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【地方】:東北地方
【都道府県】:岩手県
【市町村】:大船渡市
【面積】:322.51km2
【総人口】:31,414人(2025年3月1日)
●概要(掲載時)
■ 港と山が共鳴する地形の妙
岩手県の太平洋側、三陸海岸の中南部に位置する大船渡市(おおふなとし)は、入り組んだリアス式海岸に囲まれた風光明媚な海辺の都市です。市域は東西に細長く、東側は太平洋に面し、西側には北上山地がそびえる自然豊かな地形を形成しています。このリアス海岸特有の複雑な湾岸地形は、天然の良港として古くから漁業と物流の要所として機能してきました。
市の中心部は大船渡湾を囲むように市街地が広がり、湾に注ぎ込む猿ヶ石川の流域に沿って生活圏が形成されています。市の西部は森林と山岳に覆われており、海と山の境界がくっきりと分かれる、まさに自然と共生する地としての顔を持っています。
■ 大船渡という名前の由来と地域の成り立ち
「大船渡」という名称は、かつて大型船が安全に停泊できた“舟の渡し場”という意味合いから来ているとされています。古くからこの地は北上山地を越えた内陸と太平洋側を結ぶ交易の中継点であり、自然の良港として人々の往来が絶えませんでした。
市制が施行されたのは1952年4月1日。それまで存在していた大船渡町と周辺の村々(末崎村、日頃市村、猪川村、赤崎村、三陸村など)が合併し、現在の「大船渡市」として誕生しました。以降、近隣自治体との合併や再編を経て、現在の市域に至っています。
■ 海とともに生きる街 ― 豊かな漁業文化
大船渡市の最大の特徴の一つは、何と言っても豊かな海洋資源です。特にサンマ、イカ、カツオなどの回遊魚の水揚げ港として全国的にも知られており、大船渡魚市場は東北地方を代表する取引量を誇っています。季節ごとに様々な魚介が水揚げされ、地元の食文化とも密接に結びついています。
さらに、ホタテやワカメの養殖も盛んで、リアス海岸の穏やかな湾内を活かした栽培漁業が地域経済を支えています。近年では、ブランド化による付加価値向上にも取り組んでおり、「三陸大船渡サンマ」などの名称で全国の市場でも高評価を受けています。
■ 歴史が刻んだ震災と復興の軌跡
大船渡市は過去に何度も自然災害に見舞われた地でもあります。とくに記憶に新しいのが、2011年3月11日に発生した東日本大震災です。この未曽有の津波災害により市街地の大部分が浸水し、多くの命と暮らしが失われました。
しかしその後、大船渡市は官民一体となった復興事業に力を注ぎ、内陸への市街地移転や高台造成による防災強化、漁港やインフラの整備を通じて、新しいまちづくりを進めてきました。震災の教訓を次世代へと伝えるため、震災遺構や伝承施設も設けられ、観光客や教育関係者の訪問が絶えません。
■ 三陸道の開通とアクセスの変化
大船渡市へのアクセスは近年、大きな変化を迎えました。以前は鉄道や国道に頼っていた交通手段が、三陸沿岸道路(通称:三陸道)の整備により大きく利便性を増しています。東北自動車道と接続することで、仙台や盛岡などの都市部との時間的距離が大幅に短縮され、物流や観光面でも好影響を与えています。
また、鉄道では三陸鉄道リアス線が運行しており、鉄道ファンにとっては「海の見える絶景路線」として人気を集めています。特に吉浜~盛間の区間では、リアス海岸の絶景を車窓から楽しめる貴重な旅情が味わえます。
■ 自然と文化が調和する観光資源
大船渡市には観光地としての魅力も数多くあります。とくにおすすめしたいのが、「碁石海岸(ごいしかいがん)」。この一帯は黒く丸い玉石が敷き詰められたような景観が特徴で、波の音がまるで碁石を打つように響くことから名付けられました。海岸沿いには展望台や遊歩道が整備されており、太平洋の雄大な景色を楽しむことができます。
また、碁石海岸には「穴通磯(あなとおしいそ)」と呼ばれる海蝕洞があり、波が岩をくぐる様子を間近で観察できるダイナミックな景勝地として知られています。その他にも末崎半島や恋し浜駅など、フォトジェニックなスポットが点在しており、訪れる人の心を魅了します。
■ 伝統芸能と地域の誇り
大船渡市では、郷土芸能も大切に受け継がれています。特に有名なのが「大船渡虎舞(おおふなととらまい)」で、勇壮な虎の舞いが海の恵みや安全を祈願する行事として、祭りや正月などに披露されます。太鼓や笛の音色とともに、躍動感ある動きが地域住民だけでなく観光客にも強い印象を残します。
また、農村部では田植えや収穫の時期に行われる「鹿踊(ししおどり)」や「剣舞」なども伝承されており、地元の子どもたちがこれらの芸能を通じて地域の歴史や誇りを学んでいます。
■ 地元産業の復活と未来への挑戦
震災以降、地元産業の再興は大きな課題でしたが、現在では復興の成果が各所に見られるようになりました。水産加工業の再開、地元ブランドの構築、さらには若手の起業家による新しい特産品の開発など、従来の産業に新たな風が吹き込まれています。
また、都市部からの移住者やUターン人材による地域おこしも活発で、「地域づくり協力隊」や観光ボランティアなど、多様な人々が大船渡の未来を支えようとしています。
■ 教育と文化 ― 次世代を育む環境づくり
大船渡市では、未来を担う若者への教育環境の整備にも力を入れています。市内には小・中・高等学校のほか、専門分野に特化した高等専門学校(大船渡工業高専)もあり、地域に根差した技術者育成が行われています。
また、文化施設も充実しており、市立図書館や市民文化会館では様々なイベントや講演が開かれ、地域住民の学びや憩いの場となっています。震災後には「語り部活動」が盛んになり、過去の体験を語り継ぐ取り組みが教育現場でも活用されています。
■ おわりに ― 大船渡という場所の「今」
大船渡市は、過去の災害に何度も見舞われながらも、そのたびに立ち上がってきた強い地域です。海と山が織りなす自然の恵み、地域に息づく伝統文化、そして人々のたくましさが融合するこのまちは、ただの「港町」ではなく、「生きる力」を感じさせてくれる場所でもあります。
未来へと向かう大船渡の歩みは、全国の多くの人々に勇気と希望を与えるとともに、豊かな自然と文化の中で生きるとはどういうことかを改めて考えさせてくれる存在です。
●地域(掲載時)
■ 大船渡地域:市の中心を担う港町の顔
市役所をはじめとする行政機関、商業施設、病院などが集中する大船渡地域は、大船渡湾を囲むように発展した町の中心地です。この湾は天然の良港として知られ、古くから漁業と海運業の拠点でした。
大船渡駅を中心に、復興のシンボルとして整備された「キャッセン大船渡」は、飲食店や観光案内所が集まる新たな商業エリアで、若い世代や観光客の姿が多く見られます。また、「夢海公園」からは港と太平洋を一望でき、四季折々のイベントも開催されており、地元住民の憩いの場としても親しまれています。
■ 盛地域:鉄道と商いの歴史が息づくまち
「盛(さかり)」は、大船渡市内で古くから商業の中核を担ってきた地域であり、三陸鉄道とJR大船渡線(BRT)の結節点としても機能しています。かつては陸中海岸の物流拠点として栄え、現在でも「サンリアショッピングセンター」などの商業施設が立ち並び、地元の買い物客で賑わいます。
この地域のもう一つの特色は、祭り文化の継承。「盛山車祭り」は色鮮やかな山車が市街地を練り歩く夏の風物詩であり、地域の若者たちが担ぎ手として参加し、世代を超えた交流の場となっています。
■ 猪川地域:山と共に暮らす内陸の里
市の中心から内陸に向かったところに位置する猪川(いのかわ)地域は、山間部に抱かれた穏やかな集落が点在するエリアです。ここは古くから林業や農業が営まれており、特に山菜やキノコといった山の幸に恵まれています。
自然豊かな風景の中には「猪川温泉」があり、地元住民や登山客の癒しの場となっています。また、近年は小中学生向けの自然体験活動や農業体験ツアーも行われ、都市部からの訪問者が増加傾向にあります。
■ 日頃市地域:古道の記憶が残る歴史の交差点
「日頃市(ひごろいち)」地域は、かつて「日頃市街道」と呼ばれる山岳ルートの宿場町として栄えた場所です。現在でもその名残を残す石畳や古民家が見られ、郷土資料館や歴史ウォークイベントが開催されるなど、地域の過去と今を繋ぐ取り組みが続いています。
また、この地域は内陸部への交通の要衝であり、かつての商人たちが行き交った歴史に思いを馳せながら、山里ならではの静けさと風情を楽しむことができます。
■ 赤崎地域:漁業とともに歩んできた海の村
大船渡湾に面する赤崎(あかさき)地域は、漁業の盛んな地域として知られ、カキやホタテの養殖が盛んです。海とともに生きてきた住民たちは、代々受け継がれる漁法と自然との向き合い方を大切にしており、地域の行事や祭りでも海への感謝が表現されています。
特に「赤崎まつり」では、豊漁祈願の船団パレードや獅子舞などが披露され、観光客にも開放された祭りとして注目を集めています。
■ 末崎地域:太平洋の絶景を望む半島地帯
大船渡市の南端、太平洋に突き出した末崎(まつさき)半島は、三陸復興国立公園の一部としても知られる自然美あふれるエリアです。中でも「碁石海岸」は、その名の通り黒く丸い碁石のような玉砂利が敷き詰められた独特の浜辺で、波しぶきと奇岩群が織りなすダイナミックな風景は訪れる者を圧倒します。
また、遊歩道や展望台も整備されており、ウミネコの鳴き声が響く中でのんびりと自然観察が楽しめます。地元の子どもたちによる自然ガイドや、磯遊び体験プログラムもあり、エコツーリズムが盛んです。
■ 三陸町地域:合併で加わった里山と港の融合地
かつての三陸町は2001年に大船渡市と合併し、市の南部を構成する広域地域となりました。この地域は、旧綾里(りょうり)、越喜来(おきらい)、吉浜(よしはま)の3地区からなり、それぞれが個性豊かな漁村文化を守り続けています。
綾里では「綾里漁港」を中心に、サケやウニの水揚げが盛んで、漁師たちの誇りと技が集まる場所。越喜来では、美しい入り江と民宿文化が融合し、訪れる人に「もう一度来たくなる」心の温かさを与えてくれます。吉浜は、三陸海岸でも最も美しい砂浜の一つと言われる「吉浜海岸」を擁し、サーファーや海水浴客に人気です。
●代表的な観光スポット(掲載時)
★碁石海岸(ごいしかいがん)
概要:碁石海岸は、約6kmにわたる海岸線で、国の天然記念物および名勝に指定されています。黒い玉砂利の浜辺や、荒波によって削られた奇岩が特徴で、遊歩道や展望台からその雄大な景観を楽しめます。
おすすめの訪問時期:春から秋にかけてが最適で、特に春の椿の季節や秋の紅葉時期がおすすめです。
アクセス方法:JR大船渡線・盛駅から車で約20分。
必要な費用:入場無料。駐車場も無料で利用可能です。
★穴通磯(あなとおしいそ)
概要:海水の浸食によって岩に三つの穴が開いた奇岩で、自然の神秘を感じられるスポットです。遊歩道からの眺望や、遊覧船での洞門くぐりが人気です。
おすすめの訪問時期:春から秋にかけてが最適で、特に海が穏やかな日がおすすめです。
アクセス方法:碁石海岸インフォメーションセンターから徒歩約10分。
必要な費用:遊歩道の利用は無料。遊覧船は大人1,500円程度。
★乱曝谷(らんぼうや)
概要:切り立った断崖絶壁が特徴で、波が岩に打ち付ける音が響く迫力満点の景観です。雷岩と呼ばれる巨岩の洞穴に波が打ち当たる音が、雷のように響き渡ります。
おすすめの訪問時期:春から秋にかけてが最適です。
アクセス方法:碁石海岸インフォメーションセンターから徒歩約15分。
必要な費用:無料。駐車場も無料で利用可能です。
★雷岩(かみなりいわ)
概要:波が岩の洞窟に激突することで、雷のような轟音が響く自然の音響スポットです。その迫力ある音と景観は訪れる人々を魅了します。
おすすめの訪問時期:春から秋にかけてが最適です。
アクセス方法:碁石海岸インフォメーションセンターから徒歩約15分。
必要な費用:無料。駐車場も無料で利用可能です。
★碁石岬灯台(ごいしみさきとうだい)
概要:碁石海岸の先端に位置する灯台で、太平洋を一望できる絶景スポットです。恋人の聖地としても知られ、カップルに人気の場所です。
おすすめの訪問時期:春から秋にかけてが最適です。
アクセス方法:碁石海岸インフォメーションセンターから徒歩約20分。
必要な費用:無料。駐車場も無料で利用可能です。
★碁石海岸キャンプ場
概要:碁石海岸に隣接するキャンプ場で、海と森に囲まれた自然豊かな環境でキャンプが楽しめます。初心者でも安心して利用できる設備が整っています。
おすすめの訪問時期:春から秋にかけてが最適です。
アクセス方法:JR大船渡線・盛駅から車で約20分。
必要な費用:テントサイト利用料は1泊2,000円程度。詳細は公式サイトをご確認ください。
★世界の椿館・碁石
概要:世界各国から集められた約600種の椿が展示されている施設で、椿の美しさを堪能できます。椿に関する資料やグッズも充実しています。
おすすめの訪問時期:椿の開花時期である2月から4月がおすすめです。
アクセス方法:JR大船渡線・盛駅から車で約20分。
★盛駅前通り(さかりえきまえどおり)
概要:大船渡市の中心部に位置する盛駅周辺の商店街。地元グルメや名産品、手作りの土産物が並び、散策にもぴったり。震災復興のシンボル的なエリアとしても注目されています。
おすすめの訪問時期:春~秋にかけてが最適。特に地元祭りの時期(7月~9月)が賑やか。
アクセス方法:JR大船渡線・盛駅下車すぐ。
必要な費用:通行・見学は無料。食事や買い物は実費(500円~2000円程度目安)。
★恋し浜駅(こいしはまえき)
概要:三陸鉄道リアス線の駅で、縁結びのパワースポットとしても知られる。駅舎内には「ホタテ貝絵馬」が飾られ、恋愛成就を願う観光客が多く訪れます。
おすすめの訪問時期:通年利用可能。特に春(桜)や秋(紅葉)がフォトジェニック。
アクセス方法:三陸鉄道リアス線「恋し浜駅」下車すぐ。
必要な費用:入場無料。絵馬奉納は1枚200円程度。
★三陸鉄道リアス線展望車
概要:リアス式海岸を縫うように走る絶景のローカル列車。海岸線のパノラマや四季折々の風景が車窓から楽しめます。乗車自体が観光アクティビティの一部。
おすすめの訪問時期:春~秋が特におすすめ。冬は雪景色も見応えあり。
アクセス方法:大船渡市内の各駅(盛・恋し浜など)から乗車可。
必要な費用:区間によるが、片道400円~1000円程度。
★大船渡温泉
概要:三陸の海を見下ろす高台に建つ温泉施設。露天風呂からの太平洋の眺望は格別で、日帰り入浴や宿泊にも対応。食事処も充実。
おすすめの訪問時期:通年楽しめる。特に寒い季節の露天風呂は人気。
アクセス方法:JR盛駅から車で約10分。送迎バスあり(要予約)。
必要な費用:日帰り入浴 700円前後/宿泊は1泊2食付で約10,000円~。
★盛川河川敷公園(さかりがわ かせんじきこうえん)
概要:春になると約100本の桜が咲き誇る市民の憩いの場。子ども向けの遊具やジョギングコースも整備されており、地元住民にも愛されています。
おすすめの訪問時期:4月上旬の桜の季節。
アクセス方法:盛駅から徒歩10分ほど。
必要な費用:無料。駐車場も完備。
★大船渡魚市場
概要:朝のセリ風景が見学できるほか、新鮮な海産物が並ぶ直売所も併設。地元の味をその場で味わえる食堂も人気。
おすすめの訪問時期:通年。ただし午前中(特に7~9時)に行くのがおすすめ。
アクセス方法:盛駅から車で約15分。市営バスも運行。
必要な費用:入場は無料。食堂利用や買い物は実費(ランチ1000円~)。
★おおふなトン(大船渡のゆるキャラショップ)
概要:市のマスコットキャラクター「おおふなトン」の公式ショップ。限定グッズや地元企業とのコラボ商品なども販売。
おすすめの訪問時期:通年。特に観光イベントと同時期だと新商品も多い。
アクセス方法:盛駅から徒歩約5分。
必要な費用:入場無料。グッズは300円~2000円程度。
★大船渡市立博物館
概要:市の歴史、漁業文化、縄文遺跡に至るまで、大船渡の魅力が詰まった学習型スポット。子どもにも人気の体験展示あり。
おすすめの訪問時期:通年。夏休みには特別展も開催されることが多い。
アクセス方法:盛駅から車で約10分。
必要な費用:入館料 一般300円、学生150円、小中学生無料。
★吉浜海岸(よしはまかいがん)
概要:白砂の美しい海岸線が続く、夏に人気の海水浴場。波が穏やかで、家族連れにも適している。海水浴だけでなく、サーフィンやビーチウォークにもおすすめ。
おすすめの訪問時期:7月~8月の夏季。海開きは例年7月上旬。
アクセス方法:三陸鉄道「吉浜駅」から徒歩約15分。盛駅から車で約40分。
必要な費用:海水浴は無料。シャワーや更衣室は有料(300円程度)。
★末崎半島(まつさきはんとう)
概要:リアス式海岸のダイナミックな地形を有する半島。碁石海岸を含むこの一帯は、風光明媚なハイキングスポットとしても知られています。
おすすめの訪問時期:春~秋。新緑や紅葉シーズンがおすすめ。
アクセス方法:盛駅から車で約25分。
必要な費用:自然エリアのため入場無料。駐車場も無料。
★三陸大船渡温泉足湯
概要:大船渡温泉の敷地内にある足湯。無料で利用でき、旅の疲れを癒すのにぴったり。絶景を眺めながらのんびりと過ごせる穴場的スポット。
おすすめの訪問時期:通年。特に秋の夕暮れ時が人気。
アクセス方法:盛駅から車で約10分。
必要な費用:無料。タオル持参推奨(売店で購入も可能)。
★市民文化会館リアスホール
概要:地元の音楽会、演劇、講演会などが行われる市民ホール。アートや文化を楽しめる場として、観光客もふらりと立ち寄れる。
おすすめの訪問時期:イベントスケジュールにより異なる。年中何らかの催しが開催。
アクセス方法:盛駅から徒歩約10分。
必要な費用:イベントにより異なる(無料~2000円程度)。
★細浦漁港(ほそうらぎょこう)
概要:漁師町の風情が残る漁港。朝市や釣り客にも人気があり、タイミングが合えば新鮮な魚介をその場で購入できることも。
おすすめの訪問時期:朝の時間帯がベスト。春~秋にかけてが賑わう。
アクセス方法:盛駅から車で約20分。
必要な費用:無料。購入する場合は実費(鮮魚500円~)。
★赤崎小学校旧校舎(震災遺構)
概要:東日本大震災で被災した校舎の一部が保存され、見学が可能。津波の脅威と子どもたちの避難の記録が伝えられており、防災学習にもなります。
おすすめの訪問時期:通年。事前に開館時間を確認推奨。
アクセス方法:盛駅から車で約15分。
必要な費用:無料。団体見学は要予約。
★潮目の駅(しおめのえき)
概要:地元産品の直売所やカフェ、観光案内所が集まった施設。お土産探しや休憩にぴったりで、旬の海産物も手に入る。
おすすめの訪問時期:通年営業。週末が特に賑わう。
アクセス方法:盛駅から車で約10分。
必要な費用:無料。買い物・食事は実費(500円~2000円)。
★大船渡津波伝承館(仮称・整備中)
概要:震災の記憶を後世に伝えるために整備中の施設(2025年内完成予定)。記録映像や当時の資料の展示が予定されており、地域防災の拠点としても注目。
おすすめの訪問時期:開館後は通年予定。学びの施設として修学旅行にも活用される見込み。
アクセス方法:JR盛駅から徒歩またはバス利用が見込まれています。
必要な費用:未定(市民無料/一般300円前後の予定)。
★大船渡ふれあい農園
概要:観光客向けの体験農園。季節の野菜や果物の収穫体験ができ、家族連れに人気。農業体験を通じて地元文化に触れられる。
おすすめの訪問時期:夏~秋(トマト・ブルーベリー・さつまいもなどの収穫期)。
アクセス方法:盛駅から車で約20分。
必要な費用:体験料 1人500~1000円前後。
★三陸復興国立公園 展望ポイント
概要:大船渡市内各地に点在するビュースポット。特に「恋し浜展望所」「盛川大橋展望台」などは、太平洋とリアス式海岸の風景が一望できる。
おすすめの訪問時期:春~秋の快晴日が理想。
アクセス方法:展望台により異なるが、車推奨(ナビ対応)。
必要な費用:無料。駐車場完備。
★大船渡夢咲市場
概要:地元グルメ、クラフト、スイーツが集結した観光市場。週末にはイベントや実演販売が行われることもあり、食べ歩きが楽しめます。
おすすめの訪問時期:
土日祝日がおすすめ。午前中が狙い目。
アクセス方法:盛駅から徒歩約10分。
必要な費用:入場無料。食事・買い物は500円~。
★唐丹町(とうにちょう)の町並み
概要:古くから漁業とともに栄えた港町の風景が今も残る。石垣の道や古民家、漁港風情がノスタルジック。
おすすめの訪問時期:秋の海霧が出る頃や夏祭りの時期が趣きあり。
アクセス方法:盛駅から車で約25分。
必要な費用:町並み散策は無料。
★長洞元気村(ながほらげんきむら)
概要:震災後の復興を象徴する住民交流施設。農作業体験や手作り料理体験、郷土芸能の紹介など、交流型の観光が可能。
おすすめの訪問時期:
春~秋。特に収穫体験ができる9月~11月が人気。
アクセス方法:盛駅から車で約30分。
必要な費用:体験内容により500円~2000円。
★綾里崎灯台(りょうりさきとうだい)
概要:大船渡湾の南端に位置する灯台で、船の航路を守る重要な施設。高台からは太平洋の大パノラマが楽しめる。
おすすめの訪問時期:天気の良い日が絶景。春~秋が歩きやすい。
アクセス方法:盛駅から車で約40分。徒歩の場合はやや登山道あり。
必要な費用:無料。トレッキング装備推奨。
★越喜来湾(おきらいわん)
概要:三陸の美しい湾のひとつで、ホタテや牡蠣の養殖が盛んな地域。観光船に乗っての養殖場見学ツアーも人気。
おすすめの訪問時期:夏~秋。特に海が穏やかな晴天時。
アクセス方法:盛駅から車で約35分。
必要な費用:観光船ツアーは大人1500~2000円。
●主な交通手段(掲載時)
■ 東北新幹線×バス:スムーズな鉄道連携
東京・仙台方面から訪れる場合、まずは「一ノ関駅」または「盛岡駅」まで東北新幹線を利用するのが定番です。そこから大船渡までは岩手県交通やBRT(バス高速輸送システム)を利用して約2~3時間。特にBRTは風光明媚な三陸沿岸を走るため、移動中も絶景が楽しめる交通手段として人気です。
■ 花巻空港からのアクセス:空路も視野に
空からのルートを選ぶ場合は、岩手花巻空港を利用すると便利です。空港から大船渡市までは車で約2時間ほど。レンタカーを活用すれば、途中で遠野や釜石といった観光地を巡りながらの旅も楽しめます。
■ 路線バス:地域をつなぐ重要な移動の足
大船渡市内には「岩手県交通」が運行する路線バスが各方面に伸びており、盛駅や市役所周辺を起点に、末崎町や赤崎町、三陸町方面へと足を延ばすことができます。観光で訪れる際には、時刻表を事前にチェックし、行き先に合った便を選ぶと便利です。特に「碁石海岸」や「世界の椿館・碁石」など人気観光地へは定期便があり、利用価値大です。
■ BRT(バス高速輸送システム):鉄道とバスの融合型
東日本大震災の復興の中で誕生した「BRT(Bus Rapid Transit)」は、かつてのJR大船渡線を転用したバス専用道路を走る新しい移動手段です。専用レーンを走ることで時間通りの運行が可能で、盛駅から陸前高田市方面への観光にも便利。車窓からは太平洋や山々が広がり、まさに「動く展望台」のような役割も果たしています。
■ 市内観光には車があると心強い
観光スポットが点在する大船渡市では、レンタカーを使うことで移動の自由度が一気に上がります。特に「恋し浜駅」「綾里漁港」「盛町の商店街」など、市街地から少し離れた場所を巡る際には、車があると非常に便利です。市内には複数のレンタカー業者があり、事前予約でスムーズに利用可能です。
■ ドライブにぴったりの絶景ルート
車での移動なら、国道45号線や三陸沿岸道路(三陸道)を使えば、ドライブ自体が旅の醍醐味になります。碁石海岸から吉浜湾までの沿岸ルートは、晴れた日には青い海と白い波が織りなす絶景が続き、写真撮影にも最適です。
■ 市街地は徒歩でも十分楽しめる
大船渡駅(BRT盛駅)周辺には、商店街や飲食店、観光案内所などが集まっており、歩いての散策がしやすいエリアです。駅前から港までの距離もほどよく、晴れた日には海風を感じながらのウォーキングもおすすめです。
■ レンタサイクルも活用を
一部施設では貸し自転車のサービスも提供しており、観光客の間でじわじわと人気を集めています。自転車なら、碁石海岸や盛川沿いの自然を自分のペースで巡ることができ、エコで健康的な旅が実現します。道路のアップダウンが少ないエリアなら、初心者でも安心して走行可能です。
■ 地域密着型のガイド付きツアー
地元の観光協会や旅行会社では、大船渡市内を巡る半日~1日バスツアーを開催していることもあります。たとえば「碁石海岸」「気仙大工左官伝承館」「越喜来湾」などを組み合わせたプランでは、ガイドの解説付きで地元の文化や歴史に触れることができます。
■ 被災地見学を含む特別ツアーも
震災からの復興の歩みを実感できる「震災学習ツアー」も注目されています。防潮堤や高台移転地をめぐり、現地の語り部の声を聞くことで、観光だけでない“学びの旅”が体験できます。
■ 宿泊地からの移動:ホテル・旅館からの送迎や手配
多くの宿泊施設では、最寄り駅やバス停までの送迎サービスを提供しており、特に温泉旅館や観光ホテルでは事前に連絡しておけばピックアップ対応が可能です。また、宿泊先でレンタカーの手配やタクシーの手配を代行してくれるケースも多く、観光客にやさしいサービスが整っています。
■ 地域密着のタクシー会社が充実
大船渡市内には複数のタクシー会社が営業しており、電話一本で市内各所に迎えに来てくれます。特にバスやBRTの運行本数が少ない時間帯や、雨天時には心強い存在です。観光案内所などで観光タクシー(貸切プラン)を紹介してもらうことも可能です。
●代表的な名物・名産品・特産品(掲載時)
★大船渡サンマの燻製
概要:脂のりが抜群と評される三陸沖のサンマを、丁寧に燻製加工した逸品。漁港直送の鮮魚を職人が一本一本手作業で仕上げ、香ばしい香りと深い旨味が楽しめる。骨まで柔らかく、酒のつまみにもご飯のお供にも最適。
費用:1パック(2~3尾入)約1,200円
★越喜来(おきらい)ワカメ
概要:大船渡市の越喜来湾で育まれるワカメは、肉厚で歯ごたえがありながら柔らかく、磯の香りも豊か。栄養価が高く、味噌汁、サラダ、酢の物など幅広く使える万能食材。春先の収穫シーズンには特に人気が高まる。
費用:塩蔵わかめ 1袋(200g)約600円
★碁石茶(ごいしちゃ)
概要:碁石海岸の名を冠するこのお茶は、ほうじ茶ベースの香ばしい風味とすっきりとした後味が魅力。観光地の土産物としても好評で、地元の銘菓や干菓子との相性も抜群。
費用:ティーバッグタイプ 1箱(10包)約800円
★大船渡ホタテ貝柱干し
概要:三陸沖で獲れた新鮮なホタテの貝柱を、塩だけで仕上げた干し貝柱。噛むほどに甘みと旨みが広がり、そのままでも、出汁用としても重宝される逸品。
費用:1袋(80g)約1,800円
★三陸カットめかぶ
概要:大船渡の沿岸で採れるめかぶを湯通しして細かくカット。粘り気と磯の風味が絶妙で、ご飯にかけるだけで絶品料理に。酢やポン酢を加えても美味。
費用:1パック(100g×3個)約500円
★さけ番屋の鮭とば
概要:脂の乗った三陸産の銀鮭を、寒風でゆっくりと乾かした“鮭とば”。噛めば噛むほど旨みが染み出し、地酒との相性は言うまでもない。
費用:1袋(100g)約1,000円
★三陸の昆布巻き
概要:柔らかく煮込んだ昆布に、サンマやニシンを巻き込んだ伝統料理。手間暇かけた味付けは、昔ながらの家庭の味を感じさせる。
費用:1本(約15cm)約600円
★大船渡塩蔵ひじき
概要:海底の岩場に自生する天然ひじきを、採れたてのまま塩漬け保存。煮物や炒め物に使うと、磯の香りとともに風味豊かに仕上がる。
費用:1袋(200g)約500円
★三陸サーモン昆布締め
概要:とろけるような脂がのったサーモンを、昆布で締めて旨味を凝縮。お刺身としてそのまま味わうも良し、寿司ネタとしても抜群の美味しさ。
費用:1パック(100g)約1,200円
★大船渡産ウニ瓶詰
概要:希少なムラサキウニを贅沢に詰め込んだ逸品。濃厚な甘さと磯の風味が広がり、口の中でとろけるような幸福感が味わえる。
費用:1瓶(80g)約3,500円
★碁石海岸の天然塩
概要:透明度の高い海水から丁寧に作られた天然塩。まろやかな塩味で、料理の味を引き立てるだけでなく、塩風呂や塩飴としても利用される万能素材。
費用:1袋(150g)約500円
★大船渡の地酒「酔仙」
概要:清らかな湧き水と吟味された米を用いた、地元で長年愛される日本酒。純米酒から吟醸まで幅広いラインナップがあり、料理との相性も抜群。
費用:1本(720ml)約1,300円~
★大船渡椿油
概要:大船渡の椿から搾油された100%ピュアオイル。食用としても使えるが、主に髪や肌の保湿ケアに使われる自然派の逸品。
費用:1本(50ml)約1,800円
★広田湾カキのオイル漬け
概要:ぷっくり太った牡蠣を低温で蒸しあげ、オリーブオイルとニンニク、ハーブで漬け込んだ洋風の珍味。ワインやクラッカーとの相性も良い。
費用:1瓶(120g)約1,500円
★三陸スルメ
概要:イカの旨みがぎゅっと詰まったスルメは、大船渡港で水揚げされた新鮮な素材を天日干し。噛めば噛むほど奥深い風味が広がる。
費用:1枚 約800円
★大船渡さば味噌煮缶
概要:地元で水揚げされた脂ののった鯖を、甘めの味噌で煮込んだ缶詰。ご飯にも合い、日持ちするためお土産にも喜ばれる。
費用:1缶(190g)約400円
★三陸あわびの姿煮
概要:贅沢に丸ごと煮込んだあわびは、柔らかく、噛むごとに贅沢な旨味がにじみ出る。高級感のあるギフトとしても人気。
費用:1個(約80g)約3,000円
★大船渡の干し柿
概要:内陸部で栽培された渋柿を、海風にさらしてじっくりと干し上げた自然の甘みたっぷりの干し柿。冬の保存食として親しまれてきた。
費用:1袋(5個入)約800円
★椿の花びらジャム
概要:大船渡の市花「椿」の花びらを砂糖でじっくり煮詰めた香り豊かなジャム。ヨーグルトやパンに添えると華やかな風味が広がる。
費用:1瓶(100g)約700円
★三陸海宝漬け
概要:イクラ、めかぶ、アワビなど、三陸の海の恵みをひとつの器にまとめた贅沢な漬け物。ご飯に乗せれば、瞬時に海鮮丼の完成。
費用:1パック(300g)約2,500円
●人気のお土産(掲載時)
★三陸海宝漬
概要:大船渡の海が育んだ逸品。めかぶの粘りと、プチプチ弾けるイクラ、そして柔らかなアワビが一体となった贅沢な海鮮漬け。あたたかいご飯にのせれば、即席の豪華海鮮丼が完成する。
費用:1パック(300g)約2,500円
★碁石海岸まんじゅう
概要:碁石のような丸い形をした、黒糖風味の皮に包まれたまんじゅう。中にはしっとりとしたこしあんがたっぷり詰まっており、甘さ控えめで老若男女に喜ばれる。
費用:6個入 約700円
★椿の花ジャム
概要:大船渡市の市花「椿」の花びらを使用した、見た目も可憐な香り豊かなジャム。紅茶やヨーグルトに添えると、華やかさと上品な甘みが加わる。
費用:1瓶(100g)約700円
★大船渡サンマパイ
概要:サンマの形を模したユニークなパイ菓子。中には魚の風味ではなく、あんことクリームが詰まっており、見た目とのギャップが楽しい人気スイーツ。
費用:1個 約180円、5個入 約900円
★リアスの風クッキー
概要:リアス式海岸の風景をイメージした波模様のクッキー。バターの香り豊かでサクサクした食感。海風のようにすっと口の中で溶ける軽やかさが特徴。
費用:8枚入 約850円
★酔仙 純米酒ミニボトル
概要:地元の蔵元「酔仙酒造」の人気銘柄を手軽に楽しめる180mlサイズ。フルーティで飲みやすく、お酒好きな人への手土産にも最適。
費用:1本(180ml)約500円
★サンマの蒲焼き缶詰
概要:三陸沖で獲れた新鮮なサンマを甘辛ダレで煮詰めた缶詰。温めるだけで手軽に食べられ、ご飯にも酒肴にもぴったり。賞味期限も長く、常温保存OK。
費用:1缶(100g)約350円
★椿油石けん
概要:大船渡産の椿油をふんだんに使用した無添加石けん。保湿力が高く、洗顔後もしっとり感が続く。敏感肌の方にも安心して使える優しい使い心地。
費用:1個(80g)約1,000円
★海の塩キャラメル
概要:三陸の天然塩を使った塩キャラメルは、濃厚なミルク感の中にほんのり塩味が効いたクセになる味わい。個包装なのでばらまき用にも最適。
費用:12個入 約650円
★碁石海岸せんべい
概要:岩場に打ち寄せる波をイメージしたごつごつした形の堅焼きせんべい。ごま・醤油・海苔の風味が豊かで、お茶請けにもぴったり。
費用:1袋(12枚)約750円
★三陸の海苔佃煮
概要:大船渡沖で採れた上質な海苔を甘辛く煮詰めた佃煮。白ご飯はもちろん、トーストやパスタに合わせても美味。瓶詰めで日持ちも良い。
費用:1瓶(130g)約500円
★サンマの骨せんべい
概要:カルシウムたっぷりのサンマの骨をカリッと揚げた、クセになるスナック。甘辛のタレが絶妙で、おつまみにも子どものおやつにも好評。
費用:1袋(60g)約450円
★酔仙 酒粕ようかん
概要:酔仙の酒粕を練りこんだ羊羹。ほのかな吟醸香が漂い、和菓子ながらも大人の味わい。上品な甘さとしっとりした食感が人気。
費用:1本(250g)約800円
★広田湾カキのスモークオイル漬け
概要:ぷりぷりの牡蠣を桜チップで燻製し、ガーリック入りのオイルに漬け込んだ本格珍味。ワインやクラッカーとの相性抜群で洋風の手土産にも◎。
費用:1瓶(100g)約1,500円
★磯の香ふりかけ
概要:わかめ、めかぶ、焼き海苔など、大船渡の海藻がぎっしり詰まった栄養満点ふりかけ。毎日のご飯にひとふりで、磯の香りが広がる。
費用:1袋(80g)約550円
★碁石浜グラス細工
概要:碁石海岸の自然をモチーフにしたガラス細工の置き物やアクセサリー。地元作家による一点ものも多く、インテリアや贈り物にも最適。
費用:小物入れやペンダント 約1,200円~3,000円
★大船渡ラーメンセット
概要:地元の食堂で愛される魚介系スープのラーメンを自宅で味わえるセット。乾麺・スープ付きで、お土産としてもインパクト大。
費用:2食入り 約900円
★三陸昆布茶
概要:とろみのある昆布の旨味が溶け込んだ和風だしのお茶。温かい湯で溶かすだけで、ホッとするひとときを楽しめる。小分けパックで便利。
費用:10包入り 約600円
★大船渡さばカレー
概要:脂がのったサバを使った、スパイシーで濃厚なレトルトカレー。魚の旨みと香辛料のハーモニーがクセになる。常温で保存可能。
費用:1パック(200g)約550円
★椿チョコレート
概要:椿の花をモチーフにした美しい造形のチョコレート。ビターチョコの中に花のエッセンスが練り込まれており、見た目も味も大人向け。
費用:6個入り 約1,200円
●代表的な食文化・ご当地グルメ(掲載時)
■ 三陸の宝・新鮮な「さんま」
脂の乗った秋の主役
大船渡の代名詞ともいえる食材が「さんま」です。秋の漁期になると、大船渡港には全国から大量のさんまが水揚げされ、「さんまの町」としても全国に名を轟かせています。脂がしっかりと乗ったさんまは塩焼きにすると格別。骨から皮まで楽しめるその味わいは、観光客にも地元の人にも愛されています。
創意あふれる食べ方
近年では伝統的な塩焼きに加え、「さんまの刺身」や「さんまのつみれ汁」、「さんまの味噌煮」など、バリエーション豊かな料理法が観光客を驚かせています。さらには「さんまラーメン」や「さんま寿司」など、ご当地グルメとして進化したメニューも登場。素材を活かした創作性が、今も大船渡の食卓を活気づけています。
■ 漁師の知恵が詰まった「磯ラーメン」
海の香りをそのまま丼へ
大船渡の名物ラーメンといえば「磯ラーメン」です。これは、ウニ、ホタテ、ワカメ、エビ、イカなどの新鮮な海産物を、透き通った塩ベースのスープにたっぷり乗せた一杯で、「ラーメン」というジャンルを超えた海の幸の宝箱のような料理です。
旅の途中のご褒美
海沿いの食堂で磯ラーメンを注文すれば、立ち上る湯気と共に磯の香りが広がり、スープを一口すすると、出汁の旨みがじんわりと体に染み込んでいきます。旅行客にとっては、この一杯が旅のクライマックスになるほどの衝撃を与えてくれることでしょう。
■ 港町ならではの「海鮮丼」
一杯で満喫する三陸の恵み
大船渡では、新鮮な魚介を豪快に盛り付けた「海鮮丼」も外せません。イクラやウニ、ホタテ、カニ、エビ、マグロなどが、どんぶりからはみ出すほどに盛られた姿は圧巻で、まさにインスタ映え必至の逸品。
旬を味わう贅沢体験
その時期の旬に応じて、丼の中身は変化します。例えば夏にはウニが主役に、冬にはブリやタラが中心となり、通年楽しめる海鮮丼が、季節によって違う顔を見せるのも、大船渡ならではの魅力です。
■ 知る人ぞ知る「ふかひれ料理」
三陸産ふかひれの高級感
気仙沼が有名ですが、実は大船渡でも上質な「ふかひれ」が水揚げされており、それを使った本格的な中華風の煮込み料理が味わえるお店も点在しています。スープに仕立てたものはコラーゲンたっぷりで、女性にも人気です。
ヘルシー志向に応える一品
ふかひれは低カロリーでありながら、栄養価が高いため、美容や健康志向の方にも支持されています。地元の和風だしと合わせて提供する店もあり、大船渡ならではの和中折衷スタイルが楽しめます。
■ 家庭に根付く「ひっつみ」
手でちぎって鍋に入れる郷土の味
「ひっつみ」は、小麦粉を水でこねて手でちぎり、野菜や鶏肉、山菜と共に鍋で煮込む郷土料理です。大船渡では、寒い冬の日に家族で囲むあたたかな定番メニューとして親しまれています。
素朴だからこそ心に染みる
特別な具材がなくても、だしの旨味とモチモチしたひっつみの食感が絶妙に絡み合い、シンプルで奥深い味わいを生み出します。昔ながらの「おふくろの味」として、地元の人々の記憶に残る存在です。
■ 焼き物文化の逸品「南部せんべい汁」
煮ても崩れない伝統食材
大船渡では、南部地方から広まった「南部せんべい汁」も根付いています。具材には鶏肉、ゴボウ、キノコなどが入り、そこに特製の“汁用せんべい”を割り入れて煮込むスタイル。せんべいは煮ても溶けず、もっちりした食感に変化します。
地元の交流の場でも活躍
この料理は、地域の催しや祭りなどでもよく振る舞われる料理で、交流の輪を広げる「コミュニティの味」としても親しまれています。
■ 「ホヤ」-酒の肴としての存在感
海の珍味として通好みの一品
独特の風味と食感で知られる「ホヤ」も、大船渡では重要な海産物です。地元では「海のパイナップル」とも呼ばれ、刺身で食べるのが定番。噛むほどにほのかな甘味と磯の香りが広がり、地酒との相性も抜群です。
県外ではなかなか味わえない
ホヤは鮮度が命の食材のため、県外に出回ることは少なく、大船渡でこそ本当の味が堪能できる逸品として、観光客の舌を唸らせています。
■ 「牡蠣」―大ぶりで濃厚な海のミルク
養殖の歴史が育んだ味
大船渡では、静かな湾内で育まれた「牡蠣」の養殖も盛んです。冬場になると、クリーミーで濃厚な味わいの牡蠣が旬を迎え、生でも焼いても鍋にしても美味しくいただけます。
旬を味わう特別イベント
地元では「かき小屋」や「牡蠣祭り」などのイベントも開催され、新鮮な牡蠣をその場で焼いて味わえる体験は、観光客にも大好評。産地ならではの鮮度が誇りです。
■ 海の贈り物「塩蔵ワカメ」
自然乾燥で旨味を凝縮
三陸海岸で採れるワカメは、肉厚で歯ごたえがあり、風味も豊か。大船渡では、獲れたてを塩蔵・乾燥させて保存性を高め、味噌汁や酢の物など様々な料理に活用されています。
健康志向にマッチする逸品
ミネラル豊富で低カロリーという点も注目され、健康志向の人々からの支持も厚く、全国各地へ贈答品としても重宝されています。
■ 地元スイーツ「気仙あんぱん」
地元の素材を生かした甘味
大船渡では、「気仙あんぱん」というご当地パンが話題になっています。つぶあんの中に栗やごま、季節の果物を練り込んだものなど、地元の素材を贅沢に使ったバリエーションがあり、お土産としても人気です。
街のパン屋が生む温もり
このパンは地元のベーカリーで一つ一つ手作りされており、素朴な見た目ながら、丁寧な製法と素材のこだわりが光る逸品として、観光客のリピーターも多くなっています。
●代表的な祭・イベント(掲載時)
★三陸・大船渡夏まつり
概要:夏の海風に包まれて開催される大船渡最大級のイベント。夜には色鮮やかな花火大会もあり、家族連れやカップルに人気。
観光時期:8月中旬
アクセス:JR大船渡線「盛駅」から徒歩15分ほどの中心市街地
費用:観覧無料(一部有料観覧席あり:1,000円~)
★さんままつり
概要:大船渡港で水揚げされた新鮮なサンマをその場で炭火焼にして無料提供。秋の風物詩として県外からも多数来場。
観光時期:9月下旬~10月初旬
アクセス:JR大船渡線「大船渡駅」から徒歩10分の魚市場周辺
費用:入場無料、焼きサンマ提供は無料(数量限定)
★大船渡つばきまつり
概要:市の花である椿をテーマに、華やかな展示や椿油製品の販売などを行う冬の風物詩。室内展示で寒さ知らず。
観光時期:2月下旬~3月上旬
アクセス:JR「盛駅」から車で10分、碁石海岸インフォメーションセンター周辺
費用:展示見学無料
★碁石海岸ライトアップフェス
概要:名勝・碁石海岸を幻想的な光で照らすナイトイベント。岩に反射する光が神秘的な雰囲気を演出。
観光時期:10月~11月の週末
アクセス:盛駅から車で15分。夜間は自家用車またはタクシー推奨
費用:入場無料、駐車場無料(混雑時は誘導あり)
★三陸花火競演会
概要:地元と他県の花火師が技を競う迫力満点の打ち上げ花火大会。音楽とのシンクロ演出が特徴。
観光時期:8月下旬
アクセス:盛駅からシャトルバス運行(所要15分)
費用:観覧無料(有料席は2,000円~)
★新春初売り&福袋フェア
概要:大船渡駅前商店街を中心に福袋や割引品が並ぶ賑やかな初売りイベント。振る舞い餅も人気。
観光時期:1月2日~3日
アクセス:JR「大船渡駅」からすぐ
費用:参加無料、買い物費用別途
★恋し浜ほたる観賞会
概要:恋し浜駅付近のほたる観賞スポットにて開催される静かな観賞会。地元ガイドによる解説もある。
観光時期:6月中旬~下旬
アクセス:三陸鉄道リアス線「恋し浜駅」下車すぐ
費用:見学無料(協力金制あり)
★大船渡ワカメ収穫体験祭り
概要:春先に開催される海産物体験型イベント。船に乗ってワカメの収穫体験をし、味噌汁とともに味わえる。
観光時期:3月中旬~4月初旬
アクセス:大船渡港集合(事前予約制)、送迎あり
費用:体験料2,000円(食事付き)
★おおふなと七夕まつり
概要:願いを込めた短冊や豪華な飾りで彩られる夏の祭り。市街地が一体となるパレードも魅力。
観光時期:7月中旬
アクセス:盛駅から徒歩圏内
費用:観覧無料
★ゆめかなフェスタ in 大船渡
概要:子どもたちの「夢を叶える」をテーマにした体験型イベント。職業体験やワークショップが多数。
観光時期:6月~7月の土日
アクセス:市民文化会館リアスホールなど市内各地
費用:入場無料(一部体験に数百円程度)
★三陸鉄道リアス線感謝祭
概要:鉄道ファン必見のイベント。車両見学や鉄道グッズの販売などが行われる。子ども向け乗車体験も。
観光時期:10月下旬
アクセス:恋し浜駅・盛駅周辺
費用:入場無料(乗車体験:小学生500円)
★和野の火まつり
概要:和野地区に伝わる伝統行事で、たいまつを焚いて五穀豊穣を祈願。地元色の濃い参加型イベント。
観光時期:2月上旬
アクセス:車推奨。和野地区集会所まで盛駅から車で約20分
費用:無料(見学のみ)
★リアスアートフェスタ
概要:地元作家や学生たちが制作したアート作品を展示。音楽ステージや即興ライブも楽しめる。
観光時期:10月中旬~11月上旬
アクセス:リアスホール・市役所周辺
費用:観覧無料
★三陸グルメ横丁
概要:地域の飲食店や特産品店が屋台を並べる食の祭典。海鮮、郷土料理、スイーツまで充実。
観光時期:春と秋の2回開催
アクセス:大船渡駅から徒歩10分の広場
費用:入場無料、飲食代別途(1品300円~)
★碁石海岸マラソン
概要:風光明媚な海岸沿いを走る爽快なマラソン大会。初心者向けのコース設定もあり。
観光時期:10月初旬
アクセス:碁石海岸インフォメーションセンター集合(シャトルバスあり)
費用:参加料3,000円~
★大船渡舞台芸術フェスティバル
概要:地元劇団やダンスチームによるパフォーマンスを披露。文化芸術を堪能できる催し。
観光時期:11月
アクセス:リアスホール
費用:入場1,000円前後(演目により異なる)
★クリスマスマーケット大船渡
概要:ヨーロッパ風の屋台が並び、ホットワインやクリスマス雑貨の販売、イルミネーションも楽しめる。
観光時期:12月中旬
アクセス:大船渡駅前広場
費用:入場無料、飲食代別途
★おおふなと雪灯りの夕べ
概要:冬の夜に雪の中で灯るキャンドルとランタン。静かで幻想的な雰囲気に包まれる一夜限りのイベント。
観光時期:2月中旬
アクセス:市民体育館前広場(盛駅から車で5分)
費用:入場無料(キャンドル製作体験300円)
★盛駅開業記念まつり
概要:盛駅の開業を祝う記念行事で、地元の太鼓演奏や記念品の配布が行われる鉄道ファン注目の祭り。
観光時期:9月中旬
アクセス:盛駅構内・周辺広場
費用:入場無料
★大船渡新春音楽会
概要:年始に開催される音楽イベントで、クラシックから吹奏楽まで幅広いジャンルの演奏が披露される。
観光時期:1月上旬
アクセス:リアスホール
費用:入場料500円~(自由席)
●特性(掲載時)
■ 地理が育んだ産業力と再生力
大船渡の強みとして第一に挙げられるのは、「天然の良港」としての地理的条件です。深く入り組んだ湾が天然の防波堤となり、古くから漁船や大型船舶が安全に停泊できる環境を提供してきました。その恩恵を受け、さんま・かつお・さけ・いわしなどの回遊魚を中心とした漁業が発達。さらに、海産物の冷凍・加工・流通までを一貫して担う水産業の中核都市として名を馳せてきました。
2011年の東日本大震災では甚大な津波被害を受けましたが、復興に向けた取り組みも早く、港湾インフラの再整備、魚市場の近代化、災害公営住宅の建設など、まちづくりと災害対策を融合させた再生が進んでいます。こうした「しなやかな強さ」は、大船渡市の大きな特色です。
■ 地形に刻まれた「海と山の共生文化」
大船渡は、典型的なリアス式海岸の地形を持ち、海岸線は入り組み、断崖や小さな湾が連続します。この地形が生み出す自然の変化は、古来から漁業と農業の両立を育んできました。漁業は当然のことながら、山間部では畑作や林業も盛んで、松茸や山菜などの山の恵みも生活の一部です。
さらに、山と海を結ぶ中間地帯では「棚田」や「里山文化」が息づいており、海産物と山菜、地元野菜を掛け合わせた郷土料理も多彩に見られます。地形に従いながら暮らしを工夫し、自然に寄り添う暮らし方こそが、大船渡ならではの「地域性」と言えるでしょう。
■ 土地に根差した方言の魅力
大船渡市をはじめとした岩手県南部の三陸沿岸地域では、「気仙方言(けせんほうげん)」と呼ばれる独特な言語文化が息づいています。この方言は、遠野弁や陸前高田の言葉とも共通点を持ちながら、柔らかく温かみのある響きが特徴です。
例えば、
「~すけねぇ」(~だからね/~だもんね)
「したっけ」(それじゃあ/じゃあまた)
「んだがら」(だからさ)
といった言い回しが日常的に使われ、語尾に「~じゃい」「~だっちゃ」といった柔らかいアクセントが乗ることで、親しみやすく感じられる話し方が広がっています。
気仙方言は単なる言葉の違いではなく、地域の人々の心の機微や生活観が滲み出る「文化の表現」でもあります。近年では地元のラジオ番組や観光ガイドなどでも積極的に用いられており、ふるさとの言葉を守ろうという機運も高まっています。
■ 近隣地域との深い結びつき
大船渡市は、北に釜石市、西に住田町、南に陸前高田市と接しており、これらの地域と経済的・文化的に密接なつながりを持っています。特に「気仙地方」と呼ばれる大船渡・陸前高田・住田の3市町は、行政や防災、観光振興などの面で連携を深めており、イベントや産業振興の場でも共通の地域資源を活用する取り組みが進んでいます。
たとえば、
「気仙大工左官伝承館」(住田町)では大船渡の伝統的な建築技術が紹介され、
陸前高田の「奇跡の一本松」周辺では、大船渡からも観光客が流れ、
「大船渡線BRT」(バス高速輸送システム)は気仙地域を結ぶ重要な公共交通機関として機能しています。
また、隣接する釜石市との間では、港湾物流の連携や防災訓練の共有など、災害復興をきっかけにさらに深い協力体制が築かれています。
■ 人のあたたかさがにじむ地域性
大船渡を訪れた人々が共通して口にするのが、「地元の人のあたたかさ」です。地域の中では「互いに助け合う」文化が根強く、町内会や自治会活動、地域行事などを通じて濃密な人間関係が今も維持されています。これは、震災後の復興にも大きく寄与した精神的な支柱であり、「一人ではない」という連帯感が暮らしを支えてきました。
地域ごとに小さな神社や集会所が点在しており、年中行事やお祭りを通じて世代を超えた交流が生まれるのも特徴です。外からの移住者や観光客にも開かれた姿勢があり、「よそ者」を歓迎する気風も強いため、第二の故郷として大船渡を選ぶ人も増えています。
■ 復興から始まった新しい産業の息吹
震災からの再出発を機に、大船渡では新たな産業やビジネスにも注目が集まっています。従来の水産業に加え、海洋再生エネルギーや養殖技術の高度化、六次産業(一次+加工+観光)による地域ブランディングなど、次世代型の地方創生が試みられています。
「三陸・大船渡サーモン」は地元ブランドとして成長を遂げ、東京や関西圏にも出荷される高級食材に。さらに地元企業や若者によるスタートアップ支援も進んでおり、「地域に根ざしたイノベーション都市」としての可能性も広がりを見せています。
■ おわりに:自然と人情のハーモニーが織りなす大船渡の風景
岩手県大船渡市は、海の豊かさと山のぬくもり、そして人のやさしさが調和する町です。その土地に宿る言葉・文化・産業は、単なる地域資源にとどまらず、未来へ向けた希望の礎となっています。方言の響きに癒やされ、港に並ぶ漁船に心躍らせ、祭りの太鼓に胸を打たれる――。そんな体験が、大船渡という地に触れた人々の心に深く残るのです。
震災からの歩みを経て、今もなお進化を続ける大船渡。訪れた者にとって、単なる観光地ではなく「心のふるさと」となりうる温もりが、ここには息づいています。
●過去に人気だった店(掲載時)
★港町の食文化を牽引した名物食堂「三陸食堂 海華亭」
かつて大船渡港のすぐ近くにあった「海華亭(かいかてい)」は、新鮮な魚介料理を提供する名物食堂として名を馳せていました。名物の「うに丼」や「いくらたっぷり海鮮丼」は、遠方からの観光客だけでなく、地元の漁師たちにも絶大な支持を受けていました。
建物は漁港を見渡せる高台にあり、夕暮れ時には店内から夕日に染まる湾が一望できるのも人気の理由の一つでした。惜しくも2011年の東日本大震災によって被災し、その後再建を断念して閉店。現在は空き地となっていますが、今もなお「海華亭の味が忘れられない」という声が地元から多く聞かれます。
★高校生の青春の拠点「喫茶ニューサンライズ」
昭和50年代から平成初期にかけて、大船渡高校の近くにあった「ニューサンライズ」は、学生たちの放課後の憩いの場でした。クラシカルなジュークボックスが設置され、ナポリタンとクリームソーダを注文するのが定番。店内の壁には常連たちの落書きや寄せ書きが溢れ、まるでタイムカプセルのような空間でした。
平成10年代後半に店主の高齢化により閉店。しかし、その独特のレトロ感はSNS世代にも再評価され、写真がネット上で出回るように。今では「幻の喫茶店」とも言われています。
★大船渡駅前を支えた老舗百貨店「さくら屋百貨店」
1960年代に開業した「さくら屋百貨店」は、地元で唯一の“何でも揃う”百貨店として長年市民に親しまれてきました。地下には食品売り場、1階は婦人服、2階にはおもちゃと書籍、屋上には観覧車があり、週末には家族連れで賑わっていました。
しかし、大型商業施設の進出とともに徐々に客足が遠のき、2005年に惜しまれつつ閉店。跡地には現在、駐車場と一部再開発の建物が並んでいますが、「屋上で食べたソフトクリーム」の記憶は多くの市民の心に残っています。
★音楽と本のオアシス「レコード&ブック カネヤ書店」
1970年代から90年代にかけて、大船渡市の文化的拠点となっていたのが「カネヤ書店」。本屋でありながら、アナログレコードやCD、カセットテープも豊富に取り揃えており、若者たちはここで音楽との出会いを果たしていました。
地元のインディーズバンドのミニライブが店内で開かれることもあり、「音楽に目覚めた原点はカネヤだった」と語る市民も多いとか。残念ながら、2000年代初頭に時代の流れに抗えず閉店。店の看板は一部が保存され、今も大船渡高校の文化部室に飾られています。
★地元っ子のランドマーク「おもちゃのナカムラ」
駅前商店街にあった「おもちゃのナカムラ」は、大船渡の子どもたちにとって夢の詰まった空間でした。最新のプラモデルやゲームソフト、アニメグッズまで並ぶ棚は、世代を超えて通い詰める子どもたちの宝庫。とくに「夏休みのお小遣いを握りしめて買いに行ったガンプラ」が、地元男子の語り草になっています。
2010年代に惜しまれつつ閉店。その後の建物は撤去され、現在はコインパーキングとなっていますが、「ナカムラのショーウィンドウにあったガンダムが忘れられない」という投稿がSNS上に散見されます。
★天然温泉と地元グルメの拠点「大船渡温泉ホテル 湯の郷」
大船渡湾を望む高台に建っていた「湯の郷」は、宿泊と日帰り温泉を兼ね備えた施設で、地元の人々はもちろん、観光客にも広く愛されました。夕暮れ時の露天風呂からは水平線に沈む太陽が見え、絶景の湯として評判。併設されたレストラン「浜の膳」では、地元漁師直送の魚介料理がふるまわれていました。
震災後の経営難により2015年に閉館。その後も再建を望む声が後を絶ちません。
★文化の発信地だった映画館「大船渡シネマホール」
昭和40年代から平成初期にかけて市内に存在した映画館「大船渡シネマホール」は、ハリウッド映画やアニメ映画の上映でにぎわいを見せていました。毎週金曜日には高校生が列を作り、学割チケットで話題作を楽しんでいたものです。
後年、シネコンの登場により観客数が激減し、1998年に閉館。現在は地元商店の倉庫となっていますが、「大スクリーンで観たゴジラ」の記憶が地元紙に特集されたこともあります。
★地元発のパン文化を築いた「ベーカリーハマナカ」
1975年創業の「ハマナカ」は、クリームパンと塩バターロールで知られる地元密着型のパン屋でした。朝7時から焼き立てパンが並び、出勤・通学前の定番コースに。とくに「たこ焼きパン」という独自メニューは地元で大ブームとなり、模倣店も登場したほどです。
2020年に店主の引退に伴い閉店しましたが、レシピは今でも家庭に伝わり、再現して販売する地元スーパーも登場しています。
●過去の出来事(掲載時)
■ 大正三陸地震と津波―港町の原点に刻まれた試練
大船渡市の過去を語るうえで欠かせないのが、1923年(大正12年)に起きた「大正三陸地震」に伴う津波の被害です。当時の大船渡は、まだ近代化の波が届き始めたばかりの時代。人々は港の活気と漁業によって生計を立てており、海は恵みの象徴であると同時に恐れの対象でもありました。
この地震によって引き起こされた津波は、街の沿岸部を直撃。漁村は壊滅的な打撃を受け、多くの命と財産が失われました。木造家屋のほとんどが流され、漁船も壊滅状態。復興には長い年月を要しましたが、住民たちはそれでも海と共に生きる道を選び、港を再建し、漁業を蘇らせたのです。このときの教訓は、後の災害対策にも大きく活かされることとなりました。
■ リアス式海岸が生んだ漁業王国―サンマ・ホタテ・コンブの名産地へ
昭和期になると、大船渡市は「三陸の魚の宝庫」として名を馳せるようになります。特に昭和30年代から40年代にかけては、サンマの豊漁が続き、港には朝から晩まで水揚げされた魚を運ぶトラックの列ができたほど。加工工場も立ち並び、缶詰や干物の生産が急速に拡大しました。
また、ホタテの養殖が大きな成功を収め、コンブやワカメといった海藻類も全国市場に出荷されるようになります。こうして、大船渡の名前は「おいしい魚の町」として全国に知られ、東京の築地市場でも「大船渡ブランド」は特別扱いされるように。港町の経済が漁業を中心に急成長した背景には、自然の恵みと地元の人々のたゆまぬ努力がありました。
■ 三陸鉄道南リアス線の誕生と鉄道の記憶
1984年に開通した「三陸鉄道南リアス線」は、大船渡市にとって画期的な交通インフラでした。この鉄道は、海岸沿いのリアス地形に寄り添うように敷設され、釜石から盛(さかり)までを結ぶ大切な交通手段となりました。
鉄道の開通は、地域住民の生活圏を大きく広げ、観光振興にも大きく寄与しました。トンネルを抜けた先に現れる海の絶景は、多くの旅人の心をとらえ、「乗ってよかった三陸鉄道」と称されることもしばしば。特に桜の季節や海霧が立ちこめる朝の景色は絶品で、カメラを手にした鉄道ファンが各地から訪れたものです。
■ 東日本大震災の爪痕と奇跡の再生
2011年3月11日。大船渡市に限らず、東北の沿岸にとって忘れがたい日が訪れました。マグニチュード9.0という未曾有の巨大地震が発生し、沿岸には大津波が襲来。大船渡港周辺や盛駅周辺の市街地は壊滅的な被害を受け、多くの建物が押し流されました。
特に、盛駅周辺の商店街や住宅地、そして長年地元住民に愛されてきた老舗店舗が失われたことは、地域の心にも大きな空白をもたらしました。かつてのにぎわいが一瞬にして静まり返った街の様子は、多くの報道機関に取り上げられ、全国の人々の記憶にも刻まれることになりました。
しかし、それでも大船渡市民は立ち上がりました。全国からの支援や、地元企業・団体の連携によって、「再生への道」が少しずつ形を取り始めたのです。復興住宅の整備、かさ上げ工事、商業施設の再建、そして「希望の灯り」のように誕生した新しいランドマークも、市民の心をつなぐ存在となりました。
■ 「キャッセン大船渡」誕生とまちづくりの新たな象徴
津波被害を受けた中心市街地に再び活気を取り戻そうと、2017年に誕生したのが「キャッセン大船渡」です。この複合商業施設は、「街を再び結ぶ場所」として、飲食店、地元特産品を扱う物販、観光案内所などを併設し、交流と復興のシンボルとして機能しています。
ネーミングは「活気(キャッキ)」+「再生(リッセン)」を組み合わせた造語であり、大船渡の希望を込めた再スタートの象徴。若者や移住者による新たなビジネスチャレンジの場としても注目され、全国のまちづくり関係者からも高い評価を得ています。
■ リアス式海岸を望む野外イベントの復活
震災後一時中止されていた大船渡港まつりや、サンマまつりといった地域の伝統行事も、徐々に復活を遂げていきました。特に「おおふなと夢商店街」での催しや、地元アーティストによるライブイベントは、被災地に彩りを取り戻す役割を果たしています。
海をバックに開催される打ち上げ花火や、夜空を焦がす火の演出は、希望と鎮魂を込めた意味を持ち、多くの観光客や市民の心に響いています。地域内外からのボランティアも多く参加しており、「まちの祭りが人と人をつなぐ」ことを強く感じさせる象徴的な活動となっています。
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