:自然観察に適した都市型緑地。春の植物観察会なども行われる。
おすすめ時期:4月~6月。
アクセス:地下鉄「北13条東駅」から徒歩圏。
費用:無料。
★元村公園
概要:木製の大型遊具と小川のある、幼児~小学生まで楽しめる公園。
おすすめ時期:夏の水遊びに最適。
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバスで10分。
費用:無料。
★札幌大谷記念ホール(イベント・音楽ホール)
概要:札幌大谷大学内にあり、音楽会や文化イベントが開催される。
おすすめ時期:コンサート・発表会がある日。
アクセス:地下鉄「東区役所前駅」から徒歩5分。
費用:イベント内容によって異なる(無料~2000円程度)。
●主な交通手段(掲載時)
■ 地下鉄東豊線:東区観光の大動脈
主要駅と観光地の関係性
札幌市東区の観光移動の基盤となるのが、札幌市営地下鉄の「東豊線」です。この路線は、南北に長い東区の中心部を貫き、「東区役所前駅」「環状通東駅」「元町駅」「栄町駅」など複数の駅が観光拠点として機能しています。
東区役所前駅:札幌村神社やアリオ札幌、サッポロビール園へのアクセスに便利
環状通東駅:モエレ沼公園方面へのバス接続点として機能
元町駅・栄町駅:住宅地に近く、丘珠空港や緑地公園の最寄りとして便利
乗車のコツ
観光地を巡る場合は、あらかじめ1日乗車券(ドニチカキップ520円)を購入しておくと、地下鉄を何度でも利用でき、費用を抑えつつ柔軟な移動が可能です。
■ JR函館本線:苗穂駅から東区へ
ローカル鉄道の利便性
東区の南端にはJRの「苗穂駅」があります。この駅は札幌駅から1駅、約3分で到着するアクセス至便のスポット。駅周辺には「アリオ札幌」「サッポロビール博物館」などの観光名所が密集しており、JRと地下鉄を組み合わせたルート構築ができます。
苗穂駅からの観光ルート
駅からは徒歩でも十分に各スポットへアクセスでき、体力があれば散策しながら次の地下鉄駅(東区役所前)に向かう「街歩き観光」もおすすめです。
■ 市営バス・ジェイアールバス:郊外スポットの強い味方
バスが活躍する場面
東区には観光地が市街地からやや離れた場所にも点在しています。特に「モエレ沼公園」や「さとらんど」、「丘珠空港」などは地下鉄駅から直接徒歩で行けないため、バスの活用が重要になります。
主な利用バス路線
東69・東79(ジェイアール北海道バス):地下鉄環状通東駅からモエレ沼方面へ
丘珠線(札幌市営バス):栄町駅から丘珠空港へダイレクト運行
東61・東63系統:住宅街と中心部の接続に便利で、観光途中の休憩スポット探しにも役立ちます
乗り継ぎと運賃のポイント
市営地下鉄とバスは「SAPICA(サピカ)」というICカードを共通利用でき、交通の乗り継ぎ割引も適用されるため、事前に用意しておくとスムーズな行動が可能です。
■ 徒歩での街歩き:ゆったり時間を感じるなら
歩いてこそ見える東区の表情
札幌市東区は、碁盤の目のような道が整っており、歩いての散策も比較的容易な地形です。地下鉄駅間の距離も程よく、例えば「元町駅」から「東区役所前駅」までの区間は、歴史ある住宅地や地域商店街を眺めながら20~30分程度の徒歩移動ができます。
歩行者に優しい道づくり
区内には「苗穂本町緑道」や「伏古拓北自転車道」など、歩道と自転車道がしっかりと分離された安全な通行ルートも充実しており、春から秋にかけてはウォーキング観光が推奨されます。
■ 自転車レンタル:アクティブに東区を駆け巡る
環境に優しい移動手段
近年は札幌市でも観光用のレンタサイクルが普及し、地下鉄駅や主要施設で貸出可能なスポットが増えています。東区でも、モエレ沼公園やさとらんどには専用の貸自転車エリアが整備されており、風を感じながら移動したい人には最適。
レンタルの概要
料金相場:1時間300~500円/1日レンタルで1000円前後
貸出場所:モエレ沼公園内、さとらんど内、または「ポロクル」という札幌市街のレンタサイクルスポット連携拠点で
■ タクシー・配車アプリ:柔軟な移動と荷物移動に便利
急ぎの移動や重い荷物があるときに
バスや地下鉄ではアクセスしづらい早朝や夜間の移動、また大荷物を抱えての移動にはタクシーが便利。札幌市内のタクシーは初乗り運賃が500円台と比較的リーズナブルで、スマートフォンから「GO」や「DiDi」などの配車アプリで呼び出すことも可能です。
空港やホテル間の移動に最適
新千歳空港から東区のホテルへ直行したい場合や、観光地から次の目的地への移動などで、時間を優先したいときに有効な選択肢となります。
■ 丘珠空港からの空路アクセス:地域空港ならではの利便性
道内移動のハブとして注目
札幌市東区には、道内では珍しい都市部に位置する地方空港「丘珠空港」があります。函館・釧路・稚内・利尻など、北海道内の主要都市へ直結する路線が就航しており、飛行機での移動も旅行プランの一部として活用できます。
丘珠空港から市街地への移動
空港から栄町駅まではシャトルバスで約10分。そこから地下鉄に乗り換えれば、札幌市中心部へもスムーズにアクセス可能です。
●代表的な名物・名産品・特産品(掲載時)
★札幌黄(さっぽろき)
概要:東区の農地で限定的に栽培される幻の玉ねぎ。一般的な玉ねぎより甘みが強く、加熱するととろけるような旨味を放つ。カレーやスープに最適。
費用:1袋(2~3玉)約300~500円。直売所や季節限定市で購入可。
★丘珠あさがお(丘珠ジャンボアサガオ)
概要:東区丘珠地区で栽培される観賞用アサガオ。花弁が大きく、濃い色彩が特徴で、夏の風物詩として家庭の軒先を彩る。
費用:苗1鉢あたり500~800円程度。春の園芸市で販売されることが多い。
★丘珠にんじん
概要:栄養価の高い甘味系にんじん。ジュースやお菓子に使用され、東区の農産物を代表する存在。地元小学校の給食でも使われることがある。
費用:1袋(数本)で200~350円程度。
★モエレの雪どけ水ゼリー
概要:モエレ沼の美しい自然をイメージした透き通るゼリー。ほんのりハーブ風味で、見た目も涼やか。地元菓子職人の手による逸品。
費用:1個350円前後。東区内の和洋菓子店で限定販売。
★サッポロビール(札幌工場限定ラベル)
概要:東区にあるサッポロビール園の直売限定デザイン。味わいは通常製品と同様だが、ここでしか手に入らないパッケージが人気。
費用:350ml缶×6本で1200円程度。
★札幌村せんべい
概要:米粉と地元野菜粉末を練り込んだ薄焼きせんべい。素朴な風味が特徴で、お茶請けにもぴったり。
費用:1袋(12枚入り)で500円前後。
★丘珠たまごロール
概要:地元養鶏場の新鮮卵をふんだんに使用したロールケーキ。ふんわり食感とコクのある卵の風味が絶品。
費用:1本1000~1200円。
★札幌ガラス工芸・しずくの器
概要:ガラス工房で職人が手作業で仕上げる、しずくのようにやわらかなフォルムの器。贈答品としても喜ばれる。
費用:1点3000~8000円。
★さとらんどソーセージ
概要:地元の農業体験施設「さとらんど」発のハム・ソーセージ。素材の旨みが凝縮された本格派で無添加仕様。
費用:1パック(200g)で700~900円。
★丘珠焼きカレーパン
概要:丘珠産の玉ねぎとにんじんをふんだんに使用した焼きカレーパン。香ばしさと甘みが調和した人気の惣菜パン。
費用:1個200~250円。地元ベーカリーで限定販売。
★札幌味噌ダレジンギスカン
概要:北海道の定番ジンギスカンに味噌ベースのタレを加えた東区独自の味わい。濃厚でご飯が進む逸品。
費用:1パック(300g)で1000円前後。
★モエレ風味のハーブティー
概要:モエレ沼周辺のイメージをもとにブレンドされたオリジナルハーブティー。ミントやラベンダー系が中心。
費用:ティーバッグ5包入りで700円程度。
★元町だんご
概要:東区・元町地区の和菓子店で親しまれる柔らか団子。甘じょっぱいみたらしが特徴で、地元の味として根付く。
費用:1本100円、5本入りパックで450円程度。
★苗穂プリン
概要:地元牛乳と丘珠卵を使った濃厚プリン。小さなビンに入っており、お土産としても人気。
費用:1個280~350円。
★札幌黄ドレッシング
概要:「札幌黄」を使用したサラダドレッシング。玉ねぎの甘さと爽やかな酸味がクセになる。
費用:1本(150ml)で550~650円。
★さとらんどジャム(にんじん・ブルーベリー等)
概要:施設内で収穫された素材をそのままジャムにした手づくり商品。無添加で素材の味が濃い。
費用:1瓶(120g)で400~600円。
★丘珠のはちみつ
概要:養蜂家が丹精込めて採取した純粋はちみつ。花の種類ごとに味や香りが異なり、希少価値が高い。
費用:1瓶(100g)で800~1200円。
★札幌ラーメンスナック(東区限定パッケージ)
概要:札幌ラーメンを模したスナック菓子で、パッケージに東区の観光地イラスト入り。
費用:1袋(60g)で180円程度。
★サッポロソフト大福
概要:東区の老舗和菓子店がつくる柔らかな大福。季節限定のいちごやメロン味が特に人気。
費用:1個180~220円。
★北海道クラフトソープ(モエレシリーズ)
概要:天然由来の素材を使い、モエレ沼公園の自然をイメージした香りとデザインの石けん。
費用:1個(100g)で600~900円。
●人気のお土産(掲載時)
★丘珠たまごプリン
概要:地元養鶏場の朝採れ卵を贅沢に使った濃厚プリン。素朴な味わいで幅広い年齢層に支持される。瓶入りの可愛いパッケージも人気の理由。
費用:1個あたり約300円。3個セットで900円ほど。
★札幌ビール園限定クラフト缶
概要:東区のサッポロビール園でしか手に入らないデザイン缶。中身は同じでもラベルに価値がある限定品。コレクターにも人気。
費用:350ml缶×6本セットで約1200円。
★モエレのしずく(ガラス細工ストラップ)
概要:モエレ沼公園の水のきらめきを表現した、地元ガラス工房製のハンドメイドストラップ。旅の記念にぴったり。
費用:1個1000~1500円。
★さとらんどジャム(季節の果実使用)
概要:「さとらんど」で採れた季節の果物を煮詰めて作った、果実感たっぷりの無添加ジャム。種類はにんじん、りんご、ブルーベリーなど。
費用:1瓶(120g)で500~600円。
★東区限定ラーメンスナック
概要:札幌ラーメンの味を再現したスナック菓子。東区の観光地をあしらったパッケージは旅のお土産に最適。
費用:1袋180~200円。まとめ買いも可能。
★札幌村の豆せんべい
概要:香ばしい煎り大豆と米粉で作られた、昔懐かしい風味のせんべい。甘さ控えめで日本茶によく合う。
費用:1袋(12枚入)で約500円。
★丘珠にんじんフィナンシェ
概要:地元産にんじんのペーストを生地に練り込んだ洋風焼菓子。しっとりした食感と優しい甘みが絶妙。
費用:1個200円、5個入りパックで900円。
★百合が原の花咲く紅茶
概要:百合が原公園をイメージした花の香りのブレンドティー。ラベンダーやローズヒップを使った優雅な味わい。
費用:ティーバッグ5包で700円程度。
★苗穂工場記念グッズ(ミニSL模型)
概要:鉄道ファン必見、JR苗穂工場をモチーフにしたオリジナルグッズ。ミニSL模型や缶バッジが人気。
費用:ミニSL模型1500円前後、缶バッジ300円。
★丘珠玉ねぎスープパウダー
概要:「札幌黄」と呼ばれる地元品種の玉ねぎをフリーズドライにしたスープ。お湯を注ぐだけで甘味豊かな味わいに。
費用:5包入りで400~500円。
★さとらんどウインナーギフトセット
概要:施設内の直営工房で作られる無添加ソーセージとベーコンのセット。パッケージもおしゃれで贈り物向き。
費用:詰め合わせパックで1500~2500円。
★モエレ沼の空(キャンドル)
概要:モエレ沼公園の空の移ろいをイメージしたカラーグラデーションキャンドル。アロマ付きで癒し効果抜群。
費用:1個1000円前後。
★札幌大福(いちご・ごま・抹茶など)
概要:東区内の老舗和菓子店で作られる創作大福。フルーツや地元食材との組み合わせが個性的。
費用:1個180~220円、5個セットで1000円ほど。
★札幌発クラフトビールコースター
概要:クラフトビール好き向けの木製コースター。札幌の地形を刻印した限定デザイン。
費用:1枚700~1000円。
★元町の豆菓子セット
概要:黒豆・落花生・青大豆を使った手づくり豆菓子詰め合わせ。素朴な味が癖になる。
費用:3種セットで800~1000円。
★丘珠はちみつ飴
概要:地元のはちみつを使った無香料キャンディー。喉にやさしく、小さなパッケージが可愛いと評判。
費用:1袋(12粒入)で300~400円。
★さとらんどのアイスクリーム(冷凍持ち帰り)
概要:農場で絞ったミルクを使用した濃厚ジェラート。ドライアイス付きで持ち帰り可能。
費用:1カップ350円、4個セットで1400円前後。
★札幌村ワイン風ぶどうジュース
概要:東区で育った葡萄を原料にした、ノンアルコールの濃厚ジュース。瓶入りで高級感あり。
費用:720mlボトルで1000~1200円。
★札幌マグネット(東区限定デザイン)
概要:モエレ沼公園や丘珠空港など、東区の名所を描いたオリジナルマグネット。冷蔵庫に貼って旅の余韻を楽しめる。
費用:1個400~500円。
★札幌村のくるみ味噌
概要:東区の農産物と伝統調味料を掛け合わせた逸品。くるみのコクと甘味噌のバランスが絶妙でご飯のお供に最適。
費用:1瓶(100g)で500~600円。
●代表的な食文化・ご当地グルメ(掲載時)
■ 大地の恵みが育んだ「東区産野菜」ベースの料理文化
札幌黄玉ねぎと丘珠にんじんの存在感
東区のグルメに欠かせないのが、「札幌黄(さっぽろき)」と呼ばれる在来品種の玉ねぎ。加熱すると驚くほどの甘みが生まれ、煮込み料理やカレー、スープの旨味を底上げします。
さらに、丘珠地区で生産されるにんじんも、香りと味が濃く、ジュースやスイーツにも使用されるほどの逸材。これら地元産野菜を主役に据えたレストランや惣菜店が多く、「地産地消」の美意識が日常に息づいています。
■ 焼き物グルメの台頭~ローカルパンと惣菜の魅力
焼きカレーパンと玉ねぎパンの二枚看板
東区では、地元産野菜をふんだんに使ったベーカリーアイテムが人気です。特に有名なのが、丘珠玉ねぎを贅沢に使用した「焼きカレーパン」。ジューシーで甘い玉ねぎの存在感がカレーのスパイスを包み込み、冷めても美味しいと評判。
また、にんじんを練り込んだパンや、札幌黄を使用したチーズブレッドなど、健康志向かつ地元食材を活かしたアイテムが日々進化しています。
■ 「さとらんど」の体験が生んだ手づくり系グルメ
ソーセージ・ベーコン・チーズの名品たち
農業体験施設「サッポロさとらんど」では、子どもから大人まで参加できる食のワークショップが開催されており、自分で作るハム・ソーセージ・チーズなどが大人気。その中でも、地元の豚肉を使用したソーセージは、無添加で肉本来の旨味が味わえる逸品。
観光ついでに購入できるギフトパックや、農産物直売所での試食販売も多く、東区のグルメシーンを支える存在となっています。
■ ラーメン界の静かなる主役「東区ラーメン文化」
あっさり札幌系と野菜の風味
札幌ラーメンといえば味噌ラーメンが有名ですが、東区では「札幌黄」をベースにした出汁が特徴の、ややあっさり系味噌スープが主流。野菜の甘みが前に出たスープは女性や年配層から高い支持を集めています。
さらに、東区には長年地元で親しまれているラーメン店が多く、世代を越えて通い詰める常連も珍しくありません。
■ 餃子やジンギスカンなど“おかず力”が高い肉料理
味噌ダレジンギスカンと地元餃子
家庭での晩酌メニューとしても人気なのが、東区特製の味噌ダレを使ったジンギスカン。赤味噌ベースの濃い味つけに、地元野菜を山盛り加えて炒めるのが定番スタイル。
また、丘珠のにんにくや玉ねぎを刻んで作る餃子も人気が高く、地元スーパーには東区限定の餃子パックが販売されているほど。家庭の食卓でも地域色が感じられるのが、この土地の魅力です。
■ スイーツとカフェ文化の融合
苗穂プリンと創作和菓子
札幌市東区のスイーツといえば、地元の養鶏場と牛乳業者の協力で生まれた「苗穂プリン」が有名です。滑らかな舌触りとコクのある味が自慢で、地元民の手土産の定番でもあります。
さらに、元町や東区役所前駅周辺には、こだわりの和菓子店が点在。季節の果物や地元野菜を取り入れた創作大福やだんごが話題を呼んでいます。
■ 市民に親しまれる「昔ながらの惣菜文化」
惣菜コロッケと煮物の魅力
東区の総菜店では、札幌黄や丘珠にんじんをふんだんに使用した手づくりコロッケが非常に人気です。サクサクの衣に、甘い野菜のホクホク感が包まれており、どこか懐かしい味わい。
また、煮物やきんぴらなど、おふくろの味的惣菜の種類も豊富で、地元のお弁当屋や商店街では今も根強く愛されています。
■ 東区発!ご当地ドリンク&スープ文化
にんじんジュースとオニオンスープ
東区ならではの“飲むグルメ”も人気を集めています。丘珠にんじんを搾ったジュースは、自然な甘みが身体にやさしく、ヘルシー志向の人に人気。
また、フリーズドライの札幌黄オニオンスープは、お湯を注ぐだけで極上の甘さが広がり、簡単ながら本格的な味が楽しめるお土産品としても注目されています。
■ 丘珠空港グルメというもう一つの顔
空港カフェのご当地メニュー
意外なグルメスポットとして注目されているのが「丘珠空港」。ここでは、札幌黄のカレーや、丘珠にんじん入りスイーツ、空港内限定のカフェメニューが揃っており、飛行機を利用しなくても楽しめるレストランとして地元民にも親しまれています。
■ 祭りやイベントと連動した「東区ならではの味」
つどーむ会場のご当地屋台
冬に開催される「さっぽろ雪まつり(つどーむ会場)」では、東区内の事業者が手がける屋台が並び、ご当地素材を活かしたラーメン、焼き鳥、スイーツなどが人気を博します。地域全体で「おもてなし」を体現する場となっており、季節イベントと食のつながりが深く根付いています。
■ まとめ:東区の「食」は暮らしとともにある
札幌市東区の食文化は、単なる観光グルメではなく、「日常に根差した食の美学」に支えられています。都市と農地が混ざり合う地域特性ゆえに、地元の素材を日々の食卓で味わい、惣菜屋やパン屋が家庭の延長線上として存在しているのです。
地元食材への誇り
手づくりの文化の継承
食べることで地域と繋がる感覚
これらが、東区の食文化の核にあります。観光で訪れた際は、ぜひ市場やパン屋、食堂をのぞいてみてください。観光スポットとはひと味違う、「暮らしの中のグルメ」がきっとあなたを魅了することでしょう。
●代表的な祭・イベント(掲載時)
★さっぽろ雪まつり つどーむ会場
概要:札幌冬の風物詩として有名な「さっぽろ雪まつり」の東区版。大雪像の展示というよりは、ファミリー層向けの雪遊びアクティビティが充実しているのが特徴。
時期:毎年2月上旬(本祭よりやや早くスタート)
アクセス:地下鉄東豊線「栄町駅」からシャトルバス(約5分)または徒歩20分
費用:入場無料(アトラクション一部有料・500円前後)
★丘珠空港まつり
概要:札幌市中心部にあるローカル空港「丘珠空港」を一般開放するイベント。滑走路見学、航空機展示、体験搭乗抽選など航空ファン必見の内容。
時期:例年7月中旬の日曜開催
アクセス:地下鉄「栄町駅」からバスで約10分
費用:入場無料(飲食ブースなどは実費)
★モエレ沼芸術花火大会
概要:世界的彫刻家・イサム・ノグチ設計のモエレ沼公園で開催される音楽と花火の共演。デザインされた花火が夜空と一体化する芸術的な演出が人気。
時期:8月下旬~9月初旬の土曜日
アクセス:地下鉄「環状通東駅」から臨時バスで約25分
費用:有料観覧席のみ(3000円~6000円)
★札幌村神社例大祭
概要:江戸時代から続く地域の守り神「札幌村神社」の例大祭。神輿渡御や境内露店が賑わい、地元住民と観光客が一体となって楽しめる。
時期:毎年9月上旬の週末
アクセス:地下鉄「東区役所前駅」から徒歩10分
費用:無料
★さとらんど春の農業まつり
概要:地元の農産物直売や乳搾り体験、トラクター試乗など、家族連れに人気の農業体験型イベント。
時期:5月上旬のGW期間中
アクセス:地下鉄「新道東駅」からバスで約15分
費用:入場無料(体験ごとに300~500円程度)
★栄町夏まつり
概要:栄町駅前商店街が中心となって開催する地元密着型の夏祭り。盆踊りや屋台、カラオケ大会などで賑わう。
時期:7月中旬の土日
アクセス:地下鉄「栄町駅」すぐ
費用:無料(飲食等は有料)
★東区区民まつり
概要:東区役所前の広場で毎年開かれる区民向けイベント。パフォーマンスステージや地元グルメ、キッズエリアが充実。
時期:8月第1土曜日
アクセス:地下鉄「東区役所前駅」すぐ
費用:無料
★東苗穂神社夏祭り
概要:地域の人々が集う温かな神社祭。獅子舞や太鼓演奏、出店が出て、昔ながらの雰囲気を残している。
時期:7月末~8月初旬
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバスで10分
費用:無料
★百合が原公園フラワーフェスタ
概要:園内に咲き誇る百合をはじめとする季節の花々を紹介するガーデンイベント。花苗販売やフラワーアレンジ教室なども開催。
時期:6月中旬~7月中旬
アクセス:JR「百合が原駅」から徒歩3分
費用:公園入園無料、温室130円
★モエレ沼スノーフェスティバル
概要:モエレ沼公園で行われるスノーアクティビティイベント。スノーシュー体験、雪中BBQなど、冬を満喫する企画が盛りだくさん。
時期:1月下旬~2月初旬の土日
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバス
費用:一部体験料(300~1000円)
★丘珠にんじん収穫祭
概要:地域ブランド「丘珠にんじん」の旬を祝う収穫イベント。掘りたての人参を使った料理や加工品販売も楽しめる。
時期:10月上旬
アクセス:地下鉄「元町駅」からバスで15分
費用:参加無料(商品購入は実費)
★モエレ沼トワイライト音楽会
概要:夏の夕暮れ時、ガラスのピラミッド内で開催される小規模クラシック・ジャズの音楽会。アートと音楽の融合が魅力。
時期:6月~9月の月1回程度
アクセス:地下鉄「環状通東駅」からバス
費用:前売り1000円~
★札幌北高祭
概要:札幌北高校が一般にも開放して行う文化祭。地元住民やOBに愛される名物イベントで、模擬店やステージ発表が見どころ。
時期:9月上旬
アクセス:地下鉄「北13条東駅」から徒歩10分
費用:無料
★あいの里自然観察ウォーク(東区共催)
概要:近接の北区と東区で開催される自然観察イベント。東区内の緑道もコースに含まれ、ガイド付きで動植物を学べる。
時期:5月~6月
アクセス:JR「あいの里教育大駅」からスタート地点へ
費用:500円(ガイド冊子代)
★札幌市農業祭(東区会場)
概要:市内各地の農家が参加する収穫感謝祭。東区会場では新鮮な野菜の即売会や料理実演などが楽しめる。
時期:10月中旬
アクセス:地下鉄「新道東駅」からバス
費用:入場無料
★伏古あそびフェスタ
概要:伏古公園を使った親子参加型イベント。縁日風ゲームや紙芝居、ワークショップなど、小さな子ども向けの内容が中心。
時期:9月中旬
アクセス:地下鉄「環状通東駅」から徒歩15分
費用:無料
★さとらんど冬まつり
概要:雪上バナナボートやスノーラフティングなど、冬のアクティビティを集めたファミリーイベント。
時期:2月中旬の土日
アクセス:地下鉄「栄町駅」からシャトルバス
費用:入場無料(一部体験は有料)
★元町芸術まつり
概要:元町地域で開かれるアートイベント。小規模ながら絵画・音楽・写真など地域クリエイターの発表の場として人気。
時期:10月末~11月初旬
アクセス:地下鉄「元町駅」から徒歩圏
費用:入場無料(作品販売あり)
★苗穂鉄道まつり
概要:鉄道の町・苗穂で開催される鉄道体験イベント。ミニ列車乗車、ジオラマ展示、駅弁販売などファン必見の内容。
時期:9月中旬~下旬
アクセス:JR「苗穂駅」すぐ
費用:入場無料(体験料あり)
●特性(掲載時)
■ 東区の“地の利”に宿る強み:アクセスと多様な街並み
東区の最大の特徴は、その立地のよさにあります。札幌駅や中心街からわずか10~15分圏内にありながらも、地下鉄・JR・空港など複数のアクセス手段を備えており、市内でも屈指の“移動しやすい”地域として知られています。
地下鉄東豊線で中心街と直結
JR苗穂駅を経由し、小樽・新千歳方面への接続も良好
丘珠空港から道内都市へダイレクト移動可能
さらに、区内には大規模商業施設「アリオ札幌」や「サッポロビール園」など都市型の利便性を支える拠点があり、一方で「モエレ沼公園」や「さとらんど」といった自然・農業と向き合う施設も点在。
つまり“都会と田舎の良いとこ取り”ができる、極めてバランスの取れた地域なのです。
■ 多様性に満ちた地域性:新旧が交差する「ちょうどいい札幌」
札幌市東区の街並みは、いくつかのエリアに分かれており、それぞれに異なる表情を見せてくれます。
1. 都市の機能が集中する「苗穂・北13条東」エリア
再開発が進むこの一帯は、JR苗穂駅を中心とした商業ゾーンで、近年は高層マンションやオフィスビルが立ち並び始め、札幌の“新しい都市の玄関口”としても注目されています。
2. 地元密着の暮らしが根付く「元町・栄町」周辺
一方で、元町や栄町周辺は、小学校・スーパー・公園がほどよく密集し、昔からの住民も多い“下町的な温もり”を感じられる街。地域の夏祭りや盆踊りなど、地域コミュニティが今も息づいています。
3. 広大な空と大地が広がる「丘珠・東苗穂」エリア
さらに東へ行けば、市街地とは別世界のような風景が広がる農業地帯が出現します。丘珠空港のそばにはまだ田畑が残り、朝には小鳥のさえずりが聞こえる穏やかな環境。「札幌で“農”を感じられる」数少ないエリアです。
■ 言葉ににじむ東区の気質:やさしくて、まっすぐな北海道弁
札幌市東区では、標準語に近い日本語が話されますが、ところどころに“北海道らしい響き”が感じられます。東区でよく耳にする方言には、こんなものがあります。
「~っしょ」:「そうだよね?」の意味で使われる親しみの語尾。「行くっしょ?」など
「なまら」:とても、めちゃくちゃ。「なまら寒い」=すごく寒い
「したっけ」:別れ際に使う「じゃあね」「それじゃ」というニュアンス
「~してたんだわ」:過去形と感情を含む表現。柔らかく自然に伝える北海道の特徴
この方言は、強い訛りというよりは「柔らかな語調」として生活の中に溶け込んでおり、東区の人々の“穏やかで距離感を大切にする”気質が反映されています。
■ 「あっち」との境界線は曖昧? 近隣区との関係性と文化の流れ
札幌市東区は、周囲に5つの行政区と隣接しており、文化や生活圏が絶妙に交差しています。
北区との関係
東区と北区の境界は、丘珠町や百合が原周辺。市営団地や農地が連なる地域で、子育て世代や農業者が行き来する“通い合う街”という関係。北区の高校・大学に通う東区民も多く、学生文化の行き来が盛んです。
白石区との関係
南側に接する白石区とは、地下鉄東西線や鉄道の利用者の動線が交錯。ショッピング施設や職場、医療機関などが共有され、まさに“生活圏が重なり合う”関係です。
中央区・豊平区との関係
さらに西には札幌の中心地・中央区や、大学街である豊平区があり、通勤・通学の目的で日々人の流れがあります。「寝るのは東区、働くのは中央区」といったライフスタイルの人も多く、都市との共存が成立しています。
■ 東区らしさを支える「人」の存在
東区の魅力の根底には、「人とのちょうどいい距離感」があります。地元民は、おしゃべり好きというよりも“さりげない気配り”が得意で、困っている人にはすっと手を差し伸べる…そんなあたたかさを感じます。
また、近年は他地域から移住してくる人も多く、保育園や公園では地元と移住者が自然に混ざり合い、気負いなく“共に暮らす空気”が育っています。
■ 東区の未来性と可能性:新たな魅力が生まれる土壌
東区は今、札幌市内でも“進化の途中”にあるまち。苗穂再開発やJR・地下鉄の利便性向上に伴い、若年層の流入やマンション建設が進み、暮らしやすさの新しい形が模索されています。
それでいて、丘珠の農地やモエレ沼の自然はしっかりと守られ、都市開発と自然共存のモデルケースとして注目されつつあります。
「都市の再生」と「原風景の保護」
「人と人がつながる場の創出」
「農・食・芸術を融合させたまちづくり」
これらのキーワードが、これからの東区を彩る指針となるでしょう。
■ 結びに:東区は“ちょっとのぞきたくなる”まち
観光地として大々的に打ち出されているわけではないものの、札幌市東区は、訪れた人が「ちょっと気になる」「何か温かい」と感じる力を持っています。それは、歴史の積み重ねや風景の奥行き、そして何より、そこに暮らす人々の等身大のやさしさに根ざしているからです。
「暮らしのまち」でありながら、「旅の魅力」も内包する東区——
あなたが札幌を訪れるとき、ぜひこの“穏やかな異空間”を歩いてみてください。五感がじんわりと、東区のリズムに染まっていくはずです。
●過去に人気だった店(掲載時)
★アリオ札幌(現存)
概要:2005年にオープンした大型ショッピングモール。旧サッポロビール工場跡地に建設され、映画館・フードコート・スーパー・専門店が一体化した“地域の心臓部”的存在。
現在の状況:営業中。土日は家族連れでにぎわう定番スポット。
★サッポロビール園(現存)
概要:歴史的レンガ建築とビール文化の象徴。ジンギスカンを味わえるビアホールとして観光客にも人気。旧工場跡の情緒を残す施設でもある。
現在の状況:現役で営業中。夏はビアガーデンが名物。
★ダイエー苗穂店(閉店)
概要:1970~2000年代にかけて地域住民の買い物拠点となっていた大型スーパー。家庭用品から食料品、ゲームコーナーまで揃っていた。
現在の状況:2005年頃に閉店。跡地は再開発され現在はアリオ札幌に。
★ラルズ東苗穂(現存)
概要:地元密着型のスーパーマーケット。大型店ではないが、長年地域に根ざして営業している点が支持されている。
現在の状況:営業中。高齢者やファミリーの生活に貢献中。
★サンワドー環状通東店(閉店)
概要:DIY用品や園芸用品を扱っていたホームセンター。日曜大工需要の高い東区で重宝されていた。
現在の状況:2010年代前半に閉店。現在は別業態が営業。
★味の時計台 元町店(閉店)
概要:道内ラーメンチェーンの一角。元町店は落ち着いた店構えで、学生から家族連れまで幅広く利用されていた。
現在の状況:2020年代初頭に閉店。店舗跡は別飲食店に。
★喫茶シャトー(閉店)
概要:東区役所近くの純喫茶。1980~2000年代にかけて、地元の公務員やご年配の常連が集まるサロン的存在。
現在の状況:2015年前後に閉店。建物は解体済。
★レストラン樹(現存)
概要:東苗穂エリアにある老舗洋食レストラン。ハンバーグやポークチャップなど昭和レトロなメニューが名物。
現在の状況:現役営業中。地元グルメとして根強い人気。
★いちりんラーメン(閉店)
概要:環状通沿いで営業していた個人経営のラーメン店。味噌と辛味噌のWスープが特徴で、冬の寒さに染みる味だった。
現在の状況:2010年代中頃に閉店。
★グルメシティ元町店(閉店)
概要:食品スーパー兼軽食スペースがあった旧ダイエー系店舗。特にお惣菜と焼きそばパンが“地元の味”として親しまれた。
現在の状況:閉店後、建物は解体され住宅地に。
★東苗穂ボウル(閉館)
概要:家族連れや中高生に親しまれたボウリング場。週末には大会やカラオケ大会も開催されていた。
現在の状況:2000年代末に閉館。
★東苗穂スケートリンク(旧:屋外施設)
概要:冬になると開放された地域住民のためのスケートリンク。簡素ながらも地域の冬の遊び場として愛された。
現在の状況:近年は雪まつりの一部イベント用に再現される程度。
★百合が原温水プール(現存)
概要:東区の端にある室内温水プール。一般開放されており、スイミング教室やリハビリにも利用されている。
現在の状況:営業中。利用者多数。
★つどーむ(現存)
概要:冬の雪まつり第二会場として有名なドーム型施設。スポーツ・コンサート・展示会など多目的に使用されている。
現在の状況:営業中。東区のシンボル的存在。
★本町文房具店(閉店)
概要:昭和時代から続いた町の文具店。鉛筆1本から販売する親しみある存在で、子どもたちの放課後の憩いの場でもあった。
現在の状況:2010年代に閉店。今は住宅に転用。
★元町の洋裁店・とみや(閉店)
概要:裁縫好きの女性たちに愛された小さな洋裁店。手作りワンピースや布地販売も行っていた。
現在の状況:2000年代にひっそりと閉店。
★丘珠農協直売所(現存)
概要:丘珠野菜の旬を味わえる直売所。市内からも買い求めに来る人が絶えず、観光客にも人気の隠れた名所。
現在の状況:営業中。夏季はにんじん・玉ねぎが特に充実。
★東区の玩具屋「おもちゃのたかしま」(閉店)
概要:昭和の子どもたちにとって夢のような空間だった地元のおもちゃ屋。ミニ四駆大会も行われていた。
現在の状況:平成初期に閉店。現在はマンションが建設。
●過去の出来事(掲載時)
■ 苗穂工場の再編と“鉄道のまち”の変化
かつて東区の産業と雇用を支えた象徴的存在といえば「苗穂工場」。JR北海道の前身、国鉄時代からの車両整備拠点として知られ、地域住民の生活と直結していました。工場が発する汽笛や作業音は、日常の風景そのものでした。
しかし2000年代後半、老朽化により工場の再編が発表され、従業員の転出や土地の再開発が進行。駅も南側に移設され、風景が一変しました。まちの“音”が静かになったと感じる住民も多く、今も鉄道ファンの中では「苗穂」という名が郷愁を呼ぶキーワードとなっています。
■ モエレ沼公園の誕生とノグチ計画の実現
かつてはゴミ処理場として存在していた広大な土地が、“世界的彫刻家イサム・ノグチ”の手によって生まれ変わった奇跡。それが「モエレ沼公園」です。
2005年、全体完成が発表されたこの公園は、ただの都市公園ではなく、“アートと自然の融合”という壮大な実験でした。完成当初は「アート過ぎて遊びにくい」との声もあったものの、今や札幌を代表する観光地に。
特に「ガラスのピラミッド」は、時を越えて札幌のランドマークとなりました。
■ 札幌黄の再評価と“幻の玉ねぎ”の復活劇
札幌市東区丘珠で古くから育てられていた玉ねぎ「札幌黄」。戦後、病気や栽培の難しさから一時期姿を消し“幻の玉ねぎ”と呼ばれました。
しかし1990年代、地元農家と研究者の手により復活プロジェクトが始動。道内産品ブームと相まって再注目され、今では東区ブランド野菜の代表格に。地元グルメや土産にも展開され、「東区らしさ」の象徴となっています。
■ 2008年・東区のガス爆発事故
2008年7月、東区北34条東の住宅地で起こったガス爆発事故は、全国ニュースでも報じられました。木造住宅が一瞬にして吹き飛び、周辺住民にも衝撃を与えました。
原因はリフォーム工事中のガス漏れとされ、都市ガスの扱いの難しさが改めて浮き彫りに。その後、札幌市では住宅リフォームの安全指導が強化されるなど、地域の建築現場にも大きな影響を残した出来事です。
■ 丘珠空港の存廃論争と“地域空港”の存在意義
1961年に開港した「丘珠空港」は、道内ローカル路線を担うコンパクトな空港です。90年代には「新千歳空港があるのだから丘珠は不要では」との議論も持ち上がり、一時は廃止案まで浮上。
しかし、災害時の代替機能や高齢化社会の移動手段として再評価され、現在ではむしろ“地域と空をつなぐ空港”として価値が高まりつつあります。空港フェスや展望デッキの整備も進み、地域に開かれた存在へと生まれ変わりました。
■ 丘珠飛行場まつりでの航空ファン殺到
2000年代以降、「丘珠空港まつり」では自衛隊機や消防航空隊の展示飛行が行われるようになり、航空ファンの間で“隠れた穴場イベント”として話題に。滑走路脇にカメラを構える人々の姿は東区の夏の風物詩となりました。
子どもたちにとっては“はじめての飛行機”に出会う場所としても機能しており、航空文化を地域に根づかせた立役者といえます。
■ 百合が原公園での日本初の“ユリの壁”展示
園芸の名所として知られる「百合が原公園」。1995年、全国に先駆けて“ユリだけで壁面を彩る”という展示を開催し、専門誌で話題となりました。
今では毎年恒例となっているこの企画は、園芸ファンの聖地としても東区の存在を全国に知らしめる役割を果たしています。
■ 札幌村神社の千年祭と神輿渡御の再興
東区の歴史を語る上で欠かせないのが「札幌村神社」。開拓神を祀るこの神社が、創建から数百年を迎えた際(2007年)には、“神輿渡御の完全復活”という地元の悲願が叶いました。
太鼓の音、法被姿の青年、沿道の子どもたち——町内会の団結が光る瞬間であり、東区の原風景を映し出す行事として、今も語り草です。
■ 苗穂・JR再開発と“新しいまち”への希望
2018年、JR苗穂駅が100m南に移転し、新しい駅舎が開業。それに合わせて駅前再開発も本格化し、これまで“工場の町”だった苗穂が、若者やファミリー向けの住宅街として注目を集めています。
「駅から5分の新築分譲」など、旧来のイメージを覆す変化に、地元住民からは期待と戸惑いが入り混じる声も。しかし“生活と再生”が交差する象徴的なトピックとして、今後の東区を語る上で欠かせない変化といえるでしょう。
■ 東区初の“ご当地ヒーロー”誕生(ローカルネタ)
2020年頃、東区の商店街で行われた地域振興イベントで、手づくりのヒーローキャラ「モエレマン」が登場し、SNSで一時話題に。手作り感満載のスーツとダジャレ満載の戦いぶりが逆に注目を集めました。
小規模ながら動画配信やヒーローショーまで実施され、「ローカルキャラでも愛される」を体現した珍事件(?)として語られています。
■ 地域猫騒動と市民ボランティアの力
2010年代、栄町地区で“地域猫”の存在が問題になり、繁殖制御やエサやりの是非を巡って地域内で議論が巻き起こりました。
最終的にはボランティアグループと町内会が協力し、「TNR(捕獲・不妊化・戻す)」の成功事例を作り、東区全体のモデルケースに。この取り組みは後に札幌市が市全体に展開する指針として参考にされました。
■ 結びに:出来事が形づくる「まちの人格」
札幌市東区は、華やかな観光名所や大きな歴史事件こそ少ないかもしれません。けれども、そこには地道な積み重ねのなかで育まれた「暮らしのドラマ」が、確かに存在します。
鉄道の音が鳴り響いた頃
畑が街に変わっていく様
地元ヒーローが笑いを届けた夕暮れ
こうした出来事のひとつひとつが、まちの“性格”をつくり、人の記憶に根を張っています。
「知る人ぞ知る東区の物語」を、これからも静かに拾い上げ、伝えていくこと。それが、地域の未来を豊かにしていく第一歩なのかもしれません。
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